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ぽっかりと、そこには何もない。

こんばんは。
だんだんと日中は汗ばむ陽気になってきて
相変わらず春は去り方が上手だなと思います。

髪を切った。
久しぶりにかなり短くして
風が頭皮を撫でる感覚が新鮮で面白い。
引かれる後ろ髪もなくなったから
少しは執着のような何かはなくなるだろうか。

車を停めた。
なんでもない時にふと風が通り抜けた。
ぽっかりと,そこには何もない。
きっといつかにはあって
はっと気がつくとなくなっていた。
開いてしまった穴は
普段はそんなに気にはならないけれど
風が吹いた時にそこが開いていることを
気付かされる。

理由もなく寂しくて,
ひとりポツンといるような感覚だ。
身体の神経の伝達が一時的に鈍くなっていて
感じるのはただただ寂しさだ。

きっとこの寂しさはボク由来のものもあって
穴が開いたことで
寂しさの総量が増えてしまった。

誰かを求めていても、
でも向こう見ずに突っ走ってしまうほど
衝動的なものでもない。
だから,こうやってnoteに書いて
何とか片付けてしまおうとする。
結局,自分の中でどうにかしていて
解決はしていないから
いつまで経っても塞がらない。

もっとも寂しさに駆られて
手当たり次第に行くと痛い目を見ることは
すでに経験ずみだ。

ズキズキもヒリヒリもしない。
でも確実にボクを蝕んでいて
だんだんにおかしくなっていく。
思い出をやたらと美化するのは
きっとそのせいでしょう。

行く宛がなくて
あったとしてもそれを自分でダメにしてしまう。
取り扱い注意のこの寂しさは
穴が塞がればなくなるのでしょうか。

もうそろそろ温まりたいし
温めたいと思うのです。

それでは。

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