見出し画像

マダガスカル料理は私的に可愛い①(カマドとお米編)

今日は、タイトル通りマダガスカル料理について話してみようと思う。
なぜかというと、私的にマダガスカル人の可愛さが詰まっているから。

マダガスカルが好きになれないと言いながら、マダガスカルの文化を語る自分はとても生き生きしているらしい。なので、筆が走るままに書いてみようと思ったが、筆が走りすぎたので、何編かに分けて出していこうと思います。
今日はカマドとお米編🌾
ひとつよしなに

マダガスカル料理とは?

何がマダガスカル料理かと言われると、パッとしたものがなく、よくわからない。しかし、とても素朴でおばあちゃんの手料理を食べているような気持ちになり、とても安心できる。それがマダガスカル料理だ。

先月、隊員仲間と国内旅行をしたが、日程の半ばあたりでフレンチやイタリアンの豪華な料理に疲れて、私たちはホテルの朝食にメニューにないマダガスカル料理をオーダーした。それぐらいに、マダガスカル料理は優しい。

主食はお米で、少しのおかずで山盛りのお米を食べる。
Loaka kely, vary be dia be (ロカ ケリ,ヴァリ ベデベ)
「おかず少し、お米いっぱい」
この言葉がマダガスカル料理に一番当てはまるだろう。
まじで、山盛りだ。最初は、「食べれない〜♡」と可愛こぶっていたが、コミュニティ開発の隊員になってしまえば、そのうちマダガスカル人と同じ量の米を食べれるようになってしまう。それが恐ろしいのだが、それはおかずの味付けが絶妙でコメが進むのだ。

おかずの料理名はいつも材料名だ。「何ちゃら添え」だの「何ちゃら煮込み」などは言わない。なぜなら、基本的に煮込み料理だから。でも、そこらへんも、私のマダガスカル可愛いポイントの一つである。

そして、一般的な家庭の味は、基本的に調理方法は一緒だ。

調理方法は後ほどどこかで。

まずは、カマドから


みんなFatana(カマド)を持っているのだが、形は人それぞれだったりする。アルミ製の持ち運び可能なカマドを使う人、石を適当に置いてカマドにする人、キッチンに埋め込んでしまっている人。大体のものは熱が逃げやすく、燃焼効率が悪い。
なので、カマドの作り方を教えるのも私たち協力隊の一つの活動だったりする。

カマド



燃料は、基本的にキタイ(薪)派とシャルボン(炭)派に分かれる。
少し裕福な家は、ガスを使ったりもする。

私の感覚だと、農村部に行けば行くほどキタイ派が増えていき、農村部でも街に近づけば近づくほどシャルボン派が増えていく。
街中で、顔を真っ黒にしている人がいれば、それは大体シャルボン屋さんだ。
しかし、この炭が高いことが、家庭の悩みの種だったりする。
またしても、私たち隊員は炭の節約のために「泥炭」と呼ばれる牛の糞と炭のカスを一緒にした燃料の作り方を教えることもある。
そして、何といってもこの泥炭の家庭への浸透率はすごい。子供の泥遊びの代わりに、泥炭を作らせるお母さんもいた。

キタイ派は薪の火力があってこそのマダガスカル料理だと言い張るものもいるが、キタイはなんせ煙たくて仕方ない。そして、鍋も調理場も焦げで真っ黒になるので、それを嫌う人もいる。

炭の火起こしは、キタイメナカという少し油分を含んだ薪の切れ端を引火剤にする。それがない時は、そこら辺のプラスチックゴミや紙屑を代用したりもする。

この作業は、当たり前すぎて案外マダガスカル人は、教えてくれない。

マダガスカルのお米

マダガスカル人は米を主食にしていることを何となく、誇りに思っているようだ。なので、日本人も米を主食にしているというと、とても嬉しそうにして、それだけで距離が縮まることがある。

一般的なマダガスカルの米は、日本のお米に比べると粘り気が少なく粒は大きい。日本のお米とは炊き方が違い、沸騰したお湯の中に乾いたお米をそのまま流し込み、炊けるのを待つ。炊き上がった米粒は弾けたような割れ方をしている。最初はそれがずっと謎だったが、炊飯現場を見て納得した。
お米の種類は、Vary fotsy(白米)を好む人、Vary mena (赤米)を好む人それぞれだ。

お米いっぱい

ただ、日本人にとっては、マダガスカルの米は正直物足りない。
マダガスカルのお米は腹持ちが悪く、すぐ空腹になる。
私もそれに最初とても悩まされた。
11時半に昼食でたくさんのお米を食べても、お昼の2時にはお腹が空いていた。
自分で体験することによって、やっとマダガスカル人が大量のお米を食べる理由が理解できた。

続く…

まだお米までしか書けていないのだが、マダガスカルの人たちの文化を書き始めたら手が止まらないので、次はおかず編へ続く…

いいなと思ったら応援しよう!