「考える」をやめられるか
考えないことができない。
「考える」という行為を、ずっとずっと、永遠にしている自分に気が付いた。そりゃあ、考えないでドンドン行動している人になっては困るけど、「考えるのをやめられない」のも困ってしまう。要するに、頭と心と体が別々に動いている感じ。
もちろん体は、あたしのいるここに存在していて、心も、あたしの気持ちの在処で、ここにいる。けれど「頭」だけはあっちへこっちへ、いろんなところに、あたしの許可なく勝手に移動して、勝手にいろんなものを見つけてきてはあたしに知らせるので、それによってあたしの「心」も変化する。当然のことだけど。
いつも最高に疲れてしまう。笑ったり、驚いたり、怒ったり泣いたり。常に自分の感情をそれに支配されている気がして、落ち着かない。「頭」は、情報アンテナを張って、いろんな情報をかき集めてきて、あることないこと、いろいろ知らせてきて、「どう思う?」と毎回意見を聞いてくる。そしてなぜかその度に、律儀に「頭」から聞かれたその質問に答えなくてはいけない気がして、誰にも観られることのない心の中で、その質問に答えて、心中を整理しているみたいな気分でいる。いや、心中は全く整理できてなくて、むしろカオスと化している。混乱の渦そのもの。
しかも、「頭」から投げられているけど、まだ答えきれていない質問もある気がして、多分それらはあたしの心の中のどこかで、コロコロ転がっている。あたしの心のスペースもきっと限りがあるから、いつか溢れ出すし、壊れてしまうのかもしれないと思っている。いつか、心の中を思い切りスッキリさせることができるのかなあ。