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ただの地獄...配偶者ビザ更新 in フランス!私の体験談
こんにちは!
フランス人との国際結婚によって、現在はフランス在住のiamshishoeです。
今回は、ビザ(滞在許可証取得)のお話。
というのも、それなりに覚悟をしていましたが、
想像をはるかに超える時間のかかりようにドン引きしているんです。
そもそも、私は、
2022年の秋に日本で配偶者ビザを取得しフランスに入国しました。
当時、婚姻期間が短かったため、発行されたビザは1年間有効のもの。
💡婚姻期間が長い(確か2年か3年以上?)と、長期間有効(確か2年か4年?)のビザが発行されると言う仕組みでした。
当然ですが、ビザ発行から1年後の2023年秋には、
ビザ更新を終えていることが求められました。
しかし、2024年2月中旬になった今も、ビザの更新はなされないまま!!
それどころか、
既に提出済みの証明書類をあたかも未提出のような言い方で再提出させられたり、
時間・労力・紙の無駄で死にそうです。
私の状況が異常なのか通常モードなのか知りませんが、
フランスで配偶者ビザの更新を考えるかたは、覚悟した方が良さそうです。
ビザ申請についてOFII(移民局)で言われたこと
![](https://assets.st-note.com/img/1707725859583-JNJM0HdERO.png?width=1200)
長期滞在ビザでフランスに入国後3か月以内に必ず行く必要があるのは、OFII(移民局)。
そこでは、
フランス語テスト
健康診断
ビザ申請の流れ
必ず受講するべき市民講座
CIRへの署名
などについて説明を受けました。
ビザ申請については、
ビザが切れる日付の3か月前から、ビザ更新を開始すること
結婚期間の長さから、次は2年間有効なビザの取得が可能なこと
次のビザの取得のために、フランス語レベルはA1に達していることが必要なこと
を主に説明されました。
💡結婚期間の長さが一定期間以上の場合は、4年間有効なビザの申請ができるとか。
つまり、私の場合、2023年の9月頃にはビザ申請の開始が可能。
それを頭に置いて生活するようになりました。
【流れ】ビザ申請開始~現在に至るまで
![](https://assets.st-note.com/img/1707727725146-oQCrhb4AhE.png?width=1200)
①ビザ更新可能になったらオンラインでの手続きを即開始
ビザが切れる3か月前に、
≫≫Étrangers en France | Se connecter ou créer votre compte (interieur.gouv.fr)
このサイトからオンラインで手続きを開始。
💡数年前までは行政機関の窓口で申請が必要だったそうですが、2023年9月時点では全てがオンラインに切り替わっていました。
まるで日本での配偶者ビザ申請と同じように、
私と夫の国籍・住所・電話番号・ビザ取得の理由などの個人情報をひたすら入力し、
「面倒くさっ!またかよ…」
と思いながらも30分~1時間くらいで片付きました。
その後は、
「申請が受け付けられました」
とのメッセージを持って終了。
夫とは、
「もっと大変かと思ってたけど、オンラインだからかスムーズだったね」
「色々な書類提出を求められるかと思いきや、こんな感じなんだ」
と、その後に地獄のような日々が待っているとは知りもせずに、
のほほんと過ごしました。
②書類提出地獄×約半年間
![](https://assets.st-note.com/img/1707728398861-h5eqzjCph9.png?width=1200)
オンライン申請から約1か月が経った頃、1通のメールか届きました。
そこには、
「あなたのビザ申請・調査には時間がかかるので、ビザの有効期限を一時的に約2か月延長します」
との記載が。
「え?もう延長措置なの?ってことは、本物のビザを受け取るまでにとんでもなく時間がかかるってこと?」
と思いながらも、次なる指示を待つことに。
そこからほどなくして、
「ビザ更新を希望する人の''今のビザの詳細''が分かる書類の添付をするように」
との通達が。
私の場合、日本のフランス大使館がビザ発行をした時に、
私のパスポートにそれを張り付けて返却していたので、
そのページをスキャン&PDF化した後に、添付ファイルで指定先に提出しました。
その後、約1週間くらい経ったタイミングで、
「ビザ申請希望者の国籍を証明するように」
との通達が。
「…いや、先に言ってよそれ。ビザと一緒に提出できたじゃん」
と思いつつも、パスポートの個人情報欄をスキャン。
PDF化した上で、指定先に提出しました。
その後も、なんと約1~3週間ごとに、
現住所が分かる書類(電気・ガス・家賃支払いなどの証明書)
銀行口座や税金納付に関する証明書
夫の国籍証明
夫婦二人の名前が記載されている公的な証明書(銀行・税金・保険・公共料金など)
などの提出が求められ、その都度奔走。
まさに、書類提出地獄。
日本人の感覚からすると、
「あぁ~はいはい、んじゃあ、○○に電話して問い合わせれば良いや」
くらいに思うじゃないですか?
でも、さすがフランスは違う。
何と言っても、電話が通じない!!!!!
ずっと呼び出しっぱなしとか、呼び出し中に切られたりとか、
そんなんばっかりで書類ゲットに時間・労力がかかる。
気付けば、メインで請け負ってくれていた夫がヘトヘトに。
それもそのはず。
夫婦二人の住所証明として電気料金の支払い証明書を出しても、
「住所証明が足りない」
と、別の証明書の提出を求められたり、
既に提出済みの証明書でも提出を求められたり。
「これ、いつまでやるの?」
もう終わりが見えないんです。
そうこうしていたら、ビザの延長が切れそうに。
ヤキモキしていたら、
「あなたのビザ申請・調査には時間がかかるので、ビザの有効期限を一時的に約2か月延長します」
と、また通達が来ました。
その後も、相変わらずの書類提出地獄。
なんと、今月になって求められたのが、
「国籍証明のための、出生証明書の提出」
だったんですよ。
いやいやいやいや、何回も「日本人」である証明は出しているし、
もはや無限ループじゃん。
てか、配偶者ビザで入国してるんだから、
日本人の私がフランス人と結婚したことなんて明らか。
婚姻証明書にも、
戸籍謄本に基づく情報は全部乗っているわけですよ。
だから、どう考えても、
今のタイミングで出生証明書を要求するのは正気の沙汰じゃない。
これ、
取り寄せる紙のムダ
スキャンする電力のムダ
通達確認→提出の時間・労力のムダ
申請者側の精神・肉体面においても、
環境保護の観点からもムダしかない。
なんなら、働いている人に支払う給与(多分税金)もムダ。
あーもう全部ムダ。
🫥本当にこの国キライ…
③ビザ延長措置×2&未だに更新されない現在
![](https://assets.st-note.com/img/1707731735831-KjftAbJANd.png?width=1200)
2024年2月現在、
ビザの延長措置×2回
書類提出地獄での約半年間の戦い
を経ても、ビザの更新はされていません。
なんなら、先日なんて、
「夫婦の名前が記載された保険の証明書を提出するように」
とまた通達が。
いや、だーかーらー、これ、既に提出済みだって。
どうゆう確認したら、ここまで重複した要求ができるの?
なに?私が提出した書類は、一瞬で消されてるの?
てか、通達を送ってくる相手って人間だよね?まさかAI?
なんてことを考えながら今に至ります。
《参考》ビザ更新が全然されないが故の弊害
![](https://assets.st-note.com/img/1707733255706-X6fOiRUHYy.png?width=1200)
ビザ更新が全然されないことの影響を感じたのは、
Pole Emploi(Accueil France Travail | France Travail)という、
日本で言うなればハローワーク?みたいな機関が先導するサポートを受けられなかったこと。
具体的には、「今後、フランスで就業希望がある人に向けたトレーニングプログラム」への参加。
おそらく、
フランスでの雇用制度
どんな目標・目的をもって就業先を選ぶべきか
どんな職種があって、どんなことがメリットか
などなど、就業前の準備として心得などを学んでいくプログラムで、
ネイティブのフランス人講師による指導を受けられるもの。
フランス語力向上のためにも役立つと説明を受け、
「それなら良さそう」
と、勝手に安心していました。
…が、しかし。
講習初日の参加時に、
「あなたのビザ、正式なものが降りてないの?調査中による延長措置って何?というか、どうやってフランスに入国したの?」
と、怪しい奴認定をされた上、
「正式なビザが降りない限りは講習参加は認められない」
と追い出される羽目に。
驚きはあったものの、
「…あぁ、そうですか」
と思って終了。
要するに、あの地獄であるビザ更新が終わらない限り、
「ただフランスにいるだけ」で、
まともな活動は何もできないわけです。
今回は、就業に関する分野での出来事でしたが、
もしかすると、ビザ更新の云々によって、
フランス語のレッスン受講にも支障が出たりするのかもしれません。
何はともあれ、本当に最悪なんです。
あぁ最悪!気が狂いそうなビザ更新 in フランス
![](https://assets.st-note.com/img/1707732819501-womj6ZO3Dm.png?width=1200)
ここまでの話で既にお察しかと思いますが、
フランスでの配偶者ビザ更新、マジで終わりが見えないです。
友人のアメリカ人の子も、
「数年前、ビザ更新に際して面談予約を入れていたのに、気づけばキャンセルされていた」
なんて振り返りながら話していたので、
ビザ更新においてはスムーズにいく方が珍しそうです。
過度に緊張する必要はないですが、
どうせスムーズにはいかないもの
時間・手間がかかるもの
の認識を持って、覚悟しておいた方が良さそうです。