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進撃の巨人 | ライナー

作中の様々なシーンを反芻しては思いを馳せ、考えを巡らせ…を繰り返している。
控えめに言って10年は引きずりそう。

あまりに思うシーンがあり過ぎるので、思いついて書きたいと思ったものから書いて行くシリーズ。

今回はライナー。
書いた後にまた手直ししそうだし、追記したくなりそう。

ライナー作中ざっくり経緯

・名誉マーレ人になれば家族で幸せに暮らせると夢見る子ども
・戦士候補生になったのに父親から罵声を浴びる
・自分が戦士として正当に選ばれていないと知る
・弟を短命にさせない(戦士にさせない)ためにお前を持ち上げたと仲間に告げられる
・目の前で仲間が身代わりになって巨人に食われる
・任務をはたさなければ帰れないプレッシャー
・自分の立場がわからなくなるほどの精神状態に追いやられる
・人らしく悩むな、人間じゃないと言われる
・仲間に雷槍で攻撃され、鼻から上が吹き飛ぶ
・ふと自分の命を断とうとする
・自分をかばって巨人に喰われたその弟にもかばわれる

本当にかいつまんで書き出してみた。

ライナーが始めた物語

作中のセリフ、「お前が始めた物語だろ?」に倣うとライナーが始めた物語のスタートは
始祖奪還作戦の続行だろうか。
マルセルが喰われた時点でアニとベルトルトは作戦続行は無理、このまま帰る流れをライナーが自分がリーダーになる!マルセルになる!このままでは帰れない!という意見を通した。

後にエレンの前で「俺は英雄になりたかった」とライナー自身が言っているが、
引き返せない、成果をあげて英雄に、
両方がない混ぜになった状態でのように思う。

まだ未熟な子どものころの判断を大人になってから問われる… 辛い…
ライナーは子ども時代も大人になっても
ずっと苦悩している。。


ただのやさしい子ども

そもそもライナーは家族仲良く暮らしたいという素朴な夢を持っているだけの少年というだけ。
親子仲良く暮らすために厳しい訓練も仲間の罵倒も耐えた。
母親思いの優しい子ども。

10代前半あたりの子どもが英雄になりたいと願うのはごくごく自然と思われる感情。
どこにでもいるやさしい少年。
なのに、冒頭列挙したような厳しい現実が本人に降り注ぐ。
本当にこの世界は残酷だ。

ラスト

「俺、もう巨人じゃなくなった」
「それはよかった!」
このシーンがあってよかった。

人気があるキャラ、活躍しているキャラが遠慮なくバタバタ退場していくこの作品。
何度も危ない目に合い、生きる気力すら失った。

しかし最後まで生き残り、仲間を守り続け、
母親を大切に思う気持ちを貫き通したライナー。
ただただ、心やさしい青年。

ちなみにエレンと対比?凸凹?時間差でお互いの辛さを理解し合う関係性も、
この作品の素晴らしいところの一つだと思っている。


ライナー、
どうかヒストリアみたいなお嫁さんと幸せになってほしい…笑

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