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自炊は手間を食べているという話

ひとり暮らしをはじめて足掛け3年、
夕飯だけでもきちんと自炊をするようになって約1年。
バイトや飲み会の無い日はほぼ毎日作ってやっと160食ほど作ってきた今日この頃である。

母には到底敵わないと思いつつ、外食と自炊について考えてみた。

現在の住居に越してきて1,2ヶ月の頃であろうか。
引っ越したばかりの話のきっかけには「自炊するの?」は無敵の文句である。
新しい場所場所で聞かれた。
その度に答えた。
「はい。頑張ろうと思ってます。お金も無いんで笑」
帰ってくる応援、冷やかし、社会背景、「でも買った方が安いよ?」

でも、買った方が安いよ?

自炊を始めたての頃は「いやいやまさか!」と思ったが今は思う。買った方が安い、と。

牛丼屋に入れば並盛一杯380円だし、ラーメンでも800円、マックでビッグマックセットに単品でバーガーを付けても1000円以下。ミラノ風ドリアに至っては驚きの299円だ。

一方自炊しようとするとスーパーに行き、一度で2000円分くらい買い込む割に週に2,3度は行かなくてはいけない。これは自分がアルバイトの日はまかないを食べるからで、そうでなければもっとかかっているかもしれない。
少なくとも夕飯1食毎に700円かかっている計算だ。
(実際は日用品だったりお菓子だったり朝食だったり買っているので使った食材だけで考えればもっと安いかもしれないが。)

さらに、買ってくれば(あるいは食べに行けば)直ぐに食べられるものを
わざわざ食材を買ってきて
手間暇かけて作成し、
片付けまでしているのだ。

なんというコスパの悪さ!!

それでも自炊をしてしまう

僕は別段料理は好きではない。
ひとりで食べる分には最悪お腹にたまってエネルギーになればいいし、それが美味しければなお良し。位の認識だ。
料理をする時も映画や動画を見ながらやっているので、無心で玉ねぎを刻んでいると心落ち着く。。。なんてこともない。
では何故自炊をするのだろう。

これは一種の修行なのではないかと思う。
花嫁修業ならぬ花婿修行。
自分に課題を課して追い込む事で、その達成感から自尊心を得ているのだ。
俺は料理のできる男だぞ、ふふん♪
俺は今日も男を磨いたぞ、ふふん♪と。

正直「料理が出来る」だなんて恥ずかしくて一度も言ったこと無いけど、自分の中で隠し刀として持っておきたいのだ。

女の子が毎日メイクをするのと同じように
僕は毎日料理をする。

僕は食材に手間とお金をかけて食べ、
エネルギーと自尊心にするために自炊をするのだ。

(そういう意味で言えば自炊をしていて部屋も綺麗でメイクや服装もそつなく整えられる女性というのは僕からすればスーパーウーマンのようなもので、本当に尊敬するしそういう人を見るともっと頑張らなければと思う。)

(さらに言えば、お金をかけない自炊は是非とも身につけたいところだ)

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