言葉=血液なんだって
ケガした時に流れる血を見て「ごめんね、心臓に戻してあげられなくて」って思います。 ---M
心が体より大きく感じる夜がある。
耐えきれない胸の痛みに自発的な死を覚悟する夜がある。
何か違うことを考えなければと、別の事を考えてみるけれど気が付くと戻ってしまって息苦しさに目を覚ます。
それでも
たとえ今どれだけ苦しくても
誰かに「時間が解決してくれるよ」とは
言われたくない。
そんな事はこの歳で嫌という程分かっているし、
今のこの気持ちを、風化させたくない気持ちもあるから。
『そういうの、痛いからやめた方がいいよ』
『高校生じゃあるまいしいい大人でしょ?』
そういう君たちは一度だって僕の話をまじめに聞いた事があったかい?
共感や慰めや、とにかく今の痛みを和らげる為の鎮痛剤になろうとしてくれた事があったかい?
具体的に夜眠る方法を、痛みを忘れる方法を、本気で隣に座ろうとしてくれた事はあったかい?
僕に彼女のダメなところを投げかけ、振られて良かったよ、今の痛みは時間が解決するよってテンプレートはまだ傷付くんだ。
今の自分に一番よく効く鎮痛剤は、文章を書くこと。
きっとそのうち風化してしまう痛みを書き起こしておくこと。
リストカットは流した血を見て落ち着けるけれど、
同じように文章を書いて、言葉を流すと落ち着けるんだ。
言葉は血潮だからね。
立ち直るにはまだまだかかりそう。
なにせ告白してしまったんだから。