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#写真が存在しない日々 #2

 私はスマホでよく景色を収める。収めたがる。些細な景色でも撮ってしまうので、ストレージは直ぐにいっぱいになってしまう。そんな私でも、写真を撮らない日がある。そんな日を私の「日常」と定義できる気がした。そんな日こそ愛したい。なので、そんな日だけを取り出した日記をここに載せようと思う。

2022.10/5

映画。ギター。就活。バイト。
バイト帰りに、ラーメン屋が毎日出している弁当が安かったから買おう。「PayPayで」と言うと、「お弁当は現金だけなんです」と言われた。「じゃあ、いいです」とオダギリジョーに対峙する外国人のテンションで伝える。ただ、その店はPayPay普段使えたのに。テイクアウトのお弁当だけ…なんでだよ。気づけば、心の中でちゃんとクレーマーになりかけていた。大人になるってこういうことなのか?(絶対違う)

2022.10/11

 カラオケで目覚めた。首が痛い。昨晩飲みすぎた。体調はあんまり良くない。朝5時に堂山(梅田)の東通りに放り出されたけど、人が既にいる。あ、これが大学生!いつから、高校時代に私が恐れていたタイプの「大学生」になったんだろうか。まあ、多分失うものがないからなんやろな。ある意味で無敵。カッコつけたいとかいう「男性らしさ」とか、誰かに対して支えてあげないと!と思う気持ちを所持していたら人生は変わってたのかもとか思うけど、今の自分も結構好きだからいいや。
 同伴者の始発を見届けて、帰宅。歯磨き。風呂。家の掃除。トイレの掃除。洗濯物の取り込み。朝6時。みんな寝てる時に起きてると得した感じがある。けど、7時から9時に仮眠。
 ゼミのレク会の企画を一人で行う。ゼミの教授よ〜なかなかに重い仕事ですよお。100分使ったレク会難しいです。これまでサークルのレク会でやったフォーマットを活かして、なんとか大枠を作り上げて、教授に「17時までに提出します」と締切を勝手に作った。
 企画書が難航したらギターを弾いて気分転換。気づいたらギターを1時間以上弾いてて、「こらこらこら」とセルフツッコミ。16:40滑り込み提出してからのバイト、バイト、バイト。
 バイト帰り、同僚の人と飲みに行きたいですね、と盛り上がる。これ、1年以上前から言ってますよね。と自虐的にお互い話している。この空気感が結構好きだから、このまま行かないでおくのもありかな。

2022.10/15

 朝からバイト。バイト先で、どうしてもうまく行かない人がいる。お互いにそう思っているため、毎回謎のピリつきがある。「おはようございます」しか言わない。おつかれさまでした、すら言わない。別れかけのカップルみたいな感じ。それか喧嘩別れしたカップルか。もちろん腹が立ちながらバイトを終え、家で爆睡。
 夜は父と回転寿司。暴飲暴食(この場合の「飲」は赤だしです)。「明太マグロ手巻きずし」っていうの食べたけど、美味しすぎる。なんだ、これは。明太子って何にも合うよなぁ。そんな人間になりたいなぁ。自分が明太子だったら、あのバイト先の人とうまくやれたのかなぁ。はぁ。
 夜は「天体観測」のリードギターを弾いてみた。楽しい。披露するのは半年くらい先のサークルの先輩の引退ライブ。早く来てほしいけど、それはつまり、先輩の創業を認めるってこと。はぁ。4月生まれの私からすれば、あと1ヶ月早く生まれてたら,この人たちと同期だったのか…とよく思ったもんだ。その世界線も観てみたかった。

2022.10/18

 7時に起きる。昨晩飲みすぎたくせに、目覚める時間は速い。かといって、特に何もしないまま午前中を終える。昼からは映画。任侠映画楽しかった。
 家にあった卵を茹でて、ゆで卵作ったけど、せっかちすぎて、「せっかち卵」が完成。殻割った時の、生あたたかい絶望。そして、ひとりでそれをやっているという虚無感。誰かとなら笑えることが、ひとりじゃ笑えない。鈍臭い私には、一緒に失敗を笑ってくれる人がいないとやってられない。だったら恋人つくりゃいいじゃん。いやいや。そう言う単純な話でもないのよ。
 バイト。電話。そういえば,電話相手に、「かいくんは忙しそうやから、夜電話かけようとかあんまり思わん」と言われたけど、その理由のひとつが「はやく寝ちゃうから」には驚いた。起きてる時間が短いと言うのが,忙しい理由の一つにカウントされるってかなりお得?いや,違う?0:30には寝た。朝には何もないけどね。寝るのに忙しいもんで〜

2022.10/21

 早起き成功。えらい。よく頑張りました。BUMPの「HAPPY」をコピーする。8割完成したかなぁ。大好きな曲だからこそ丁寧に。と戒めながら、ドラマ見ながらやっちゃうんだよなぁ。弱い。
 お昼に家を出て,後輩のギタボの個人練に付き合うことに。音作りも良かったし、ギターも弾けてたし何も言うことない。的確なアドバイスなんて何一つもできないと思って、悲しさに包まれる前半。いい後輩すぎて、余計なこと喋りすぎた。最悪だ。後半はちょっとだけ、先輩らしくアドバイスできたかな。うん。よりいい音になってたし。うん。そう信じる。うん。
 バイト。終わってからの3時間、めちゃめちゃ孤独。誰かLINEくれよ。誰も来ない。というか、その前にLINE返信しろよ、俺。返信もろくにしてないやつLINE受信する権限ないよ。ということで、深夜1時ごろに大量のLINEを返しましたとさ。寝るよ、もう。

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