【梅雨時期の換気が長寿の秘訣(カビ編)】
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【梅雨時期の換気が長寿の秘訣(カビ編)】
娘が好きなアンパンマンのアニメに、かびるんるんが出てきます。かびるんるんなんて言う可愛いネーミングに、カラフルで可愛らしいキャラクターはとってもカビらしさは感じられないですよね。カビをあそこまで可愛らしいキャラクターにしてしまうやなせたかしさんのセンスは抜群です！
と、言うことで今回は、前回に続いて換気の重要性について、カビにフォーカスしてお話します。
空き家管理において、家屋の老朽化を防ぐためには『換気』が大切だと、前回の投稿でお話しました。
高温多湿な日本の梅雨&夏、特に海っぺたの柏崎市では、梅雨時期からお盆すぎまでの換気は必須です。
換気が必要な最もな理由が、前回のテーマに挙げた「腐朽菌」でしたが、今回は、腐朽菌にそっくりな厄介者「カビ」についてのお話です。
カビは表面汚染菌と呼ばれるもので、
糖類やアミノ酸、タンパク質など、木材に含まれる微量成分や、木材に付着した汚れなどを栄養源として、木材の表面で繁殖します。
腐朽菌は木材の中まで腐らせ木材の強度を下げると説明しましたが、カビは木材の強度を直接的に下げることはありません。何故なら、木材の主要成分のセルロース(細胞壁成分)などを分解することはできず、全体の多くても5％くらいの抽出成分しか栄養にできないからです。
なので、カビだらけの柱やカベを数年間そのままにしておいても、建物の構造には直接的に大きな影響は与えないのです。
しかし！だからといってカビをそのまま放置してはいけないのです。
カビは木材だけでなく、特に湿気の多い梅雨や台風の時期には食べ物や衣類、お風呂場の壁などにも発生します。ご存知の通り、カビは不衛生で臭いもあって、食中毒やアレルギーの原因になることもあります。
建物そのものへの影響よりも先に、不衛生さが人を不快にさせたり、体調不良を招くものなのです。
さらに、厄介なのはカビ自体にも湿気が含まれている点です。
つまり、カビの湿気によって、腐朽菌が繁殖する可能性が高いのです。結局は、カビを放置することは建物の腐朽に繋がってしまうのです。
床下に湿気がこもっていると、カビや腐朽菌だけでなくシロアリの被害に遭う可能性も高くなります。やはり、カビや腐朽を未然に防ぐためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが肝要なんです。
残念ながら、カビを拭き取って清潔にしても根本的な解決にはなりません。カビの原因となっている湿気を排除しなければカビはなくならないのです。
そのためには、床下の湿気対策、換気扇の設置、防湿シートの敷設、など湿度の低い環境をつくることが必要です。
そこまで、空き家にお金は掛けられないよ。って方もたくさんいます。そんな方には、ぜひ、最低でも月に2回以上の換気をお勧めします。カビを完全に発生させないことは出来ませんが、発生を抑制したり、繁殖を抑制することに大いに繋がります。
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