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学校のテストという矛盾と戦え | 絶対評価と相対評価
テストに感謝しろと言っておきながら、
やっぱり学校のテスト(というか評価制度)はおかしいと思うのです。
■相対評価から絶対評価へ
悪名高き「ゆとり教育」の導入によって、
学校の通知表の評価は相対評価から絶対評価へ変わりました。
相対評価の世界では、
例えば英語で5が与えられるのは学年で○人、
という風に決まっていました。
でも絶対評価では、
わかりやすく言うために極端な例を出すと、
学年全員、英語で100点を取っていたら、全員5になります。
よく言えば、他者と比較せず、
単純にその子の達成度合いによって評価する仕組みになりました。
これ自体、賛否両論ありますので、
相対評価・絶対評価についてをとやかく言うつもりはありません。
■学校のテストの難易度について
何がマズイって、
テストの難易度は学校の先生が決めること。
そのテストによって決まる内申が、進学する高校を決めること。
これがマズイです。
学校のテストは、教科の先生が作ります。
A中学校の英語はメチャクチャ簡単で、平均点80点だとします。
すると、大半の生徒は内申が4になります。
B中学校の英語はメチャクチャ難しく、平均点が50点だとします。
すると、大半の生徒は内申が3になります。
このように、その点数の価値自体が絶対化され、評価をされます。
・・・これ、おかしくないですか?
前に、本当にこんなおかしなことがまかり通っているのかと、
東京都に情報開示請求をしてみたことがありました。
※個人名は伏せた上で、どの中学校に、内申1〜5の生徒がどれくらいの割合で分布しているか、という情報の請求でした。
・・・結果、まかり通っていました。苦笑
恐らく情報開示請求をした内容は公開してはならないと思うので、
現実っぽいフィクションだと思っていただきたいのですが、
ある中学校では、ほとんどの子が社会で5をもらっているとか
また別の中学校では、何があったんだと思うほど、
大半の生徒が数学で1と2とか(笑)
学校間で格差がエゲツないことになっていました。
不合理のエレクトリカルパレードです。
そしてこの内申点、どこの中学出身だろうが、
3は3として取り扱われ、高校受験で使われます。
東京都の公立高校は
内申3:入試得点7 の割合で合否が決まるので、
まだマシなのかもしれません。
でも、やっぱり、どう考えてもおかしい!!と思うのです。
■この不合理にどう立ち向かうべきなのだろう?
ちょっと前までは、実は中学校は学区外でも選べたので、
保護者さんには「あの学校はテストが難しいですよ」ということを、
小学校時点でアドバイス出来ました。
でももう、区域外の学校は、
余程の理由がないと選べなくなってしまったので、
運です。
本当にお疲れ様でした。
と言いたいところですが(笑)
その後の大学進学を視野に入れた時、
大学では内申点は考慮されず、
共通テストや私大一般という、難易度が絶対的なものになります。
ですから、
英語のテストで、教科書内容しか出さない中学校にいるよりは、
初見の長文しか出さない中学校で、どうにか高得点を取れるように、
勉強を頑張った方が、後のことを考えると良い環境と言えます。
なので、不平を言っても始まらないので、
与えられた環境で、結果を出すことに集中しましょう。
なんだかんだ言っても、中学生が解く問題ではあるので、
教科書レベルの知識の応用と言っても、たかが知れています。
努力でどうにかなる範囲なのは間違いありません。
■根本的な改善案の提案
基本的には今いる環境に感謝、
そして与えられた環境で結果を出すことです。
が、実は保護者が10人くらい集まって学校にクレームを言うと、
簡単にテストの難易度は下がります。笑(推奨はしません!)
「何なんだよ・・・」って感じですよね。
でも繰り返しますが、推奨はしませんよ!
何が言いたいかと言うと、
大半の先生が、学校のテストというものに対して、
そこまで強いこだわりや信念を持っているわけではない(ように見えてしまう)のです。
テストの点数が絶対的な価値となるならば、
思い切って、
公立の学校のテストを全部同じ問題にしてしまえばいいと思います。
そうすれば、内申点に不合理が生じにくくなりますし、
最近になってなぜか急に、
長時間労働を気にし始めた学校の先生にもピッタリじゃないでしょうか。
部活の顧問を外注するなら、まずテストを外注した方がいい、
そんなことを思いました。
でも多分、コストの問題etcで難しいですよね・・・
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