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【裏話】親バカとバカ親とルールの重要性

「バカ親」は子供を潰す

親バカとバカ親という言葉は、10年くらい前に流行しましたね。

関連する書籍も多く出ていたので、ご存知の方も多いと思います。

親バカとは子どもへの愛情表現をオープンにすること。

例えば友人が自分の子どもを褒めてくれた時に、
「そんなことないですよ~」と謙遜すると、子供は否定された気持ちになってしまうから、
「そうなんです、うちの子すごいんです」と、一緒になって褒める。
これで子供は親の愛情を感じ取ってくれるから、子育てにはとても有効だそうです。

だから、親バカは子どもを伸ばします。

でも反対に、「バカ親」はどうかというと、子どもを潰します。
行動例として、子供が一番になるあまり、社会のルールが見えなくなる、というのがあります。
例えば子供の写真を撮っているうちに夢中になってしまい、花壇や人の土地に平気で入ってしまう、など。
その様子を見て、子供は良識が壊れてしまうそうです。

問題なのは、良識がゼロの親ならば、当然良識がゼロの子供が出来上がります。
でも無自覚で中途半端に良識の無い親でも、良識がゼロの子供が出来上がってしまう可能性があることです。

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温泉でのエピソード


先日、近所の温泉に行った時のことです。
日曜の午後ということで、温泉も随分混んでいました。
露天風呂は座る隙間もなかったので、内風呂(10m四方くらいで結構広い)に入ってのんびりしていると、
1人のパパと、5歳くらいの女の子が入ってきました。
パパはやせ型イケメン、髪もちゃんと美容院で切っている風で、リク〇ートの営業マンみたいな感じです。
女の子は幼稚園の年中か、年長さんでしょう。

その親子は、なんと湯船に入るなり、

子ども「うわー ε=ε=(* ̄ー)ノノ」
パパ「まてまてー!≡≡≡ヘ(*--)ノ」

と、追いかけっこを始めたのです。
しかもパパは浴槽内をクロールで泳いで子供を追いかけていました。汗

水も跳ねてみんなに迷惑なのでさすがに注意しようかなと思ったその時、
恐らく60歳くらいのオジサマが「ここはお風呂だから、走ったり泳いだりしちゃダメだよ」と、女の子の方を注意しました。

それを見てパパは「すみません」と一言、そしてうつむいて恥ずかしそうに、親子で隅っこの方にシュンと座りました。

しばらくすると女の子は「かけ湯」の方へ急に歩き出し、「かけ湯」の浴槽へダイブしました。
※かけ湯とは小さい浴槽にお湯が張ってあり、その周りに桶が置いてあるので、桶でお湯をすくって温泉に入る前に自分の体を流すものです。入るものじゃありません。

その様子を見て、今度はパパが「止めなさい!」と注意をしました。
でも女の子は全然止める気配がありません。
その時、さっき注意をしたオジサマが、「ダメだよ、これは体を流すもので、入るものじゃないから」と注意をしました。
子どもはすぐにかけ湯から出てくれました。

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無自覚なバカ親の功罪


これがまさに「無自覚なバカ親」になってしまっている典型例だな、と感じました。

まずオジサマに注意された時点でふと我に返るあたり、パパはそれなりに良識はあるのでしょう。
でもパパが温泉の内風呂を泳いでいる時、周りの人が嫌な顔をしているのを子供は目にしているはずです。
ということは、人が嫌がることでも自分たちが楽しければ良い、ということを子供は学んでいるということです。

そこで、子供はかけ湯へダイブします。
それをパパが「ダメだよ」と注意しようが、子供にはその注意の意味が分かりません。
なぜなら、人が嫌がることでも、自分が楽しければ良い、ということを、パパから教わったからです。

1人で、その親子の行く末を妄想してしまいました。

この子のしつけは、もうママに委ねられます。でもママも「無自覚なバカ親」になってしまっている場合はきっと悲惨でしょう。
パパとママは中途半端な良識を持ち合わせているので、「それなり」に社会のルールを守るため、
逮捕されるようなことはなく、子供の反面教師になることはありません。
だから親として、まっとうに育てている「つもり」になってしまう。

でも、少なくとも人の迷惑より自分の快楽を優先する思考習慣をパパから学んでいる以上、
小学校・中学校で提出物をやらない、夏休みの宿題をやらない、という問題行動が出るかもしれません。

もしママが自宅で、幼稚園や小学校・中学校の先生の悪口を言おうもんなら、
きっと子どもも「先生」という人種の話を聞かなくなり、授業態度も悪くなるでしょう。

ただ、愛情は目いっぱいかけてあげているようなのが幸いです。
オジサマの注意をすんなり受け入れるあたり、愛情に起因する社会性が生きているので、
これから関わる大人、これから付き合うであろう友人が、この子にとって本当に大事になるんだろうなぁと思います。

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まとめ

というか、他人の心配よりも自分の心配もあります。
無自覚な分、人に言われないと分からないので、これは夫婦で注意し合うしかないですね。

子どもは物真似や応用の天才です。
直立して2本の足で立つなんて誰に教わる訳でもないのに、2歳ではスタスタ歩きますし
世界でも5本の指に入る難しい日本語を、ほとんどの子が3歳で理解し、話せるようになってしまいます。

もし子供が何らかのマナー違反・ルール違反をしてしまう場合、
それはもしかしたら、身近にいる人のマネをしているだけなのかもしれません。

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