きのうは焼きうどん
内野さん演じるケンジ。
男性であり、女性であり、
あるいはそのどちらでもなく、
たった1人の人間、「ケンジ」であるだけだった。
時々見せる眼力には凄みがあって、
意識的に長尺で切り取ってるのでは、
と感じるぐらい。
「男性っぽい」とか「女性的」とか
っていう表現って、男性としての普通や女性らしさみたいな押し付けが含まれているのかも。
美味しい食べ物と一緒に、
性別を越えて、愛し合うというよりは
一緒に生きていく、2人の間には
間違いなく愛があって
そこに何の違和感も、不自然さも、
自分とは違うな〜という感覚も、
何も無かった。
こんな風に生きたいと思う自分そのもの。
色とりどりの美味しそうな食べ物の画と、
美味しそうに食べる人たち。
どこまでも温かく平和な気持ちになる!
スピッツの主題歌も、映画の雰囲気をそのまま優しく包みこんだようでリピートしたくなる。
素敵な映画。