ニュータイプ@発達編⑧
実母からは「ごはん買いに行くなんて言うのが悪い」とお叱りを受け、ごめんなさいと謝って改めて3人で夕食を買いに出かけました。
「死にそう」とヘルプを出した娘のために遠方から会いにきてくれ、たいした観光もできず2泊も付き合ってくれ、滞在中はホテル代も出してくれて。どうして私はこんなに捻くれた考えが浮かんでしまうのか。
実母が帰るときに「孫に久しぶりに会えてよかった〜ばあば楽しかったよ〜」と言われてスンとする息子。気持ちを代弁したくて、「でもムスコの前で『こんな子みれない』って言ったでしょ」と口に出してしまった。
「あー、まー、そのときはね」
最後感謝を伝えるも、歯切れの悪い別れになってしまった。
父さんとも我が親ともうまくいかない。こんなコミュニケーションに難がある私が、これから生きていけるのか、大丈夫なのか、皆が正常で私の認知が歪んでいるだけなのか。相談したところで私の歪んだ認知で伝えた言葉は公平性を欠くだろう。私がおかしいという事実はどうしたら分かるのだろう。
暗闇のどん底。
でも、とりあえず、進まねば。
ペット可の物件を探そうと思うも、息子の就学支援の手続きが完了しているため校区内で探すべきなのか、いっそ見知らぬ土地に旅立つべきなのか。猫は新しい環境に連れていって辛い思いをしないか、割高なペット可物件で今日明日という猫が亡くなった後はどうするのか、通院費もかなりかかる、仕事はどうするのか、このまま父さんが渋るなら調停なのか、弁護士費用をどうするか…
しばらく考え、まずは子どもたちのこと。そして私の気持ちは今の父さんと一緒に暮らすのは絶対イヤだということ、これは揺らがないことに気づきました。であれば、と、父さんに『離婚を考えているので、今後は記録を残すためにLINEでやりとりさせてください』と伝えました。
父さんからは『出ていかれるのは本当に無理なので、それであれば自分が出ていきます。子どもから父親を奪わないであげてください』と返信が。
正直猫の点滴のため毎日帰宅するのも大変で、もう出ていってくれるならそれでいいかと半ば投げやりな気持ちで承諾することにしました。
約束をした日の夜から出て行くのは酷だろうと、翌朝仕事に出かけたらそのまま戻らない約束をして、久しぶりに自宅へ帰りました。
弱々しく甘える猫。辛かったろう。寂しかったろう。ごめんね、ごめんね、もうそばに居るからね。と胸の詰まる思いでした。
そして、直接の会話はなく、別室で過ごすとはいえ、同じ屋根の下、同じ空気を吸うのはとてつもない苦痛で、私はもう本当に父さんのことが無理なのだなと痛感する夜でもありました。
翌朝。
父さんは仕事からそのまま戻らない約束だったので、出発時間は顔を合わせないようトイレに篭っていました。
時間通りに行動しないとイライラする父さんの特性もこういうときには役に立つなぁ…早く出ていってくれないかなぁ…
そう思っていると
トントン、トン
なんでノックしてくるんだろうと無視をする
「なぁ母さん?」
…
「本当に出ていかないといけないかな?」
申し訳なさそうに父さんが聞いてきたのでした。
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