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ASD/ADHD夫@料理の話

食が細く、苦虫を噛み潰すように咀嚼するASDの息子。

口が過敏な特性があるのか、なかなか食事が思うようにいきません。


なんとか栄養を摂らせたいと調べて作っていた時期もありましたが、頑張る分、食べてもらえないことにがっかりしたり、ここまでしてるのに!と息子からしたら「知らんがな」と言う理由でイライラしてしまうことも。

そんなこんなで7年かけて悟り、お互いのために『〇〇の素』『白菜をいれるだけ』的な物に頼ることがあったのですが、その度に父さんに「味が市販っぽい」「添加物が…」「調味料揃えれば作れるしコスパが悪い」「ムスコが食べないなら作り方を工夫したら」など小言を言われてました。

元々料理の仕事をしていた父さんのその言葉に肩身の狭い思いをしていたのですが、家庭内別居以降、私は息子の分しか作らないので一緒に食べたいなら自分で家族分作ってくださいというルールへ変更。

そして父さんが夕食を作るようになり、早半年。

私が離席中、いつも通り食の進まない息子と、「はよ食べて」と急かす父さん。その父さんの手には…

『肉味噌なすの素』が!!


「あれ〜?父さんそれ?」とニヤニヤしながら聞くと

「ムスコがこの肉は何味か聞くから…」と。

「いや、市販の素やん?」

「ん?あー…せっかく作っても、何やっても食べへんからイヤになって…」

「わ・か・る〜!私も何年も頑張ったけど心折れたから一緒だよ〜!言ってよぉ〜そういうの!つらいよねぇ〜〜〜!!!私もそうだった〜〜笑笑!!」

おそらく父さんはメタ認知が弱く、なぜ素を使ったのかを私に問われるまで考えもしなかったと思います。でも何か言われそうだとうっすら感じて隠すから(自分にデメリットがあることを感知するセンサーは敏感)分かって隠したやろー!と誤解されがち。

自分で認知できてないことを指摘されたところで、ADHDの特性で話を逸らしたり反発されるだけ。なので、食べない子に食事を作り続けることの辛さを最大限に共感しつつ言語化して、次はあんな小言が出ないようにアプローチするに留めました。

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