【Weeeeekly Design #003】サスティナブルな、"ふろしき"
今回のWeeeeekly Designでは、環境問題に関連するデザインを作成することにしました。
なぜなら・・・私、最近ビニール袋を普通に購入しちゃうことが多いことに気がついたんです。そして、大反省大会をしているからです!!
ふと、環境について考えようと思い立ったこの気持ちをしっかりワークしてきました!ぜひご覧ください☺︎
1. 調査
| ビニール袋有料化について
2020年7月1日よりスタートした、全国プラスチック製買物袋の有料化。導入されて約3ヶ月が経ちました。
私は実際、この政策が始まってから結局マイバックを持ち歩くのを忘れてしまい、どうしても有料で購入してしまうことがあります。
皆さんはいかがでしょうか?
廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題の為にスタートしたこの政策ですが、ビニール袋に頼ってしまう日々は今も続いているように思えました。
| 実際に、アンケートしてみた
そこで、知人方(16名)にもアンケートを実施してみました。( アンケート内容について詳しく知りたい方は、こちらから )
Q:マイバックを持ち歩いていますか?
→ 積極的に活動をしている人の方が比較的多く、どちらでもない人、まだ活発に活動は始められていない人が最も多かったです。
また、わざわざマイバックを持ち合わせていない人が一定数いました。
| なぜマイバックを持ち歩かないのか?
マイバックを持たない人の理由で最も多かったのは『丈夫なもの(質の良いもの)が無い』でした。
この他の選択肢に、金銭的な問題やデザインの問題なども含まれていましたが、この回答を選択する人はいませんでした。
つまり、"マイバック=もろい" というイメージが何かしらの体験を通して定着してしまっていることがわかりました。
2. 今回作るサービスの決定
| ビニール袋有料化の深掘り
Q:そもそも、私たちはいつからビニール袋を持つようになったのか?
私はここに疑問を抱きました。
私たちはたまたま、生まれた時からビニール袋が存在していました。しかし、かつての人類はビニール袋が存在していなかった時があったはずです。
そんな時、日本では何をどうやっていたか?
そう、それは "風呂敷"です。明治時代以降、西欧から鞄類が入り風呂敷の利用は減っていきました。
風呂敷の用途として、一説によると、濡れた風呂衣を風呂敷に包んで持ち帰ることなどによって敷布としての役割から包んで運ぶ用途が加わっていくようになったと考えられるようです。
| なぜ、"ふろしき" か?
風呂敷は様々な場面で利用することができる便利なものです。
特におすすめの素材は綿です。
洋服でもそうですが、気兼ねなく洗うことができますし、肌触りもやさしいものです。ものを包む際にも丈夫にできており、スイカなんか簡単に持ち運ぶことができるくらい、丈夫なのです。
さらに最近は、完全防水の風呂敷も販売されています。丈夫な生地がかなり発売され始めているのが、今の風呂敷です。
現代、風呂敷を街中で見ることは希ではあります。しかし近年、環境問題が取り上げられる中、レジ袋に代わるものとして利用を提案する意見もあります。ビニール袋有料化がスタートした今、私たちはプラスチックの過剰な使用を抑制し、賢く利用していく必要があります。
その手段として、日本における文化だった風呂敷の復活を検討しました。まさに、時代は、回る!!
3. 店舗調査
| 競合調査
『心を包む "ふろしき文化" を今に寄りそうデザインで』をコンセプトにしているむす美さん。
京都の風呂敷専門店・唐草屋さん。京都、東京、愛知に店舗を構える、伝統的な風呂敷屋さんです。男女関わらず手に取りやすいデザインを取り扱っていらっしゃいます。
どちらのお店も、風呂敷の用途についての発信や、様々なデザインのバリエーションが存在しており、風呂敷という文化を一般化できるようなブランディングをされていました。
| 目指すブランディング
そこで、私が狙いたい方向性は、こちらのお店です。
職人・和・伝統・時代などといった、信憑性の高いブランディングをしているAYANOKOJI。こちらのブランディングに、より"サスティナブル"な訴求を強め、環境問題にフォーカスを当てたブランディングに仕上げていくことに決定しました。
4. 提供価値の決定
| コンセプト
サスティナブル意識を持つ、働く方にスマートなライフスタイルの提供を。
"サスティナブル"という意識を広めるにあたり、既に風呂敷に関心を持っている世代ではなく、風呂敷に対する意識が低い世代にアプローチしていくことに決定しました。
サスティナブルな、現代版の"ふろしき"を目指します。
| ”ふろしき”の価値
・ たった一枚で、包む(まとめる)、運ぶ、拭く、繋ぐ、などといった用途を満たすことができるので、身の回りをスマートにこなすことができる。
・ 自分で風呂敷を、こんな風に使用しよう!と、意味や価値を与える習慣を身に付けることで、あなただけのライフスタイルを創造できる
| ブランド名の決定
NUNOIMI
「ぬのいみ」と読みます。
自らモノに意味や価値を与えるという習慣を生み出すブランドとして、今回は風呂敷という"布"を用いてこの価値を提供します。
そういった意味合いから、この言葉を連想しました。
4.対象ユーザーなどの選定
| ターゲット
ターゲット
・ベンチャー勤務の若者
・イケてるビジネスマンに憧れてるような人
ペルソナ
・20代前半でベンチャー勤務。
・イケてる人間でありたいという思いが強い。
・容姿やストレス発散のために週3でジムに通う。
・見た目と中身両方のコンディションを大事にしてるのでサウナにもよくいく。
・SNSでは成功者のアカウントをフォローしたり、ツイートで持論を展開したりしてる。
・持ち物にも結構こだわってて、「俺(私)いいものには金使うからね」ってよく言う。
| 状況・場合・用途
用途・目的
メインはジムでの使用で
・トレーニング中の荷物の持ち歩き
・使ったウェアを包む
・タオルとしても、ちょっとした時に使用できる
・ほどいて洗濯機にポイ
若者に流行っている、トレーニングジムに目をつけました。
ジムでは、プロテインやタオル、お水、スマホ、など色々と持ち歩くものがあります。風呂敷は、このちょっとしたお手伝いができます。
ジムという狭い環境内で使用感が良ければ、すぐにサウナなどでクチコミが回ることを想定しています。
さらに、女性はジム内で自身の撮影をすることがつきものになりつつあるため、InstagramなどのSNSを通して風呂敷が流行ることを想定しています。
5. デザインの検討
ロゴマーク
ブランド名の"NUNOIMI"の綴りを用いて制作しました。シンプルに仕上げることで、上品な印象を持たせるように意識しました。さらに、ハイブランド感を演出したかったので、CHANELやLOUISVUITTONを参考にしながら、『升』を連想し、正方形に近づけ、"和"を演出できるよう工夫しました。
| ユーザー調査
Q:お手持ちのマイバックのデザインを教えてください
既にマイバックを購入しているユーザーに、どんなデザインのバックかを聞きました。
わざわざ持ち歩きたくなるようなデザイン、どんなものが好まれるのかを調査することで、ペルソナにアプローチするデザインをイメージしていきました。
結果としては "シンプルなワンカラー"なものが最も多く、"ブランドやキャラクターのデザインやロゴがワンポイントに入ったもの"も、一定数いました。
| 調査結果からの、デザインの検討
ペルソナである若いビジネスマンが、手にとってくれるもの。それは少しでも高級感が漂う、ハイブランドのようなデザインだと考えました。
実際に、マイバックの調査をしたところ社会人4年目の男性(ペルソナに最も近い男性)がsnow peakというハイブランドのマイバックを常備していました。
そこで、なぜsnow peakのマイバックなのか?と伺ったところ「かっこいいから」「snow peakじゃなかったら常備してない」と言った、ブランドによる力によって、"所持したい" という気持ちを向上できると考えました。
| デザインのポイント
さらに、ポイントとして意識したものは、"男女関係なく利用することができるデザイン"です。
女性も男性も、どの色のものを持っていても違和感がない。かつ、高級×お洒落×シンプル なデザインを目指しました。
右上の緑&白色のデザインは、制作することで "和"を演出することができ、あくまでも風呂敷であることを記憶させることを目的としています。
6. 最後に
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
今回はガッツリリサーチに力を入れたWeeeeekly designとなりました。
リサーチ結果を通して驚きだったのは、『マイバックを常備している人が多い』『質の良いマイバックが欲しい』ということでした。
私自身、まだまだマイバックを常備するまでにはなっておらず、ビニール袋にたよることが多々ある状態。それに対し、意識の高い友人が周りに多く、とても焦りを感じました。。。
今回を通して、さらに環境問題に対して意識が高まったように思えます。
これからもサスティナブル、SDGs、環境問題などに関連するWeeeeekly designを取り組んでいきたいと思います!
何か気づきや意見、ぜひフィードバックください!お待ちしております☺︎