パフォーマンスアップのための考え方・基礎
前の記事で
「体幹トレーニングの効率の悪さ」を指摘しましたが
今回はそこについて深堀りしていきます。
と、言いたいところですが
まずは、ここを深堀したときにちゃんと理解できるように
パフォーマンスアップのための
『前提条件』
まずはここについてお話します。
『運動エネルギー』という言葉を聞いたことはありますか?
運動エネルギーとは、物体の運動に伴うエネルギーである。物体の速度を変化させる際に必要な仕事である。
となっています。
運動エネルギーは、速度と質量で大きさが決まります。
そして物体の運動エネルギーの変化量は、その物体に加えられた仕事に等しいこととなります。
言い換えると、
運動エネルギーが大きくなればなるほど
パフォーマンスは上がるよ。
ということです。
バッティングで考えてみましょう。
150gのボールが飛んできました。
①重さ500gのバットをスイングスピード150km/hで
振ってボールを飛ばしたケース。
②重さ1000gのバットをスイングスピード150km/hで
振ってボールを飛ばしたケース。
*ボールの球速、軌道、バッターの身長、体重、筋力などのその他の条件は
すべて同じものだとします。
さて、①と②では、どちらの方がより強く球を打ち返しますか。
という質問ですが
当たり前ですが、②ですよね。
だって、同じ速度でバットを振っていても
②の方が質量があるわけですから、そうなりますよね。
そう、当たり前の現象です。
パフォーマンスを上げるというのはこういうことです。
例えば、走るスピードを上げたいのなら
『走る』という動作に参加するカラダの質量と速度を上げていけ。
ということです。
これは、「体重を増やして、体のパーツを速く動かせ。」
というのとは、少し違います。
走る、という動作に
『本当にあなたのカラダのすべてのパーツが参加していますか?』
ということです。
足首、脛、大腿骨、前腕、上腕、肩甲骨…
大体、ほとんどの人はここら辺をイメージしますよね。
あなたの、肋骨は走りに参加していますか?
骨盤は?背骨は?頭は?
ここまでちゃんと、走りという動作に
『全身のパーツが動作に参加していますか?』
と、いうことです。
運動に全身のパーツがちゃんと参加していると
パフォーマンスはどんどん上がっていきます。
なぜなら、運動に参加する『質量』が増えるからです。
運動エネルギーは、質量と速度で決まるというお話を最初にしました。
まさにそういうことですね。
今回はここまで。