土壌微生物のきほん 横山和成(6/19)
自分がやりたいことと現状が大きくかけ離れている。農業について基本からしっかり学びたいと思い、この本を手にした。
初心者にとっては非常にわかりやすく、広くまとめてある本だった。
土壌微生物とは何かから始まり、それらの種類やそれぞれがもつ役割、そして、実際にどのように土壌微生物を利用して行けばいいのかや将来への展望が述べてあった。
土壌の生態系がいかに複雑に絡み合っているのかが改めてわかった。これを実践してみると非常に面白いなとワクワクした。
特に面白いなと思ったのは以下の文だ。
光合成細菌はある種の好気性細菌と連携することで、酸素がある条件でも生育できるからである。好気性菌は酸素を吸収・利用するが、酸素の供給量よりも吸収量の方が多くなると局部的に酸素不足を起こすことがある。つまり、好気性菌が盛んに生育している周辺では酸素が少なくなりやすく、局部的ではあるが嫌気的条件になる。
光合成細菌は酸素がないところでしか、生育できないのに、酸素がないと言えない水田表層の土壌でかなりたくさん生息する。
つまり、好気性菌と嫌気性菌が、お互いがそれぞれの特性を活かして共生しているのだ。
この自然の生態系の複雑さには感動した。
この自然の叡智に触れながら、仕事をすることって非常に幸せなことだなと思った。
もっと勉強したいし、早く実践していきたいなと思った一冊だった。
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いつもありがとうございます!まだまだ未熟者ですが、コツコツやっていきたいと思います!