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加藤拓也 ほつれる

岸田國士戯曲賞の受賞経験もある劇作家 加藤拓也が手掛けた映画がAmazonプライムで配信されていた。

観終わった最初の感想としては、純度100%の演劇作品だった。冷め切った夫婦の萎え切らない会話劇と人の立たせ方が絶妙で、そこに美しく無駄のない背景と音楽が編み込まれている。

今まで加藤拓也の舞台に足を運ぶ機会はなかったが、この映画で彼の演劇の肝に触れることができてラッキー。対象が幅広い映画を名刺代わりにする劇作家が今後も増えていってほしい。

それにしてもここではないどこかへの顔をしている門脇麦はクセになる。