映画 わたしの見ている世界が全て
兄妹4人の佇まいと鮮烈なタイトルが組み合わさったポスターが気になり映画館Strangerへ足を運んだ。
末っ子の主人公が一番しっかりしていて利己的。それに振り回されるうだつの上がらない兄妹達が擦った揉んだありながらも自分の道を見つける物語。家族との関係は誰しもが身近で共感できるテーマ。これからも色々な家族の形が描かれるだろう。
そして濱口竜介監督も実践している感情を抜いた本読みによって脚本と役者の浸透度が凄まじかった。演劇にも近い限られた設定の中でお金と手数をかけずとも傑作は生まれる。
強気だった主人公がわたしの見ている世界が全てではないと迷いが生まれる最後の表情が忘れられない。