【フランス革命期の女性運動組織】革命共和婦人協会
こんにちは。いつもお越しくださる方も、初めての方もご訪問ありがとうございます。
今回は革命共和婦人協会の英語版Wikipediaの翻訳をします。翻訳のプロではありませんので、誤訳などがあるかもしれませんが、大目に見てください。翻訳はDeepLやGoogle翻訳などを活用しています。
学問・思想・宗教などについて触れていても、私自身がそれらを正しいと考えているわけではありません。
革命共和婦人協会
革命共和婦人協会とは、フランス革命時の女性主導の革命組織である。1793年5月10日から9月16日までの5カ月弱の活動であった。1793年5月10日から9月16日までの5カ月間、革命政治における男女平等を主張し、国内政治に大きな影響を与えた。
背景
1789年の夏、フランス革命が勃発した。テニスコートの誓いが行われ、全国三部会の第三身分が新しい「国民議会」を創設した。大勢の人々が公共の場に集まり、革命の状況や、国家を包囲する問題を解決するために何ができるか、何をすべきかを議論した。この議論には女性も参加した。
1789年1月1日、国王宛の文書「国王への第三身分の女性の請願」が出され、女性が教育の機会均等を望んでいることが謳われた。教育への要望と同時に、男女平等への要望もあった。参加者の多くは、革命や政府のあるべき姿について、強い思い入れと意見を持っていた。この時代の女性にとって特に切実だったのは、経済の安定であった。市場価格は制御不能で、女性たちは家族を養わなければなりませんでした。
1789年10月5日、女性たちはヴェルサイユ宮殿に行進し、国王ルイ16世にパンを要求した。これが、革命における女性の最初の大きな役割であった。パンの必要性だけが、女性が革命に関心を持ち始めた理由ではないが、特に初期には非常に顕著なものであった。フェミニスト新聞「婦人のための全国のエトレンヌ」は、女性に国民議会で積極的な役割を持つよう呼びかける記事を掲載し、多くの女性が立ち上がった10月5日という日を思い起こさせたのである。
この頃、エッタ・パルム・デルダルズは、全国に女性クラブを組織して福祉事業を始めることを提案するパンフレットを制作している。そのパンフレットの中で彼女はこう書いている。
首都の各区画に、愛国的な市民協会を形成することは有益ではないでしょうか。彼らは公共の利益のために役立つと思われる限り、各区画で独自の規則に従って頻繁に会合を開くでしょう。こうして、首都の中に潜む敵を効率的に監視し、兄弟の助けを必要とする純粋に貧しい人と、敵に呼び出された山賊とを区別することができるようになるのです。
この時代のフランスの政治クラブは、いずれも男性が主体で、女性は排除されていた。女性が政治に参加することができたのは、混成された友愛団体だけであった。女性だけのクラブが台頭してくると、地方で大流行した。しかし、中には男性兵士と一緒に戦いたいという女性もいた。現在では、この時期にできた女性クラブは約30団体あるといわれている。
クラブは、よく組織されていた。それぞれのクラブには主宰者がいて、特定のクラブの規則を定めていた。これらのクラブは、200人から600人の会員を持ち、約60人が活発に参加していた。
やがて、これらの女性クラブは、その政治的範囲を広げ、他の問題を会議に含めるようになった。やがて、市民権という問題が浮上し始めた。
シトエンヌは、市民という称号、つまり国の住民としての呼称を求めるだけでなく、市民であることに伴う権利と責任を求めていたのである。ある女性は、全国大会の前に出て、こう言った。
市民立法者たち、あなた方は男性に憲法を与え、彼らは自由な存在としてのすべての権利を享受していますが、女性はこれらの栄光を共有するにはほど遠い状態です。女性は政治制度の中では何の価値もありません。私たちは第一次議会を要求し、憲法が人間の権利に基づいている以上、私たち自身のためにこの権利を完全に行使することを要求します。
1791年、オランプ・ド・グージュは、その時代の最も著名な女性の権利に関する文書「女性の権利と女性市民の権利の宣言」の一つを発表した。この文書は、女性の権利の問題をフランス革命に直接持ち込んだ。この文書では、性の平等が権利の平等を求める革命の中に位置づけられると主張した。
源流
1793年、政治的混乱が続いていた。当時の有力政治勢力であったジャコバン派は、サン・キュロット派とパリの急進的政治クラブであるコルドリエ派と連合を組むことになった。この連合は極左の立場をとり、物価統制や自分たちの意見に異を唱える者に対する冷酷な処罰を支持した。1793年2月、カトル・ナシオン組の女性たちが、ジャコバンの集会場を自分たちの集会に使いたいと申し出ますが、ジャコバンはこれを拒否した。「女性たちの大規模な抗議行動」を恐れたという説もある。しかし、この女性たちは「共和婦人集会」と名乗り、「両性愛国者友愛会」の許可を得て、集会場を使用することになった。この集会は、経済的安定を主な目的としていた。しかし、それだけでは物足りないという人もいた。彼らは、もっと政治的な活動を望んでいた。1793年5月10日、「革命共和婦人協会」が結成された。この協会はフェミニストでありながら、革命を擁護する役割を担っていた。この会の創設者ポーリン・レオンとクレール・ラコンブは、パリ・コミューンで「革命共和婦人協会」を正式に登録した。
数人の市民がコミューンの事務局に出頭し、女性のみを入会させる協会を結成することを宣言しました。この協会は、共和国の敵の計画を挫くための手段を検討することを目的としています。この会は、革命共和協会と名乗り、サントノレ通りのジャコバン図書館で会合を開く予定です。
全国的な影響力
すぐに規則が定められ、あっという間に政治的な騒動に飛び込んでいった。いくつかの記述によると、協会の女性たちは革命との同盟を示すために自由の赤帽を被っていたという。彼女たちは定期的に会合を持つようになり、全国大会の集会にもできる限り出席した。大会では、ギャラリーのメンバーは、賛成する演説には歓声を上げ、反対する演説にはブーイングをし、大騒ぎをした。ジロンド派はこのような騒ぎに嫌気がさし、ジロンド派支持者のために特定のギャラリーを指定した。協会は憤慨した。次の会合で、この暴挙を阻止するためにできる限りのことをするようにとの動議が可決された。それ以来、協会の女性たちは、この特定のギャラリーの入り口で見張りをして、彼らの入場を拒否するようになった。また、コルデリエ・クラブとの共同作業も何度か行われた。5月19日には、反革命分子や反革命分子と疑われる人々に対してより厳しい法律を要求するための共同代表団を国民公会に提出した。
その直後、5月31日から6月2日にかけての暴動が起こった。30人ほどのジロンド派が国民公会から追放された。今度は山岳派が主導権を握った。協会はこの反乱を助けるためにできる限りのことをし、急進派のジャコバン派を全面的に支援した。6月末に新しい山岳派憲法が採択されると、協会は憲法と議会を賞賛し、祝宴に参加した。そして、ジャコバン派の提示する新しい政策と代表団を支持し続けた。
1793年7月13日、協会が賞賛していた極左主義者ジャン＝ポール・マラーがシャルロット・コルデーに刺殺される。コルデーはジロンド派を支持し、マラーが発行していた過激な左翼紙『人民の友』を嫌っていた。マラーの死は、社交界に大きな衝撃を与えた。葬儀の際、協会の女性たちは彼が殺された浴槽を運び、遺体に花を投げつけた。7月24日、協会は彼の遺志を継いでオベリスク（訳注：方尖柱などと訳される記念碑の一種）を建てることを誓った。このオベリスクは8月18日までかかって建立された。協会はこのことに夢中で、マラーの死後、オベリスクが完成するまでの間、政治的に不活発であった。その夜、彼女たちは国防の問題に専念することを誓った。
この事件以降、協会はジャコバン派から、ジャック・ルー、ジャン・ヴァルレ、テオフィル・ルクレールを中心とした、厳しい経済統制と厳しい国防を支持する政治集団「アンラジェ派」（訳注：激昂する人を意味する）に傾倒していくことになる。協会は、山岳派が左派のアンラジェの要求する急進的な提案を十分に取り入れていないと感じるようになった。
9月、協会はさらに深く関与し、多くの請願のキャンペーンを行い、この月中に多くの法案の制定を支援した。ピエール・ルーセルは、協会の会合で、「女性に国章を着用させる政令を国民公会に提出する」という提案を聞いたと報告している。この請願書は、協会の歴史に大きな影響を与えることになる。9月21日、協会の要求通り、国民公会は、すべての女性が革命のトリコロールの円形章を着用しなければならないと宣言した。多くの女性はこの布告を嫌い、円形章の着用を拒否した。市場の女性たちは、すでに協会に敵対し始めていた。彼女たちは、価格統制などに関する協会の見解に反対した。
解散
9月16日は、境界の終わりの始まりであった。1793年のこの日、当時協会の会長であったクレール・ラコンブは、ジャコバン派から治安総委員会に公然と糾弾された。ジャコバン派は彼女を「反革命的な発言をした」、「悪名高い反革命分子ルクレールを幇助した」と非難したのである。ラコンブは懸命に弁明したが、すでに遅かった。彼女は短期間拘留された後、釈放された。不信の種は蒔かれた。協会は、条約への請願を続けようとしたが、無駄であった。彼女たちが今扱っている問題のほとんどは、以前のキャンペーンに比べると些細なもので、過激なものではなかった。
この頃、女性たち、特に女商人たちは、円形章と赤いリバティ帽を身につけた女性たちを非常に怪しむようになった。円形章を支持する女性たち、特に革命共和婦人協会と、支持しない女性たちとの間で、街頭での暴力が始まった。市場の女性たちは問題を抱えたまま国民公会に赴き、協会の廃止を請願した。1793年10月30日、国民公会は「いかなる宗派であれ、女性のクラブや大衆的な協会は禁止する」と布告した。革命共和婦人協会は、クラブの有力者たちが何度も抗議したにもかかわらず、正式に解散させられた。
サン・キュロットのショーメットは、I793年10月に女性クラブを解散させたとき、次のように述べた。政治的会合に出席している間、妻に家庭の運営を期待する権利がある。彼女は家族の世話をするのが仕事であり、これが彼女の市民としての義務のすべてであった。
クラブの組織と規則
革命共和婦人協会は、非常に組織的な運営体制を持っていた。主宰役員は以下の通りであった。
クラブ会長：選挙により1期1か月
クラブ副会長：選挙により1期1か月
幹事4名：選挙により1期1か月
クラブ会計：選挙により1期3か月
副会計2名：選挙により1期3か月
記録1名：選挙により1期3か月
副記録1名：選挙により1期3か月
監督2名：選挙により1期1か月
協会には、管理委員会、扶助委員会、通信委員会の3つの委員会があった。これらの委員会には、それぞれ12名の選出されたメンバーがいた。協会内のすべての投票は、点呼投票によって行われた。
会員数は約170名で、そのうち約100名が例会に出席していた。会員になるには、「会員が推薦し、さらに2人の会員が賛成する」必要があり、「共和国のために生きるか、共和国のために死ぬか」という宣誓をしなければならない。また、最低年齢が18歳であったが、女性は子供を連れてくることが許されていた。
著名なメンバー
ポーリン・レオン、共同設立者、会長
クレール・ラコンブ、共同設立者
アンヌ・フェリシテ・コロンブ、急進的な出版者
コンスタンス・エヴラール、料理人、ポーリーヌ・レオンの同僚、「暴君殺しの大隊」への参加を提案したことでパリ革命から表彰される。
関連記事
最後に
最後までお付き合いいただきありがとうございました。もし記事を読んで面白かったなと思った方はスキをクリックしていただけますと励みになります。
今度も引き続き読んでみたいなと感じましたらフォローも是非お願いします。何かご感想・ご要望などありましたら気軽にコメントお願いいたします。
Twitterの方も興味がありましたら覗いてみてください。
今回はここまでになります。それではまたのご訪問をお待ちしております。