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ロイター通信社とジャパンタイムズ

こんにちは。いつもお越しくださる方も、初めての方もご訪問ありがとうございます。

今回は国立国会図書館デジタルコレクションのジャパンタイムス小史より「ロイテル電報とタイムス」を現代語調にします。注釈などに誤りがあるかもしれませんので、ご了承ください。

学問・思想・宗教などについて触れていても、私自身がそれらを正しいと考えているわけではありません。

序文

ロイター通信社の翻訳を一手に引き受けたジャパンタイムズはその翻訳記事を諸新聞に分配することで収益を得ることになりましたが、このようなシステムが構築された背後には福沢諭吉の存在が大きいものでした。

世界各地のニュースが、瞬時に届き、しかも翻訳の労もほとんどかからなくなった現代日本においても、日本のテレビ・新聞・ラジオといった媒体でのロイター通信社の位置づけは大きなものになっており、ロイター通信社は正確なニュースと共に、日本国民に対して、イデオロギーを刷り込むことに成功しているのではないかと、私個人は考えています。

かつて福沢諭吉や頭本元貞らが築き上げた報道の体系を、私たちは大胆にも脱ぎ捨てて新しいシステムを開拓できるにも関わらずそうしないのはなぜでしょうか。

日本の報道の在り方を考えさせられる、日本の世界のニュースとの付き合いが始まった初期の歴史について触れられたジャパンタイムス小史の一部を見てみましょう。

ロイター通信とジャパンタイムズ

創刊後、読者の好評を博し、1か月後の4月末にロイター通信と特約を結び、世界のニュースを迅速正確に報道し、英字新聞としての陣容を整えることができた。

ロイター通信は、報知新聞社矢野文雄が明治19年欧米視察から帰国後に特約しようとしたが、時期尚早ということで社内の養成を得ることができなかった。それ以前ジャパンメールが政府の補助をえて夕刊紙上に掲載したのを、各邦字新聞が翻訳して翌朝刊に掲載していた。明治26年、時事新報は邦字諸新聞に先んじてロイターと特約したが、日清戦争後各紙の躍進に伴って海外通信の必要を感じ、東京では朝日新聞を除く各社は時事新報に交渉してロイターの再分配を受けることになった。がその後、頭本(元貞)氏の同情者であった福沢翁の創立した時事新報とジャパンタイムズとの関係から、ジャパンタイムズがとにかくロイター通信を一手に引き受けることになり、各社の依頼に応じてその電文の邦訳までして分配することになった。この事は、相当後まで続いた。

ジャパンタイムズ創刊にあたり、非常な同情を示した福沢諭吉翁は、明治34年1月25日長逝した。タイムズは、その社説において翁の逝去を惜しんだ。「日本は世紀中に産出したる最も非凡なる人物の一人を失いたるものにして、日本近代の生活および思想に影響したるものおおよそ翁より深き者なく、また翁より広き者なしというも決して過言にあらず」(2月5日)と述べて、その長逝に対して深い哀悼の意を表した。

感想

当時のヨーロッパはフランスのアヴァス、イギリスのロイター、ドイツのヴォルフがトラストを形成し、ヨーロッパ各地の報道をほぼ独占していました。世界で起こっている事件や重要な出来事に彼らは彼らにとって望ましい解釈を付けて、ヨーロッパのみならず世界中の人々にその情報を与えることができました。

それはある意味でジャーナリズムだったのかもしれませんし、別の意味でいいますとプロパガンダの形成だったのかもしれませんが、いずれにせよ、彼らによる情報ネットワークの独占は長く続き、戦後もアヴァスの後継企業AFP通信、そして現在のトムソンロイター、アメリカのAP通信などが、情報ネットワークの根幹部分を支えている、もしくは掌握しています。情報革命によりインターネットで世界中の個人がつながった21世紀になってもこのような企業が、大きな役割を果たしているということに異論はないでしょう。

ポール・ロイターやベルンハルト・ヴォルフはフリーメイソン結社員であったようですが、おそらくアヴァスもフリーメイソンの影響を強く受けているものと思います。またこれら三社の創業者はみなユダヤ人であり、現在のメディアがユダヤ系企業によって占拠されているということも、日本人はよくよく頭に入れておかなければならないと思います。

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最後に

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