オホーツクのアナウンサーの日記(2024年7月4日)

7月4日(木)
帰ったときには日付が変わっていた。7月4日。
実家で目が覚める。昨夜は、ずいぶん楽しかった。
「大人」になってから、知人は増えるが友人ができない気がしていたけれど、私が気にしすぎていたのかもしれない。最近、特定の知人のことを第三者に話す際に「友だちが……」と言うようにしている。
昨夜があまりに楽しくて(周りからはそう見えていなかったかもしれないが)、午前中には決まったアポイントもなかったので、目覚めてから寝床でうだうだしていた。玄関から母の声が聞こえた。
きょうは「お寺さん」が来る日だった。
毎月、たまたまこの日付の朝に実家に滞在していれば読経に同席しているのだが、この日はすっかり忘れてしまっていた。
しかも、きょうはただの4日ではない。7月4日ではないか。
ごめん、じいちゃん。
祖父は、怒っているところをほとんど見たことがなかったくらい優しい人だった。きっと怒らないんだろうな。ごめんじいちゃん。

+++++++++

北海道の東側、道東のオホーツク海側でアナウンサーをしている、伊藤ゆりかです。東京の50分の1の人数が、東京の5倍の面積に住んでいるという「隣人までの距離が遠い」この地域で、「あなたの隣のアナウンサー」を名乗って生きています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?