オホーツクのアナウンサーの日記(2024年6月23日)

6月23日(日) くもり 霧雨

きのうに続いてトークショーの進行役。
登壇者も、きのうに続いて同じ方々。

今月、トーク系の出演でご一緒すること4回目だったが、毎回異なる話題を提供されていたことに驚く。トークを生業としているわけでもなければ、タレントでもない方々なのに、だ。

「せっかく(お金をかけて)来てくださるのだから、しっかりと見合う価値を提供したい」という意志を、この方々からはっきりと感じる。これは当たり前といえば当たり前のことだが、案外、簡単なことではないようにも思う。

ファンの方が集まるわけだから「会えた」ということだけでも満足してくれるだろうし、先述したとおりそもそもトークのプロではないから、必ずしもおもしろいことを提供できなくても誰も責めないだろう。「本業」で結果を出してファンを喜ばせ、トーク系の活動は「あくまでもおまけ」と考えても良いわけだ。

それなのに、だ。
この方々は、全力で取り組んでいる(ように私には見えた)。
「せっかく(お金をかけて)来てくださるのだから、しっかりと見合う価値を提供したい」という意志を、はっきりと感じた。

今月4回ご一緒した中で、この方々は、毎回、話の内容を変えていたし、同じ話題になったときには切り口を変えたりしていた。
日常のあらゆることにアンテナを張って、記憶にストックして、質問されたらすぐに取り出すことができる、思い出すことができる。
何度も書くが、この方々は、トークが本業ではない。

私はトーク「も」本業だが、この方々の足元にも及ばないと感じている。
きっと、物事に取り組む心構えからして私はまだまだなのだ。

ちなみに、先日作成していた資料(下記日記参照)はトークイベント用のものだった。予想どおり、まったく使わなかった。それでもいい。

(これは、きょうの日記ではなく、きのうの日記です)

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北海道の東側、道東のオホーツク海側でアナウンサーをしている、伊藤ゆりかです。東京の50分の1の人数が、東京の5倍の面積に住んでいるという「隣人までの距離が遠い」この地域で、「あなたの隣のアナウンサー」を名乗って生きています。

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