#4 無糖の紅茶
高校の時の教科書を読む。
あの時知りたかったことも、読みたかったものも、ここにある。
でも、あの時の私は気が付かなくて、だから私にとってはなかった。
本当に欲しいものは、なかなか顔を出さない。
だからいつも目の前の欲求を追い続ける。
それでいいんだよ、と君は笑っていた。
今の私は、君を思い出すとまだ少し悲しい
文学も詩もアニメも漫画も音楽も思想も物理も数学もお酒も食事も宇宙も自然も色彩も健康も笑いもラジオも生活も書道も運動もライブもフェスも世界史も、宇宙のこと、人間のこと、日常のこと、全部嗜みたい。
食器を洗う音も空気の匂いも風で揺れるカーテンも、今の瞬間を味わいたい。