「話すことが怖いインタビューライター」学びから知った苦手への自己束縛
はじめまして。フリーランス ライター・広報のスギモトアイと言います。
今年の4月から、話し方を鍛える目的でgoodspeakというサービスを受講しています。先日、受講生の一人としてご取材いただきました。
そのときの振り返りとして、受講するきっかけになった自分のインタビューに対する葛藤や学びからの気づきをまとめました。
記録として書いているため、内容が不明確な点もあるかもしれません。予めご了承いただけますと幸いです。
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この数年、おかげさまでフリーランスのライター・広報として活動する機会が増えました。ただある時から、インタビューになると「途端に話すことが怖くなっているわたし」に気がついたんです。
取材前の打ち合わせや日常の雑談は問題なくできていたので、かなり悩みました。
「話すのが怖かったり、苦手だったりするインタビューライターって、仕事にならないのでは?」という不安が頭をよぎりました。とはいえ仕事柄、インタビューは必須条件。避けては通れません。
現状を打破しようと、お世話になっている編集者さんにインタビューの極意を聞いたり、ときには他の方の取材音源を文字起こししてどんな流れで話しているかを調べたり。
当時は、かなりもがいてました……今も変わりませんが(笑)
自分のこれからも含め悩みに悩んでいるときに出会ったのが、スピーチライター 千葉佳織さんが講師を務めるgoodspeakでした。
千葉さんは学生時代に弁論全国大会で優勝した経験を持ち、新卒入社したDeNAでは採用人事として業務をこなす一方、社内スピーチライターとしても活躍されていました。現在はkaeka(カエカ)CEOとして、話すことにフォーカスしたサービスをいくつも展開されています。
たまたまTwitterでこのnoteのシェアが回ってきたんです。読み終わった瞬間、「ヒントがもらえたらラッキー、ダメ元だー!」とプレ授業に申し込みました。
プレ授業への参加は、私にとって正解でした。1時間で自分の話し方が、みるみると変わったんです。緊張から声の出なかったわたしが、ある程度話せるようになりました。
(一番最後にプレ授業の動画を載せています、よかったらご覧ください。)
話すことの学びをきっかけに、自分のインタビューが変わったら良いなという思いから本授業も参加することにしました。
授業内容は割愛しますが、宿題として毎回課題を動画投稿しなくてはなりませんでした。
最初はこれが嫌でした。機械を通して聞こえてくる自分の声が苦手なため、60秒の動画とはいえ苦痛でしかなかったんです。
ただ面白いもので、何度も撮影・振り返りを繰り返しているうちに次第と動画の自分にも慣れてきました。1カ月も経てば、客観的にチェックできるぐらいまでになったんです。今では、難なく撮影動画を見ることができます。
日頃の練習と並行して6月下旬開催の中間発表に向けた準備を進める中、話し方に対する意識がどんどん変わっていくことを自覚しました。
同時に「上手に話すことへこだわりすぎている」と気づいたんです。
おそらく自分を縛っていたものの一つは、うまく話さなきゃという「見栄」でした。
そこからは内省の日々。話すことに対して、自分を縛っているものは何なのかを考え続けました。その中で「失敗への恐れ」「完璧さ」など、話すことへの恐怖が自分を縛っていることを自覚したんです。
同じタイミングで、相手の話を引き出すには「話す」だけではないということに気がつきました。そこから「聞く」「解釈する」の重要性にたどりつくのは、そう時間はかかりませんでした。
こうした過程を経て、「インタビューアーは聞く・解釈する・話すの3点を繰り返す中で話題を深掘りしていく」と考えるようになりました。
聞く・解釈するの力がアップできるよう、積極的に他の受講生の課題動画を拝見したり、コメントを残したりと課題への向き合い方も変えました。
正直それまでは、自分の意見や思いを誰かに伝えることに抵抗があったんです。コメントのポイントが全然違ってたらどうしよう、周囲から的外れと見られたらどうしよう……「自分がそこまで周囲の目線を気にしていたんだ」と初めて気がつきました。
「話す」を学ぶつもりで受講したはずのgoodspeakから、自分が抱えているこころの本音に気づかされた。話すことへの苦手意識が無意識に自分を縛っていた--ある意味、大きな発見でした。
そんなこんなで、中間発表本番を迎えました。テーマは「不確実さを見つめた先に」です。わたしは「話すことが苦手なインタビューライター」という内容でスピーチをしました。
最後にgoodspeakさんから提供してもらった動画を貼っておきます。プレ授業と中間発表の比較動画になっているので、変化の様子もご覧いただけると嬉しいです。
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普段わたしは、自分の気持ちをテキストに現す機会が正直ありません。あってもFacebookぐらいです。恐らく、自己の気持ちや意見を出すのが怖いわたしもいるんだと思います。
正直、途中で何度かこの文章を消そうと思いました。元々、誰かに公開するために書いてたのではありません。Facebookに書いてた、3行程度の備忘録に過ぎなかったんです。
ただ、このgoodspeakから得られた学びを大切にしたかった。こんな機会がないと自己をさらけ出す機会もないし、ちょうど良いかなと気持ち吹っ切れた感もあります。
インタビューライターとしてまだまだ伸びしろがあると信じ、これからも前に進み続けようと思います。
スギモトアイ
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