葛藤
ああ、このアカウントのことをアウティングしたい。
このアカウントの記事を自分を結び付けたい。
理解されたい。
エンタメにされたい。
そっかそんなに大変だったのに今こういうことやってるんだねと人生を応援されたい。
という考えがよぎってはイヤイヤと振り払い、誰に見られるわけでもない、誰のためでもない、何にも結びつかないからこそ、こうやってただ無責任に文字を重ねられているのだろう?と両肩を掴み心の奥底に押し戻す。
自分の人生をみんなのエンタメとして消費してほしい、大学の同期のいつ聞いても変なことしているやつポジションのグローバル版になりたい、頭のフケから爪の垢まで全てが価値になればいいのに…
なんてヒソカだのパピヨンだのの変態キャラと方向は違えど同じキモさを抱える自分をそっと抱擁して押し入れにしまい箪笥で塞ぐ。