2024年に初めて遊んだ(はずの)ソロボドゲからお気に入りを推す。



・ESOTERIC (Sui Works)

ゲームマーケット2024春で購入した作品。
なにかしらのゲームを遊んで紙ペン面白いなー。と思ってた時にテーマが気になり興味が湧きに湧いて溢れ出て困ったので購入した作品。

購入して大正解!

ルールをざっくりまとめると、
①自分が選んだダイスに該当する資源等を獲得。
②先ほど選んだダイスに該当するピースをルールに従い自分の紙面に書き込み、更に資源等を獲得。
③資源を払うことで紙面の先ほどとは違うスペースにピースを書き込む。それにより得点に繋がるアイコンを入手する(セット数が増えたら得点が増えたり、数が多ければ得点の伸び率が上がるもの、定まった個数得ないと0点になってしまうものなど効果は様々)。
④決まったラウンド数繰り返して最後に得点計算。
本当に雑な説明ですが、こんな感じ。
他にも助手を雇ったり(探偵といえば優秀な助手ですよね!)、マイルストーンがあったりします。

ロール&ライトなんで運要素はあるものの、その中から自分のしたいことがそれなりにちゃんと出来ているのが分かる気持ちよさがある。とはいっても当然したいことが全部出来るわけがないので、終わってみれば「ここをこうしとけばもっと伸ばせてたな」というのが目に見える。ただそこに嫌味が全くなく「次はもっとうまくやろう!」という気持ちに繋がる少しのままならなさがよいバランスで楽しい。
あとプレイヤーボードが6種類ありそれぞれに固有の能力がついているので、選んだプレイヤーボードによって今回はこんな風にしてみようとプレイスタイルを変えるきっかけになるのもいい。紙ペン初心者だった自分にはどんな風に進めようかという指針になって遊びやすかった。
またシートに書き込む図の形も固定ではなく、プレイ毎に変化するのでここでもうまくいったりいかなかったりと一喜一憂出来る。楽しい。
あと買う前から気になってたテーマもやっぱり良かった! 探偵とか好きに決まってるじゃん!
個人的にパッチワークのようなパズル感のあるゲームは全部綺麗に埋めたくなる性質でして、綺麗に埋まりきらないまま終わってしまうから最後にシートを見るとモヤモヤする気持ちが湧いてくるのが個人的にはバッドポイント……って、パズルゲームじゃないから!

・Fit to Print(Flatout Games)

個人的に信頼のFlatout Gamesのゲーム。当時はまだ持ってなかったもののずっと気になっていたTiny TownのデザイナーPeter McPhersonさんのゲーム。

信頼と興味が揃ってる作品好きになって当然だった!

まずテーマが好き。Tiny Townの動物の町っていうのもすごい惹かれるものがあったけど、こちらは更に的を絞って動物たちの新聞社で最高の新聞作ろうぜ!って。しかもリアルタイム。
締切ぎりぎりまで特ダネ記事掴めなかったのかな?それにしても特ダネのスペース分以外は先に作っときなさいよ! なんて野暮なことは言いません(心の中で思ったとしても)。
ルールをざっくりまとめると、
①個人用ボードとデスク(かわいい)を受け取って個人用ボードに特ダネタイルを1枚配置。タイマー(3〜5分)もセット。記事や写真や広告の書かれたタイルをシャッフルして後ろ向きにして広げておく。
②タイマーをスタートして、まずはタイルを取捨選択(この時片手しか使わないのがいいのよ)。
③今回の記事に使いたいタイルが決まったら、レイアウトと宣言して、個人ボード上にタイルを配置。またレイアウトの宣言後は、タイルを取ることはできない。
④タイルはルールに従いタイマーが止まるまでに配置する。一旦得点計算と広告費の計算。また配置できなかったタイルはマイナス点になる上、次のラウンドに持ち越し。
⑤これを3ラウンド繰り返し、必要な広告費を稼ぎながら高得点を目指す。
ちょっと分かりにくいですが、こんな感じ。
ソロルールでは使いませんが、個人能力を追加したり、速報というちょっとした制限を追加してみたりなんで楽しみ方も出来るみたいです。

ソロに関してはスコアアタック的な要素が強いものの時間制限があるので、ついつい長考してしまうタイプの方でも忙しないゲーム体験が出来るので結構貴重なタイプのソロなんじゃないかなと思ってます。
それが個人的には一番の推しポイント。
ソロなのにわちゃわちゃ感が楽しめるのがいい。
そうはいってもタイル配置のゲームはじっくりと考えたいな……という方にオススメのパズルモードもご用意されています。
至れり尽くせりとは、Fit to Printのためにある言葉なのかもしれない。
こちらは指定されたタイルを使って高得点を取れる配置を探し出すモード。ちなみにこちらタイマー使用するのかしないのか分かりませんが、どちらでも楽しめると思います。
タイマーを使ってお友達や家族と交互に同じタイルを使ってパズルをプレイ。点数の高い方が勝ちって遊び方もあり。
タイマー無しで1人で一番高くなる配置を黙々と探し出す。これも面白いのでオススメ。
というか、ソロでしか遊んだことないのに多人数プレイを勧めていいのか? でもきっと楽しいはずなので勧めちゃう。
タイル配置はやっぱり完成後の盤面を見るのも楽しい。偶然にも似た内容の記事や写真がまとまってると、本当の新聞作っちゃったニヤリって気持ちになるのもグッド!

・Grove:9 Card Solitaire Game (Side Room Games)

BGGの2018 9 Card Nanogame PnP Design ContestのBest Solitaire Gameに選ばれた「Orchard」と同じようなシステムの派生作品(でいいのかな?)。もう一作「Forage」というのもあります。
「Orchard」→「Grove」→「Forage」と悩ましさが増えていく感じなんですが、個人的に「Grove」が一番ちょうどいい難易度と悩ましさ。

BGG内のコンテストでベストって言われたシステム使ってるんだから面白いに決まってる!

ルールをざっくりまとめると、
①カードをシャッフルして9枚の山札を作る。
②1枚を初期カードとして場の中央に置く。
③山札から2枚引いて、山札の横に表向きにして置く。
④その内1枚を同じ色の果物同士が重なるように場のカードに重ね、その部分に得点源となるダイスを置く。
⑤山札の横にカードを補充。
⑥またカードを選んで場のカードに重ねるていく。を繰り返して、全てのカードを重ねた終えたら得点計算。

分かりにくいですけど、こんな感じ。
あら、シンプル。
だからこそ悩ましいのさ。
カードを重ねる時、同じ色の果物同士を重ねるとダイスが置けるんですがそのダイスの目をどんどん増やしたい(得点になるから)けど、そんなに上手く重ねられるわけがないのがいい。
こっちが丁度いいとあっちが上手く重ねられない……ってなったり、えっ? こんなに全部綺麗に重なっちゃっていいんですか? って配置に出来た時の喜びよ! ただしそういう時に限って点数伸びないことも多々あり。
セットアップに時間がかからないので何度も連続でプレイしがち。
ただシンプルに得点を何点取れるかを目指すのもいいんですが、こちらのゲームにはレシピチャレンジというモードがあります。カード裏面にゲームに登場する果物を使ったスイーツやドリンクが書いてあり、そこにボーナス店の獲得方法と今回のゲームで目指すべき得点が記載されているのです。だから山札とは別に余ったカード2枚をランダムに選ぶことで、そのカードに書かれたボーナスを利用しつつ目標点を目指すというプレイも出来る。
こんなのソロ活はかどりまくりでしょうよ。
間違いなくソロで遊ぶの好きな人は買うべき。あっ、PnP版でも全然アリです!
でも製品版のリスと手押し車の木駒がかわいいです。かわいいですよ。かわいいのです(圧)。

・Ostia Pirates (uchibacoya)

Ostia Piratesは拡張です。
ベースゲームのOstiaはこちら。

駒が素敵なuchibacoyaのゲーム。だけどテーマもゲーム内容も魅力的で面白い。自分の持っているゲームの中では一番重量級になるのかな? でもセットアップも複雑じゃないし、そこまでやることも複雑じゃないので助かる。ただし悩ましい要素が随所に見受けられる。

というかなによりマンカラ楽しすぎるー!!

ルールをざっくりまとめると、
①個人ボード上でマンカラして獲得する資源とアクションを決定。
②共有ボード上の船を進めることで珍獣を集めたり建物を建築できるようになったり得点を増やすための動きをする。船を進めて行く道中に海賊がいるので倒して宝物を入手したりも。
③汚名トークンはマイナス点になるのでなるべく取らないように努める。
④いくつかある終了条件の内一つが行われるまでになるべく多くのポイントを集める。

ざっくりの説明がざっくりしすぎているけどお許しください。
なかなか複雑そうなゲームだなと思っていたけれど、実際に遊んでみるとやることは意外とシンプル。ただ選択肢の幅が広いので先の展望にを見据える悩ましさと、今獲得した資源をすぐに使えない(ことが多い)アクションの選択を強いられるもどかしさが絶妙。
逆にいえば自分の展望とアクション選択が上手くはまったら最高に気持ちいいってこと。これは間違いなく、か・い・か・ん(薬師丸ひろ子)。
ソロプレイはスコアアタックになりがちなゲームが多いけど、こちらのOstia Piratesにはミッションモードというのがあります。更にそのミッションモードもただ得点を何点取ってクリアするだけでなく、汚名トークン○個以下とかの条件がいありそれも達成した場合⭐︎が貰えます! ただクリアするだけでなくそこに達成度が存在して燃え上がらないソロゲーマーなんています? いや、いないでしょ!
あと前半にも書いてますが、マンカラシステム楽しい〜! 舞台のオスティア港が六角形の港でその形をマンカラのシステムにそのまま組み込んでいるの考えついた時の脳汁とてつもなさそう。素晴らしい!
ただ港の中をぐるぐる船が回ってると思うと少し愉快に感じてしまう。きっとオスティア港で船の操縦を学んでる見習い操縦士なんでしょう! 大海原に出発するための下準備ですよね!

・Knarr (Bombyx)

「Sea Salt & Paper」のBombyxのゲーム。なんかフランスのゲームはどことなくオシャレね(個人的な意見)!
「Knarr」は公式のソロルールではなく、ファンメイドのソロルールになるんですがめちゃくちゃ楽しいのでオススメ。

これ連続で何回でも遊べるやつだ。

ルールをざっくりまとめると、
①手札からヴァイキングカードを出すか、目的地カードを取るかどちらかを選択する。
②ヴァイキングカードを出すことを選んだ場合、カードに書かれた効果を得る。今出した色と同じ色のカードが他にも自分の場に出ていたら、その色のカード全ての効果を得る。
そして共通の場から対応する色に置かれたヴァイキングカードを手札に加える。
③目的地カードを取ることを選んだ場合、自分の場のヴァイキングカードを捨て札にすることで目的地カードを個人ボード上にセットして即座に得点やボーナスを得る。
④雇用トークンを使って、好きなヴァイキングカードを手札に加えたり、目的地カードを得る時に捨て札にするヴァイキングカードの枚数を減らしたりできる。
⑤銀の腕輪トークンを使って目的地カードに書かれたボーナスを得ることが出来る。
⑥上記を繰り返して40点を取ったプレイヤーが出たらスタートプレイヤーの手前の順番のプレイヤーまで回して終了。

駆け足でお届けしてますが、こんな感じのルールです。
オートマの選択はダイスを振って決めるので運の要素が絡んでくるし自分のしたいことを妨害するような動きは滅多にされないのですが、ガツガツと点数を重ねていく貪欲さが丁度いい。ヴァイキングって感じするし(勝手なイメージ)。
それにオートマの処理も煩雑ではなく、その上プレイ時間も1ゲームで30分かからないのに満足度が高い!
自分の欲しいトークンだったり竪琴(ある程度蓄積すると自分のターンが来る度に5点入る!)だったりを集めるためにヴァイキングカードをプレイしまくるものの、それだけだとまとまった得点がなかなか入らないから目的地カードを取るためにヴァイキングカードを捨てなければならない……悩ましい……
築き上げたものを解体する必要がある。
新しい土地、新しい夢、そのためには旧体制のままではいられない。切り捨てる勇気がいるのか。まさにスクラップ&ビルド(むしろビルド&スクラップですけど)!
いや、でもこのゲーム本当にライトなプレイ感でやってる感がすごい得られる。
SNS上で「宝石の煌き」に似ていると称されることもあった「KNARR」ですが、個人的に感じる大きな違いは、テンポ・ゲームのヒリヒリ具合です。「宝石の煌き」の方が何の宝石を取るか・相手が何を欲しているか・自分が目指す展望といった悩ましさが多く最初の見通しが立てにくい点でテンポがやや悪くなりがち。また目指すべき点数とカードから得られる点数の比率から気楽さがない。常に自分の点数と相手の点数差に注意を向けているような印象を受ける。楽しいゲームなのは間違い無いけれど1日に何度も何度もプレイしようというライトな感じではない。
その点「KNARR」は手札があり共通の場にヴァイキングカードが並んでいるので、自分が得られるカードがある程度決まっていてそこからこんな風に進めていこうと指針を立てやすい。また目指すべき点数と目的地カードから得られる点数の比率も控えめで常に注意を向けるほどでもない。また途中で指針も変えやすい。
このライトさが何度でもプレイできちゃうな〜に繋がってて、このゲーム好き!!しかもそれがソロで味わえるっていうのが、粋だね!!
ヴァリアントでアーティファクトっていうのがあるんですけど、それもソロで使えちゃいます。こういうのソロでは使えません。とか結構あるからそこも高評価!!

・SAiL (Allplay)

Allplayのこのサイズのゲーム、全部集めたくなるのって自分だけ? 大体ボードとか駒とかもりもり入ってて、ボードゲームってやっぱりこれだよ! って気分になるゲームが多い!
「SAiL」も公式のソロルールではなくファンメイドのものになります。

トリテもトラックムーブメントも協力プレイの雰囲気も1人で楽しめるなんて欲張りすぎない?

ルールをざっくりまとめると、
①オートマの山札の一番上のカードを見て、自分の手札の1枚と交換する。
②自分が最初のリードプレイヤーになり、カードを出す。オートマはフォロー出来るカードが出るまで山札からカードをめくる。
③フォロー出来た場合はカードの組み合わせの指示に従う(船の駒を進めたり、敵であるオクトパスにダメージを与えたり逆に自分たちがダメージを受けたり)。
④フォロー出来ない場合はカードを任意で選び、組み合わせの指示に従う。
⑤どちらかがトリックを4回取ったらラウンド終了。
⑥これを繰り返して、オクトパスの攻撃で船が沈没する前にゴールまで船の駒を進める。

ざっくりとこんな感じでしょうか。
トリテを1人で遊べるといえば「For Nothwood!」が思い浮かびますが、あちらのゲームとはまた違ったプレイ感を味わえるのが「SAiL」のソロルール。
ある程度予測できる(とは言っても確実性は低い)オートマの手札を読み取り、自分の船の行く先を決定付ける。これは本当に自然相手に航海してる気分になっちゃうね(そしてだいたいうまくいかないのも摂理)!
「SAiL」の面白いところは、カードに記号が書かれていて2人のプレイヤーが出したカードの記号の組み合わせで船の駒を動かしたり、オクトパスにダメージを与えたり、逆に自分たちがダメージを受けたりするところ。
オクトパスの説明をしておくと、敵であるオクトパスにも山札がありラウンドが毎回終わる度にオクトパスの山札からカードが減ります。これが自分たちへの攻撃です。その時にオクトパスカードというのが出てきて、それ以外にオクトパスの山札にカードがなければ船は即座に沈没。
だからオクトパスの山札にカードをどうにかして追加しないといけない。
その方法がオクトパスにダメージを与えること。ダメージはそのままオクトパスの山札にカードを差し込むことなんですが、ダメージやライフが数値じゃなくてカード枚数っていうの好き。ダメージを与えたら与えただけ、ダメージ与える方法が減るってことになるのがシビアで良い。
あとトリテするだけじゃなくて、トリテの結果で船を動かしてそれをゴールに導くっていうのも好き。カードだけで遊んでるんじゃなくてちゃんとボードゲームしてる〜って嬉しくなる。あと海賊とかってやっぱりなんかウキウキする。
ロマンかしら? きっとそう。
そんなゲームのシナリオ(航海用の地図)は練習用含め全部で6種類。拡張があれば更に増える!
シナリオ少なく感じます? でも大丈夫! 自分は練習用のシナリオ以外一度もクリアできてません!

・Sky Team (Scorpion Masqué)

ずっと再販されるのを待ってた作品! 10月(11月だったかな?)についに再販されたので速攻で買いました!
だってファンメイドのソロルールの評判がなかなかに良いんですもの。通常のルールの評判は言わずもがな。
こちらがファンメイドのソロルール。

で、そのソロルールを自分で和訳したのがこちらになります。

1人で遊んでるのに、1人じゃないみたい!

ルールをざっと説明すると、
①決められた色のダイスを全部振る。
②そのダイスから一つ選んでボードの同じ色のマスのどこかに置く。
③もう一つの色のダイスを振り、それをボードのおなじ色のマスのどこかに置く。
④全部ダイスを置くまで続ける(飛行機の傾きとエンジンのところには毎ラウンド絶対にダイスを置かないといけない)。
⑤傾きが大きくなりすぎる・進路上に飛行機がいるのに前進しすぎる・フラップを展開しきれない等条件を達成出来ていなかったりするとアウトなのでそうならないようにうまくダイスを配置し着陸を目指す。

文章だけだと分かりにくですが、ルールは至ってシンプルなので一度プレイすれば比較的理解できる感じです。
通常2人でプレイする時はダイスを振るとラウンドが終わるまで会話が出来ないので、相手のダイスの目はなんだろう? と悩みながらどうにか上手くいくようにとダイスを配置していくわけですがソロでこの部分が巧みに表現されている。
これはすごい!
傾きすぎて、どうにか修正しないと!と焦ったり、進路上の飛行機に無線でどいてー!って言いたいのにちょうどいい目が出ないじゃん……と1人であたふたするのが楽しい。ちなみにめちゃくちゃダイス運が良くて、難なくクリアできる時よりあたふたしてる時の方が100倍楽しいです(個人差あり)。
それにシナリオが豊富。シナリオは本当に存在する空港だし、それに対する豆知識みたいなこともちょろっと載ってたりするのでシナリオを読むのも結構楽しく世界観にも入り込める。
シナリオによってはダイスを配置するところが増えて(エンジン漏れに対応するだとか、風の影響を受けるだとか)更に悩みどころ増し増し。
セットアップも簡単で手軽に遊べるのに、悩みどころありドキドキ感あり、それにボードのデザインも良くて気分はまさにパイロット!
更に拡張も今後発売されるとなったらもう楽しみが止まんなーい♡
しかも拡張にはなにやらペンギンの駒が……あれはいったいなんなのか……気になる。
すごろくやのサイトから追加のシナリオをダウンロードすることも可能です。他にもファンメイドのシナリオもBGGにアップされてるので、遊び尽くすのは大変かも?
ソロなのに隣に副操縦士(またはパイロット)の存在を感じるようなゲーム感。これはもはやソロじゃない!! といっても過言ではないでしょう(過言です)。

・Patchwork (Lookout Games)

パッチワーク大好きでソロ用のオートマをどうしても入手できなくて諦めていたところ、10周年記念版に堂々の収録。感謝しかない……ということでしっかり予約して購入しましたよ!

ソロでも安心いつものパッチワーク!

ルールをざっくり説明すると、
①並べられたタイルの決められた位置に置かれた駒より先にある3つのタイルから欲しいタイルをボタンを支払い受け取り個人用ボードに配置して、タイルに書かれた時間だけタイムトラック上の自分の駒を進める。
②タイルを取れない・取りたくない場合は、共通ボードのタイムトラック上に置かれた自分の駒を相手の駒の一つ前のトラックまで進めて進んだ分だけボタンを受け取る。
③オートマはオートマ用の山札からカードを引いて、その指示に従いタイルを取る。
④タイムトラック上の駒が二つとも最後のマスに止まったら終了。
⑤得点計算をしてオートマより点数が高ければ勝ち。

ざっとこんな感じでしょうか。
パッチワークはめちゃくちゃ好きなゲームですが、やる機会がなかなかなくてBGAで遊ぶことがたまにあるくらい。ターンベースで遊ぶとテンポが悪いんでどうしてもそこまでやる気になくて……
しかし10周年記念版のおかげでソロ用オートマが手に入ったから、これでいつでも大好きパッチワークが遊べる! 嬉しい!
実際に遊んでみて、難易度調整もなかなかよくソロでも十分な楽しさ。また自分がすることは通常のルールと変わらないので、オートマの処理さえ覚えてしまえばもういつものパッチワークとなんら大差ない。
とはいえオートマはタイルを配置しないので、常に自分が欲しいタイルが取られるかもという緊張感がある。対人だと自分が欲しいけれど相手は絶対にいらないタイルがあったりするけど、それがないので最善手を模索するという楽しさがある。ソロに特化した思考で遊べるのでいつもと少しプレイスタイルが変化するところはあるかもですが、それでもパッチワーク遊びたい欲を十分すぎるほど叶えてくれる。
盤面を綺麗に埋めたい願望のせいで、あれ? 最後のタイル取らない方が点数高かったじゃん……とかなることが稀にあるけど、それでもやっぱり綺麗に埋めたい盤面。盤面に並んだパッチワークの模様を見るだけでも至福! でもそのせいでオートマに負けたのは内緒。
タイルのイラストは好みがあるので通常版の方が良いって人もいるかもですが、10周年記念版もなかなかかわいいので自分は好き。
このゲーム、タイル眺めるだけでも楽しいし、毎回出来上がりのデザインも変わってくるから何度遊んでも楽しい。
ちなみにパッチワークは一度手に入れてしまったが最後、他のバージョンも欲しくて欲しくてたまらない呪いにかかってます(自分だけ?)。

・Waypoints (Postmark Games)

紙ペンゲーム全般に言えることですが、セットアップの時間が少なくすぐに遊べるのはやっぱり魅力ですよね。ただトークンや木駒なんかがないのが基本で、またテーマもシンプルなものが多く没入感が弱いのがネックだったり。と思っていたのですが「Waypoints」は個人的に没入感が高く、自分的に紙ペンゲームの中でもトップクラスに好き。

実際に山を歩き回ってマッピングしてるみたい!

ルールをざっくり説明すると、
①ダイスを振って出た目の数だけ紙面の周囲に書かれたトラックを進めてチェックを入れる。
②チェックを入れたところに書かれた数字の数で移動出来る範囲だけ移動し経由地まで線を引く。到達した経由地に該当するところにチェックを入れ、経由地によっては効果を適用する。
③紙面の角に行くまでこの作業を繰り返し、角に着いたら1ラウンドが終了。これを4ラウンド繰り返す。
④得点計算。高得点を目指す。

ざっくりすぎる説明はこんな感じ。
このゲームのなにが面白いって、紙面に書かれた等高線や境界線を越える時に1移動ポイントを消費するんですが、この移動ポイントはダイスを振ってランダムに決まります。だから自分が行きたいところに好き放題行けるわけじゃなくて、これが自然の力・天候として表現されているのがリアルな感じで面白いなって。
実際でも晴れた日のハイクならスイスイ好きなところに行きやすいけど、雨が降った日にゃ少しの坂道でもぬかるんで予想以上に歩きにくく雪が降った日なんてもっと歩きにくくて全然進めないなんてことも。それがうまく表現されているなと感じるし、この移動ポイント分しか動けないのでどの経由地を選んで進むか実際に等高線を越えないようにマッピングする作業が楽しすぎる。
ただの紙ペンゲームとは違った『自分だけの』感がめちゃめちゃあってついつい共有したくなる。点数が伸びなくても、このルートを通ろう! あの動物に会うルートを通ろう! っていうのが実際に体験したわけじゃないのに、追体験したような気分になる。シンプルな紙ペンゲームなのにこんなに没入感が高いの素敵すぎる!
マップは4つ用意されていて海の近くだったり雪山もあったり。それぞれのマップ毎に少しずつギミックや得点方法が違うので、飽きさせない! 更に更にマップ毎にアチーブメントがたくさん設定されているので、それを達成することを目標にプレイする楽しみ方も。個人的にはですが、なんか点数とか気にしないで綺麗なマッピングをするプレイも楽しいんじゃないかと思ったり。
そんな意味では遊び方の自由度も高いかもしれません。侮れない。

・Freshwater Fly (Bellwether Games)

釣り。好きですか?
自分は一度も釣りをしたことありません。なのにどうして釣りのゲームを買うのか……これ絶対作者のBrian Suhreさん釣り大好きだなっていうのが伝わってくるんですよ、ルールを見てたら。そんな方が作った好きを詰め込んだゲーム、釣りをしたことがなくても楽しいのでは? そんな興味から購入。

家にいるのに、釣りをしているぞ!

ルールをざっくり説明すると、
①ラウンド毎に指定された数のダイスを振って、そこからダイスを選ぶ。
②そのダイスの出目を使って、キャスティングをする・フィネス(これを使うと色々有利に魚を釣れたりする効果があったりする)の数値をあげる・魚がかかった状態なら魚を釣り上げる。このどれかのアクションを行う。
③ダイス3個分、任意のアクションを行う。
④残ったダイスで寡黙な釣り人(オートマ)がキャスティングを行う。
⑤どちらかが魚を7匹釣り上げた時点で終了。
⑥得点の高い方が勝ち
⑦キャンペーンモードはこれを最大7日間続ける。4つの渓流で寡黙な釣り人に勝てばクリア。

だいたいこんな感じですかね。
「Freshwater Fly」なんですが、2024年一番の当たりだったかもしれません。釣りをしたことなくても釣りのフレーバーを感じられるゲーム性が楽しすぎる。
キャスティング(擬似餌を付けた釣り糸を渓流に投げ入れること)をして魚が食いつくかは運。というのも4枚のカードから1枚だけ引いて魚が食いついている絵のカードだったらヒット! となるんですが、じゃあヒットしなかったら? その時は擬似餌が下流に流されて、そこでまた魚が食いつくかの判定を行う。
同じ魚でも点数が違ったりします。大きさが違うってことですね! 点数が高い(大きい)魚の方が釣り上げにくくなってるのも面白い。
あっ、あと4枚のカードを毎回シャッフルするのが面倒だなと思ったら、なんと魚の食いつき判定だけを自動でしてくれるアプリがあります。なんとこの判定だけの為のアプリ。便利すぎるけどちょっと笑っちゃう。
釣りしたことないけど、これは釣りだ。と一瞬で脳が理解しましたね。
ちなみにキャスティングする場所を決める駒が大きすぎてこれも笑っちゃう。
ルールブックには釣り用語の解説だったり釣りに関した予備知識もよりどりみどり。これはボードゲームじゃなくて、もはや釣り入門本です。
更に個人ボードにはなにやら釣り道具で見たことのあるあれがついてます。そう! リールです!この個人ボードもテンション上がるんですよ! 魚が食いついたらダイスの出目の値だけ個人ボードのリールを回して、一回転したら魚が自分に近付いてくる。そして一番近くまできたら釣り上げれるってわけ。
なんでこんなの思いつくの? 何度もいうけど本当に釣りじゃん!
そして寡黙な釣り人(オートマ)とのキャンペーンモードですが、寡黙な釣り人がつよつよで高難度。これがまたいい。キャンペーンモードは自分自身を強化(釣り技術向上ってことでしょう)していけるので、1日目より2日目、2日目より3日目の方が寡黙な釣り人に勝つチャンスは作りやすくなります。運だけで釣りは出来ないってことですね。ちゃんと技術もいるってこった。
いやー、本当にいいゲーム! 
ソロでボードゲームする人にはぜひ遊んでもらいたい作品!! 

まとめ

今年はソロで遊べる作品をめちゃくちゃ買いました。まだあまり遊べてないものもたくさんありますがその作品たちの中でも面白い!って思ったものはたくさんあります。もしかしたらもっとやりこんでいたら、今回紹介した作品と取って代わってるものもあるんじゃないかな。
今回紹介してない作品でも個人的に気に入ってるのは「カラーキャッツ」「MICRO ROME」「BIOHACK」「宝石の煌きデュエル」。
今回は2024年に遊んだボードゲームのソロモードのお気に入りでしたが、次は持ってる作品全部から選んだソロベストとかも書いておきたいなと思ったり。
まあ文章を書き始めるとだらだらと長い文章になってしまうのがネックなんですが……

最後まで読んでる奇特な方はいないと思いますが。もしいらっしゃったら感謝。
良いお年をお過ごしください。もしくは明けましておめでとうございます。いい一年になりますように。



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