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ボードゲームへの憧れ

 寒くなってくると外に出て遊ぶってよりも中で遊ぶのが断然楽しいと思います。冬の寒い季節感を味わうにはぬくぬくした部屋での趣味が必要だと思うんです。本読んだり音楽聴いたりするのは夏でも秋でもいつだって楽しいし、なんとなく季節感は出ないような気がします。手紙を書くなんてどうでしょう。夜のしんとした時間にデスクランプだけつけてかりかりと文字書いてる光景はなんとなく冬を想起させます。
 最近季節の楽しみ方について考えてます。というのも季節は基本的に感じいているだけで楽しいものですが、たまに全然楽しくないような気温の時ってあるでしょう。暑すぎたり寒すぎたり。そんな時にエスケープする手段としての趣味が一つ二つあればいいなと思うんです。今年の夏はプールにたくさん行きました。日本では一夏に一度行けばいい方だったのが今年は8回くらい行きました。映画「かもめ食堂」で小林聡子が通っていたようなスイミングプールに密かな憧れを抱いていたので念願叶って、という感じでした。屋外のプールもいくつか行きましたが、ここの屋外プールは大きな公園の中にプールがドーンとあるような感じで着替えのスペースが満足にないようなところも多く、あまり得意ではありませんでした。しかし、大きな空の下で泳ぐのはとても気持ちのいいものでしたし、夏のハイライトって趣でした。
 夏にプールがあるように冬には冬の楽しみがあると思うんです。ボードゲームってなんとなく冬って感じがしませんか。丸いテーブルを囲んでチャイなんかを飲みながらいそいそとボードゲームに興じる様子は僕に冬を連想させます。
 正直に告白すると僕はボードゲームに少し憧れがあります。大学生のころに友人に連れられて一度だけボードゲームカフェに行ったことがありますが、それを除いてはほぼ経験がありませんし、やっているところを見たこともありません。ただ、ボードゲームという言葉の持つこっくりとした響きと楽しげなパッケージになんとなく惹かれるのです。それにボードゲームって邪気がなさそうじゃありませんか。昔よく読んだ青空文庫みたいな牧歌的なイメージをなんとなく抱きます。それでいて密やかなる大人の楽しみ、みたいな甘やかなイメージも同時に抱きます。
 それにしてもボードゲームが趣味ですっていう人にこれまで出会ったことがありません。ボードゲームを趣味としている人はそれをひた隠しにして生きているんでしょうか。それともボードゲームを趣味としているような人たちと僕の生活領域が違うのでしょうか?いずれにしてもボードゲームは僕にとって魅力的です。今年の冬は気に入りのものを見つけてやってみようと思います。


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