父親から教わった、仕事のコツ
連続投稿2日目。
昨日、カウントを間違えました。
ごめんなさい。
昨日4月1日は母校の大学の入学式。
来賓で呼ばれていたが断った。
だって入学式会場まで遠いから。
(会場はホテルで、大学ではない)
大学に入学したのが2000年、卒業したのが2004年だった。
大学4回生のとき、母親が胃がんで入院した。
最終的には完治したが、その途中でいろいろとあり、就職活動しないまま大学を卒業した。
別に就職の心配はしていなかった。
当時アルバイトしていた勤務先がそのまま雇用を続けてくれたし、父親の仕事の手伝いもあったから。
もちろん母親の世話も念頭にあった。
父親の仕事は塗装工、それも現場監督。
父親の仕事の手伝いを始めてから、父親の偉大さに気づいた。
私ではできないことを軽々とするのである。
もちろん、そこには年季の差があっただろう。
しかし到底私には無理だった。
ある時期から父親の仕事を手伝わなくなった。
しかし父親の仕事を手伝えたことは、自分の経験にプラスになったことは間違いない。
鉄道会社のあんなところで一泊したりとか、電力会社のあんなところで座ることができたりとか。
おそらく普通の人にはできない経験をさせてもらった。
父親に感謝である。
ここで父親の立場について説明したい。
父親は塗装工の現場監督であるが、仕事の斡旋は
(例)
鉄道会社
↓
元請け会社
↓
父親
となる。
「それでは下請けじゃないのか?」
とお思いになるかと思うが、立場上は元請け会社の工事係長をしているので下請けではなく元請けになる。
自分で書いていてもややこしい。
なので父親は元請け会社の資材倉庫の管理もしており、新しい現場が始まる前にはその準備に私も手伝わされた。
そう、「手伝わされた」のである。
現場に行くときは「一緒に来てくれへんか?」になるのだが、準備のときは何故か「来い」であった。
この違いは一体何だったのだろう。
いまだに謎である。
そしてこの準備が現場で作業するより過酷なのである。
2階の資材置き場から1階に駐車してあるトラックに積み込みをするのである。
ブルーシート、ハシゴ、背板、塗料、その他エトセトラ・・・
夏場のときは5分で汗だくである。
しかしこの準備をしていた際、いまの私の仕事に対する姿勢を決定づけた一言を父親から聞いた。
それは鉄道会社の駅舎塗装工事のときの積み込みであったと思う。
父親が1人で「あれ載せた、この載せた・・・」とブツブツ言っていた。
父親は一切メモを取らない。
すべて自分の頭の中にある。
そして全部積み込みが終わった。
父親「よっしゃ、ありがとう。これでこの仕事も大丈夫や。」
私 「?」
父親「仕事の8割は段取りで決まるんや。」
私 「!?」
私はしばらく声が出なかった。
そのぐらい衝撃的な一言で会った。
だって、それまで父親からそんな話を聞かなかったんだもん!
仕事上の哲学など、聞いたのはこの一回だけである。
「仕事の8割は段取りで決まる。」
この言葉を私は
「仕事の8割は準備の出来次第で決まる。」
と解釈している。
これはすべての仕事に共通することではないだろう。
しかし現在の私のような一発勝負の仕事では、どれだけ事前準備をしたかで仕事の完成度が違ってくる。
結果も大事だが、そのプロセスも大事なのである。
父親から教わった、仕事のコツである。
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