書かずにはいられない開幕戦から今日までのこと
2022.02.18 Jリーグ 2022シーズン開幕。
2か月間、週末にサッカーがある生活のお預けを食らっていた私は、自分でも気づかないくらいにサッカーを欲していました。
「新生」「ボールを愛せ」と昨シーズンのFC東京からは想像もできないフレーズがキャンプイン前後から飛び交い、私を煽りに煽ってくれたため、開幕当日は有給を使い、仕事をしっかり休みました。
(詳しくは下記記事をどうぞ)
結論から言うと、私が想像していた何百倍も面白い試合で、今シーズンのFC東京への期待値が爆上がりしたので、応援の意味も込めてこのワクワクを書き留めたいと思います。
(私は詳しい戦術は分かりませんので、戦術分析等々を求めている方は別の方のnoteをご覧頂ければと思います。)
夢を見るとはこういうことか
前半20分くらいまでは、パスを繋ぐことに意識が向きすぎているのか、パスミスやトラップミスから、何度も危機的状況を迎えている印象でした。
けれどここで爆発したのが、今シーズン加入したエンリケ選手&スウォビィク選手。
2人を連れてきてくれたフロントの方々、本当にありがとう!
心から感謝です!
エンリケ選手の活躍に至っては、昨年の天皇杯準決勝を思い出し、開始数分で目頭が熱くなりました。
そしてサッカー戦術には全く詳しくない私でも、「ポジショナルプレー」ってこういうことなのか!、と試合が始まりすぐに気付きました。
―――このチーム、本当に私が知っているFC東京なの!?
去年までの「ファストブレイク」とは全く違うんですね。
まだまだアルベル監督の理想とするところまでは至っていないのでしょうが(試合後インタビューでも、基礎工事の段階、と言っていましたね)、最終ラインからパスで繋ごうとするプレーが印象的でした。
(そもそも「パスで繋いで崩す」という選択肢が、昨年の終盤の戦い方からは想像ができなかった…)
前半終了した私の心の叫びを、ごとーまさるさんのツイートが見事に言い表してくれました。
本当に、それ。
新生アルベル東京が、私たちサポーターを引き込むには、前半45分は十分な時間でした。
正直なことを言うと、FC東京にポジショナルプレーは馴染むのか、昨年末の様子を見ていると、効果的なパス回しができるのか、甚だ疑問でした。
それが蓋を開けてみれば、試合時間が進むにつれ、少しずつ今年の目指すものの片鱗が見えてきて、心躍る私がいました。
―――今年は何かが違う
その小さな気付きは、後半に入って確信へと変わりました。
夢と現実と
後半の戦いは、前半から噛み合い始めた歯車が一気にギアチェンジをしたような内容でした。
パスが回る回る―――一つ一つのパスが繋がるたびに心が沸き立ち、ますます画面から目を離すのが惜しい展開となりました。
残念なことは、81分にセットプレーから失点をしてしまったこと。
試合のあの流れで限られたチャンスを決めるあたり、さすが昨年の得点王なのでしょうし、勝ちきってしまうのが「王者」たるものなんだな…、と感じました。
失点後、87分に紺野選手が入り、更に攻撃のギアが一段階上がったようにも見えたのですが、最終的には0-1で終了。
結果的に敗戦となってしまいましたが、今後の戦いに期待せずにはいられない内容でした。
欲を言えば、紺野選手のプレーをもう少し早くから見たかった…。
内容的には間違いなく川崎を圧倒していましたが(昨年まではボール支配率30%台なんてこともあったのに…)、現実は勝ち点0の敗戦。
悔しすぎる敗戦です。
アルベル監督が試合後のインタビューで、ロッカーにて涙する選手もいたことを明かしています。
ここ数年で一番見ごたえのあるクラシコでしたし、選手たちのこの試合にかける想いが伝わってくる内容でした。
昨年、試合終了時に選手が不甲斐なく涙する場面を何度か見てきましたが、今日のような悔しくて流す涙があることに、チームとしての変化を私は感じました。
FC東京は、きっと変わる。
何かをやってくれる。
アルベル監督が「船出」とよく表現していますが、敗戦の裏に、新たな希望へと出発したことを感じた一戦でした。
昨シーズンは悲しく残念に思う試合が多かったからこそ、負けは残念ではありますが、この高揚感を感じることができたのは、一サッカーファンとして嬉しく思います。
夢を見れたからこそ、今度は勝利を引き寄せたい。
次のクラシコは最終節。
その時に、どこまでアルベルサッカーが成熟しているか楽しみにしたいと思います。
今年のFC東京に期待してしまう
前回の記事では、今季は長い目で応援したい、と書いたのですが、開幕戦にあれだけの内容を見てしまうと、どうしても次節・そして今季の結果に期待してしまうのがサポーター心理。
今年はあくまでも種蒔きの時期で、高い望みを持ってはいけない、と何度言い聞かせても、開幕クラシコの映像が蘇ります。
何度も体を張って守り続けたエンリケ・トレヴィザン選手、ヤクブ・スウォビィク選手、そして私は密かにFC東京のMVPだと思っている松木玖生選手。
新たなチームの戦い方にプラスして、新加入選手の活躍もこの試合の目玉だったと思います。
特に松木選手の前半28分のシュート、あれは堪らなかった!!!
昨年の試合ではなかなか見られなかった、あの位置からの思い切りの良いシュート。
Jリーグデビューにもかかわらず臆せずシュートへ向かう姿勢、しかも枠に飛んでいる技術の高さ。
それ以外にも随所に身体・精神面共に強さを感じるプレーが見られました。
鳴り物入りでJリーグに入るものの、なかなか結果を出せずに苦しむ選手も多くいる中、下馬評以上の活躍をしたのではないかな、と私は思います。
今年、高校サッカーを見ていなかったので、松木選手がどれだけすごい選手なのかはこの試合を観るまで知りませんでしたが、完全に心鷲掴みにされました!
これからの成長が楽しみだからこそ、私も含めではありますが、必要以上にプレッシャーを与え過ぎず、プレーを応援したいと思います。
そして、今季の最大の補強は間違いなく「アルベル・プッチ・オルトネダ監督」でしたね!
新潟でもとても愛された監督だと聞いていますが、FC東京でも強く愛される監督になりそうな予感。
健太さんの時もそうでしたが、熱量がある監督にはぐっと引き込まれますね。
現地観戦していたら、間違いなく惚れていましたよ。
(いえ、既に十分惚れているのですが、ときめきが止まらなくなったでしょう。)
アルベル監督、改めてよろしくお願いします!
一緒に戦いましょう!
活動停止を考える
本来であれば、2/18の開幕戦を皮切りに連戦の予定でしたが、まさかの事態に見舞われました…。
コロナウィルスの影響で、チーム活動が2/27まで停止となりました(2/23現在)
このリリースを見た時には、「やはり…」と思う気持ちと、ショックな気持ちとで揺れ動きました。
しかも、活動停止リリースがあった後も、陽性判定者が増え続けています。
トップチーム選手だけでも現在計19名…
今はチームの皆様の健康が第一。
陽性判定された皆様の、一日も早い回復を願っています。
いくら若くても後遺症が怖いのがこの病気。
以前、横浜FCの高橋秀人選手が、コロナ感染、後遺症に苦しんだ自身の経験を、勇気をもって伝えてくださった記事を読んだことがありました。
その内容は衝撃的だったのですが、だからこそ常日頃の感染対策の重要性、そして感染してしまったとしても責めるのではなく、選手の復帰を温かく待ち続けることが私たちサポーターのできることだと感じています。
陽性判定された方々は療養に専念して頂き、これ以上の拡大がなく、安全に活動が再開できることを願っています。
活動が再開された暁には、力いっぱい、心からの声援を送ります。
(もちろん画面越しでね)
陽性判定のあった選手やスタッフの皆様とは、後遺症なく元気な姿でピッチでまた会えますように!