うろ覚えむかしばなし ブレーメンの音楽隊

あやふや度 ★★★★☆

昔、あるところ(ドイツ付近?)にブレーメンという場所がありました。
ブレーメンのある小屋では、山賊たちが酒盛りをしていました。
そこに、音楽隊として旅をしているロバと犬と猫と雄鶏が通りかかりました。
ロバと犬と猫と雄鶏は、漏れ聞こえる声から、中にいるのが山賊で、悪いことをしてため込んだ食べ物や宝物があることを知りました。
ロバと犬と猫と雄鶏は、この小屋と、食べ物と宝物を手に入れる相談をしました。
ロバの上に犬が乗り、犬の上に猫が乗り、猫の上に雄鶏が乗り、窓の外でものすごい音を立てました。
山賊たちが窓を見ると、4段重ねになった動物たちの影が混然一体となり、わけのわからないシルエットを成していました。
「わあ、ばけものだ」
山賊たちは小屋を出て、散り散りに逃げて行きました。
首尾よく小屋を手に入れたロバと犬と猫と雄鶏は、そこで幸せに暮らしましたとさ。


昔話の好きな子供でした。でも、あの頃読んだ昔話は今や記憶の中でうろ覚えのあやふやになり、混ざり合いごちゃごちゃになっています。
きちんとした話を目にしてしまう前に、うろ覚えの状態の自分の中の物語を書いておこうと思いました。
きちんとしたものを目にしてしまえば、うろ覚えの状態には戻れないのですから。

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