うろ覚えむかしばなし いわなの怪

あやふや度 ★★★★☆

むかし、3人程度の漁師が川で漁をしていました。だいぶ乱獲していました。
するとそこに僧があらわれて、「そのようにむやみに殺生をするのはやめなさい」と言いました。
漁師たちは僧に、何か食べ物を与えもてなし、別れました。しかし、僧の言うことは聞かず漁を続けました。
漁を続けていると、漁師の網に、とりわけ大きないわながかかりました。
そのいわなの腹をさいてみると、中から先程僧に与えた何らかの食べ物が出てきました。
漁師たちは、あの僧は乱獲を憂いた大いわなが化けて出たものだったのだなと思い、おそれました。


昔話の好きな子供でした。でも、あの頃読んだ昔話は今や記憶の中でうろ覚えのあやふやになり、混ざり合いごちゃごちゃになっています。
きちんとした話を目にしてしまう前に、うろ覚えの状態の自分の中の物語を書いておこうと思いました。
きちんとしたものを目にしてしまえば、うろ覚えの状態には戻れないのですから。

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