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たまには美術の話でも。東京・新宿編

たまには花の写真ではなく、見に行った展覧会の話でもしようと思います。

最初に触れておきますが、僕は現代美術が好きです。でも高校生までは、興味もありませんでした。

絵を書いたり物を作るのは好きだけど、授業の美術は面倒だと思っていたタイプでした。考古学や民俗学の方が好きでしたね。

きっかけは、些細なことです。大学のとある授業で自分の中の「当たり前」がいとも容易く崩れて、再構築した体験をしたからでした。

それからというもの美術を貪るように吸収して、今や当たり前になりました。人生わからないものですよね。

……というわけで、見てきた展示の話でもしようと思います。

新宿初台のオペラシティへ

今日は新宿に予定があったので、合わせて初台にあるオペラシティに行ってきました。

このオペラシティーには、2つギャラリーがあります。
ICC(INTERCOMMUNICATION CENTER)
東京オペラシティアートギャラリー
です。

両方とも昔からとても好きなスペースです。

今回は、その2つのスペースでやっている3つ企画へ。

・ICC OPEN SPACE 2017
・IS YOUR TIME 
・谷川俊太郎展

これらを1時間半で回ってきたわけですが、3時間ぐらいはじっくり眺める時間が欲しかったですね^^;

「ICC OPEN SPACE 2017」

毎年変わる、一年通して展示している常設展のようなものです。美術といっても絵画はほぼありません。メディアアートに位置付けられる、もしくは現代美術限りなく近い作品にである事ができます。

眺めて鑑賞するというより、触ったり、動かしたり、聞いたり、映像を見たりする作品が多いので、体で楽しむ事ができます。

今回の展示で僕が気になった作品は、Kyle McDONALDの<群衆を書き尽くす>。作品はWebでも見れるのでリンクを貼っておきますね。日常の一場面なのですが…(実際にしたのリンクから作品に触れてみてください)

http://www.exhaustingacrowd.com/
http://www.ntticc.or.jp/ja/archive/works/exhausting-a-crowd/

アーティストのインタビュー記事のリンク掲載しておきます。
http://www.ntticc.or.jp/ja/channel-icc/blog/2017/06/os2017-02/

「IS YOUR TIME」

この作品は坂本龍一さんと高谷史郎さん作品です。
作品の写真は禁止されているので写真はありませんが、まるで神殿のようであり、廃墟のよう。

闇と光、点在し交差する音。光の瞬きでちらつくスピーカーの線がまるで神殿の柱のようでした。

毎時間10分スタートの45分間の演奏なので、フルで味わいたい方は時間を確保して行かれる事をお勧めします。
ぜひ体感して欲しいです。

「谷川俊太郎 展」

東京オペラシティアートギャラリーの谷川俊太郎展は、ICCの展示とは真逆で(笑) 

入ってすぐの中村勇吾さんとのコラボレーションはインパクトがあり、ワクワクさせられました。詩の朗読を映像インスタレーションで表現していておもしろいです。

オノマトペの力が強い詩だからこそ、人間の口では発声できないスピードで言葉を音にしているからこそ聞こえる音なのでしょう。

もうひとつの部屋は、アーカイブのような展示空間でした。詩人としての谷川俊太郎氏と時代をひとつの部屋に詰め込んだような、おもちゃ箱のような部屋「自己紹介」でした。

もう一点「3.3の質問」という作品がありましたがタイムオーバーだったので、改めてまた見に行こうと思います。
https://www.operacity.jp/ag/exh205/

どの展示も3月まで観れます。

京王新線で「初台」付近まで行くようなことがあれば、オペラシティを覗いてみてください。本を抱えてゆっくり読書するにも最適です。

PS.
これらの展示は「ミューぽん」対象です。少し安くなりますし、美術館をよく回る方は便利ですよ。http://www.tokyoartbeat.com/apps/mupon

・ICC OPEN SPACE 2017:3月11日(日)まで開催
・IS YOUR TIME :3月11日(日)まで開催
・谷川俊太郎展 :3月25日(日)まで開催

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