裏山スタジオ建設③
おそらく最後の冷たい雨が降ってきた。
季節は春を経て新緑の時。
写真は2月1日。
裏山スタジオをつくりだしてまだ一か月も経たない頃の記録。
今暮らしている山の家の離れには僕のアトリエのような小さなスタジオがある。
その二階建てのスタジオから眺められる裏山に自然と紡がれるスタジオを建てる。
そこにある杉と檜を伐採し、その木々を材料にして。
チェーンソーはフル活用しているけれど重機は入れない。
基本的には一人。自分の手で建てていく。
前回までの記録に残したようにまずは大量の大木を切り倒した。
ただ、大木はこのままでは動かすことはできない。
太すぎる部分は50センチの丸太に。
直径40センチくらいまでは2メートルほどに。
そして、それより細いものを4~5メートルに刻む。
でも、刻んだところで動かすことは難しい。
水分がぬけるまでその場所で作業をすることになる。
写真はまずは4メートルの柱になる部分の皮を剝いているところ。
お気づきの通り。
ここからの全ての作業は根気がいる。
ひたすらひたすら“同じ”作業を繰り返す。
何日も。何十日も。
僕はこの同じ作業の繰り返しに強い。
ヨーガの練習を20年近くしてきたけれど毎日毎日同じことを繰り返してきたから。
最初の5年間くらいはすることがどんどん増えていったけれどそれからはずっとすることを減らして同じことばかりをし続けてきた。
そうしていくと“同じ”ことはいつも“違う”ことに気づく。
同じことはないことに気づく。
僕がお伝えしている[ヨーガスートラ]という古代経典の中では全ては変化し続けることを説いている。
三つの気質がバランスを変え続け起き続ける。
注意深く集中の力を使えば。
世界は変化がどんどん溢れていく。
勿論それは暮らしの全てに当てはまる。
暮らしの活動は全て繰り返し。
変化を見つめ集中を紡ぐ。
僕はヨーガをお伝えすることで、みんなに変化の当たり前を気づけるようになってほしい。
そして、暮らしが様々な変化の光に彩られていることを知ってほしい。
生きているって楽しいものですよ。
当たり前の暮らしは喜びに溢れているものですよ。
なんていつの間にかヨーガの話になっていました。
一本ずつ。
一本ずつ。
気づけば実際の作業と記録のタイムラグが開いてきました。
いつも読んでくれてありがとうございます。
次回こそ。
追いつく。。。のか。。
ではでは。
静かな美しい今日を。