ほんまにうちの母親は毒親やった:毒親のお話
海外ドラマを見ていた
もう対応しきれないほどのストレスを抱えた女性が、自分の笑った顔を自撮りして、お母さんに送っていた。
「お母さんに会いたい。」っていう文章を添えて。
そのシーンを見ていて思い出したことがある
私は地元が地方で、いまの大学に来るには寮に入るしかなかった
完全に、人生で初めて親から離れて生活をすることができるようになった。
家から寮に移る準備をしていたときに、母親は私に色んなことを押し付けてきた。
今思えば、あれは本当に異常だったなって思うこと。
1つ目は、私の笑っている顔が写っている写真を毎日母親に送ることやった。
さすがに昔の私でも「ありえへんやろ」と思って実行しなかったけど、「ほら、約束していた写真は?」って何度か催促されたし
そもそも、引っ越しの段階で何度も「あなたが笑っている写真を1日に1枚必ず送ること」なんてことを強要してくるのは、今思うと本当に気持ち悪い。
2つ目は、私が引っ越し等の準備のためにかかったお金の領収書等を全部渡してきたこと。
布団、洗濯カゴなどの日用品を購入し、会計を行った際に横にいる私に、レシート等を渡された。
「これは借りやな」「戒め」そう言って渡してきた。
「将来、らぶちゃんが弁護士になったら、検察官になったら返してくれるんやろなあ」そんなことを言いながら。
何度も、法曹志望ではないと言ったのに、そんなことをしてくるのが腹が立って、「ねえ、もうそれ言うのやめて」と言うと
「冗談やろ。」と言って笑い話のようにしてきた。
寮から、今の独り暮らしの家に移る際の引っ越しも母親に手伝ってもらったが
母親と3日いただけなのに、すごく腹が立ったのを覚えている。
私にこんなにしてくれてるのに、引っ越しの手伝いをしてくれてるのに、なんでこんなに私はこの人に腹が立ってしまうんだろう。
自分なんて最低やなって思ったけど
今思うと、引っ越しの手伝いをしてもらう最中にも、同じように
レシートを渡され「これ、戒めな」と言われたり、母親が私の家の風呂を謎の主張で占領し始めて「いい気持ち」と言いながら騒いだり、自分の鎮痛剤が無いからと言って地元から東京まで配達させたり、布団が無いから眠れないという母親のために布団を運んだり、母親の東京観光の予約を取らされたり。
そんなことをたくさんされた。
ああ、なんだ、今腑に落ちたわ。
母親は、このときに「引越しの手伝い」と言いながら、自分のわがままをたくさんやりに来ただけやったわ。
私は大学一年生から、もう母親といるだけで吐き気とめまいがしてきていて、母親が東京に来るたびにもそうなっていて
私自身も地元に帰るたびに、帰省期間の後半は寝たきりになっていた。
こんなことを四六時中されたら、当たり前よな。
私は身体と心を病んでしまっていて、自分が大げさなのかな、なんて思っていたけれど
そうなって当たり前のことを、母親は私にしてきてたわ。
今俯瞰して考えると、こんなにシンプルな話やった。