2023年8月 酸いも甘いも
8月某日 グループ展の話①
以前から企てていたグループ展が始まった。
場所は今年の4月〜5月に個展をしたJITSUZAISEIという大阪のギャラリーで、私がグループ展を企画・ディレクションをしたのは今回が初である。
グループ展というと同じようなジャンルを集めた展示になることが多いと思うが、今回私はジャンルレスとした。
ただ誰でもいいという訳でもなく、個性的で面白い人を集め、全体的に一つにまとまるよう意識したつもりである。
これは別にどっちがいいとかの話ではないのだが、料理だってみんな異なる食材を使って一つの料理にする。
漫画だって異なるキャラクターが集まって一つのストーリーを作る。
そんな風に異なるものを集めて一つの空間にしてみたかったのだが、客観的に見てどうだったろうか。個人的にはいい展示ができたと思っており満足している。
8月某日 グループ展の話②
グループ展のタイトルを「Sugar and Spice」とした。直訳すると「砂糖と香辛料」を意味する。
今回の展示の内容的にも合ってるし、キャッチーで語感もいいかなと思った。
それとマザーグースに "Sugar and spice and everything nice"(お砂糖とスパイスとすてきなもの全部)という一節があって、調べるとどうやら女の子はそれでできてるらしい。
あとはよくあるアートっぽい、なんか高尚っぽいネーミングにはしたくなかったのと、今回の参加者にmilk and honeyさんという方がいたが、個人名義なのに”and”を付けてるのが前からいいなぁと思っていた。多分それの影響もある。
ネーミングというのは非常に大事なものだと思っていて、最近観た映画「ファウンダー」でもあのレイ・クロック役も言っていた。マクドナルドって名前が良かったんだと。
話は逸れるが確かにマクドナルドって名前はすごい良い。
あのマクドナルド兄弟には気の毒な話だが、クロックでは駄目だったろう。
8月某日 グループ展の話③
実は最初はもっと違う企画を考えていた。
今回みたいにアートの展示とはまた関係ないことをする予定だった。
何人かには声かけてたけど、企画を進めているうちにちょっとまだ違うかなぁと思い、方向転換して今回のグループ展をすることにした。
MINAMIさんには申し訳ない(多分気にしてない)が、今思えばあの時ちゃんと諦めて方向転換しておいて良かったと思っている。
「諦める」という言葉は元々は仏教用語で「明らかにする」という意味みたいだけど、時間が経つにつれて変化してしまったのか、日本人の中ではネガティブな言葉だと認識している人が多いと思う。
諦めたらそこで試合終了の精神で「諦めること」=「悪いこと」だと植え付けられてしまったと思う人をたまに見かけるけど、いい歳過ぎて諦めの悪いのはみっともない。
私ももっとやらないことを決めたり諦めないといけない。
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