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フェーズごとに見る!デザイン横断組織の変遷をポイント解説
こんにちは。クックパッドデザイン推進部のいちはらです。
2023年7月末。組織再編によってクックパッドのデザイン横断組織が役目を終えることになりました(前半の記事はこちら)。
今回は、2019年にデザイン横断組織が発足してから解散するまでの4年間を3つの期(創成期/転換期/成熟期)に区切って、そのフェーズで起こっていた組織の変化を振り返りたいと思います。
今後、横断部署を立ち上げる予定(立ち上げたばかり)の方。既に横断部署に所属している方や、デザイン組織に興味のある方の参考になればと思います!
2016年-前身のデザイン横断組織
少し前の話になりますが、クックパッドで横断的なデザイン組織が解散するのは初めてではありません。2013年からあった集権的社内サービス型の組織が2016年に分権的埋め込み型に変更されています(※)。当時の発足と解散の理由は以下です。
2013年
デザイナーをひとつの組織に「集権的社内サービス型」
目的:属人性をなくし、みんなでサービスを作れるようにする。
↓
2016年
デザイナーを各組織に分割「分権的埋め込み型」
目的:ユーザー体験に集中し、責任範囲を明確にする。
当時、デザイナーが集まっている組織のメリットを感じつつも、1つのプロジェクトに持続的にコミットできない等のデメリットを解消するため、組織改変する決断に至ったそうです(詳しくは当時のブログをご覧ください)。
上記を踏まえつつ、直近4年間のデザイン横断組織の発足から解散までの流れを細かく紐解いていきましょう!
2019年-創成期
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2016年からしばらく経過し、2019年「プロダクトではなく、会社全体のためのデザイン組織をつくる」ということを目的として、VP of Designの宇野を本部長とし育休から復帰する倉光が部長に就任する形で設立されました(当時のnote)。
立ち上げ当初は倉光のみが部署専属メンバーで、残りの4人は他部署と兼務状態。倉光が兼務メンバーと共に組織の課題を吸い上げ、発足の初期からデザイン合宿などを積極的に行い、デザイン組織の見直しを進めていきました。同年の後半からは、徐々に専属メンバーを採用していきます(私は2019年末入社)。
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📝創成期のポイント
・会社全体のためのデザイン組織として横断部署が立ち上がった
・集権的パートナーシップ型の組織を目指す
・初期の段階で横断部署の役割を決めた
・最初は兼務メンバーが多かった
(※[デザイン組織のつくりかた]参照)
2020年-転換期
2年目からコロナ禍に突入します。厳格な隔離生活の続く中でしたが、部署発信の施策も波に乗ってきました。
コーポレートデザイン領域では、ロゴガイドラインなどの整備が進み、プロダクト領域では、デザインシステムのApronが誕生するなど、中長期的な視点でのデザイン活動が活発化しました。組織構成も、徐々に兼任メンバーが解除され、専属メンバーへ部署編成が変わっていきます。
この頃から、採用活動でも候補者の声から「デザイン横断部署のある組織」として認知を集めるようになってきました。
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📝転換期のポイント
・社内外に部署の認知が広がってきた
・専属メンバーが増えることで施策数が増えた
・中長期的な施策に取り組めるようになる
・横断部署発信で新しい価値が生まれてきた
2022年-成熟期
3年目になると、新たな環境を求めて部署を卒業するメンバーも出てきます。同時に、社内からも新しいチャレンジの場として優秀なメンバーが、異動して来てくれるようにもなりました(社内スカウトもあり)。異動メンバーは、これまで所属していた部署の知見を活かし即戦力として、裁量を持って活躍してくれました。
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この年、久しぶりのオフラインイベントで行われたtechConf2022では、表舞台・裏舞台で横断部署メンバーが活躍しています。
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([デザインシステムを使ってプロダクトのデザイン負債を解消する])村山 /見上
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(会場に目を光らせるコミュニケーションデザイナーtokipon)
メンバーに聞いてみた。横断組織に異動してどうでしたか?
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3年目の特徴として、2年目に仕込んだことが広がっていく年となりました。横断部の活動結果がユーザーの目に触れる機会がとても増えました。
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📝成熟期のポイント
・部署を卒業するメンバーが出てくる
・新たなメンバーが社内から異動してくる部署になった
・2年目に作ったもの徐々に浸透してきた
・行った施策が外部の多くの方の目に触れるようになった
そして、役目の終わり
早いものであっという間の4年間。
残念ではありますが、横断部署は役割を終えることになります。これからクックパッドのデザイナーは、職種の枠を越えさらにサービス開発に集中するフェーズとなりそうです。(そして、またいつの日かデザイン横断組織の再発足もあるかも?ですね!)
まとめ
デザイン部署の始まりからの終わりまでの変遷をお伝えしましたが、毎年状況が変わってたことが見て取れたかと思います。組織はフェーズによって(完璧ではないかもしれないけど)その時のベストを目指し、変化していくことが実際に大切なんだと私自身感じることができました。
今回のnoteがデザイン組織の変遷の一例として参考になれば幸いです!
おまけ〜横断組織に向くタイプってどんな人?
ちょっとしたおまけで、横断組織の人には必要だなぁと思う能力を以下に挙げてみました。
1、課題発見能力
自分ごととして組織の課題を発見できると、その後の解決策の実施を楽しめると思います。
2、社内フリーランス力
打ち手を自分で考えて社内で自走する。どこの部署に行っても状況をキャッチアップして動ける力があると良いと思います。
3、言語化能力
他部署との協業が多めです。さまざまな状況・立場・職種の方と協力し進めていくため、物事をきちんと言語化できると良いと思います。
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2個くらい当てはまったらあなたは横断組織に向いている(かも)ですね!
😃最後にひと言
私事ですが。
7月末をもってクックパッドを卒業することになりました。4年間、楽しかったことも大変だったことも色々な経験をさせていただきました!引き続きクックパッドを応援し続けたいと思います!次は、得た経験を大事にしつつも、また新しいことにチャレンジをしたいな〜と考えております。とりあえず今は、旅行にでも行ってきます。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
それでは、また〜👋
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