今年の迷惑系&私人逮捕系YouTuberの雑感
※ヘッダー画像はカクレノさんから利用しました。
もうあと2週間で今年が終わるのか……と、寂しさが襲ってきております。でも、それに構ってられないくらい仕事で疲れております。本当に上は現場のことを理解しているのか？と思ってしまうような人事異動が起こっており、完了する来年以降が不安です。
まぁ、そんな愚痴はさておいて。この2023年で気になった迷惑系と私人逮捕系のYouTuberについて書いていきたいと思います。先に自分の思いをぶちまけておくと、「世間の人たちは、お前らに迷惑かけられるために生きてるわけじゃねえ」。
※列挙するYouTuberの動画は一切観ていないということを前提の上で書きますので、ご了承ください。
私人逮捕系YouTuber
・煉獄コロアキ氏
帝国劇場周辺に居た10代女性を”転売ヤー”と決めつけ、撮影した動画をYouTubeに投稿。中傷した罪で11月13日に逮捕されました。
このニュース記事を見た時は「あーあ……」となりましたね。いつも過激な投稿をされていたので、やっぱりこうなったか、という感じでした。
自分が煉獄コロアキ氏を知ったのは、反ワクチンの活動を始めたころ。"神真都(やまと)Q"とコラボする形(だったのかな？)でデモをやっていたのをネットで知り、「また変な人が出てきたなぁ」と思ったのを覚えております。
まぁ、その後も”レンタルコロアキ”と称してギャラ飲みしたりと、いろいろ活動されていたそうな。もともとはデイトレーダーで、最盛期には3億ほど持っていたそうですが……そのままでいれたら、こうはならなかったんでしょうかね。
また、意外にもモテていたらしく、中にはファンだったが最後には利用されてしまった30代女性もいたそうな。こういう人が好きな女性、いるみたいですね。自分にはどこがいいのか、よく分かりませんが。
今回の逮捕で一番問題なのは、そもそも転売ヤーと決めつけられた女性は、本当にただその場にいただけだったということ。冤罪なんですよね。私人逮捕系YouTuberを自称するならば、より逮捕対象を子細に調べて、冤罪を回避しなければならないはずで。そうでなければ、私人逮捕に何の正当性もありませんからね。
本人は資金繰りに困っており、いろいろと手を打とうと必死だったのでしょうが。でも、それにより1人の女性が、一生消えないデジタルタトゥーを残されるというのは、あってはならないでしょう。反省してほしいです。
・中島蓮氏(ガッツch)
女性になりすまし、「覚せい剤を一緒に使いたい」と男性をそそのかした教唆の罪で、11月20日に逮捕されました。
以前から痴漢の私人逮捕で賛否を巻き起こしているのは知っていましたが、同時にその過激さに「これはどうなんだ？」と思っていました。まぁ、逮捕されてしまいましたね。このニュースを紹介するYouTube動画のコメント欄にも、ファンなのか荒らし目的なのかは不明ですが、「抑止力になると思うがどうか？」というコメントが、当時はたくさん投稿されていましたね。今は消えてましたが。
そもそも、警察という存在がいても犯罪者は出てくるわけで、果たして一個人ないし数名が犯罪撲滅を謳った活動を始めたとして、それが抑止力になるんでしょうか？加えて、活動するために収益が必要なのは理解できますが、そのために私人逮捕をエンタメのようにする必要があったのだろうか？とも思います。SNSで活動内容を報告するだけに留めることもできたし、それでも十分活動していると証明できます。たまにSNSで動画上げてればなおよし。
そのうえで今回の逮捕で一番問題なのは、犯罪そのものを生み出したということ。おとり捜査のつもりだったかもしれませんが、これをOKにしてしまうと、何でもアリになってしまう。旭合同法律事務所の過去の記事から引用しますが、
元々犯罪を行う意思のない者に働きかけて犯罪を行わせて検挙するという捜査は、違法なおとり捜査です。このように罠にはめて違法に集められた証拠は、裁判で使うことができません。
とあります。女性と偽って男性と連絡しなければ、男性は覚せい剤を所持することはなかったかもしれない。しかし、連絡して持ってくるようにそそのかしたことで、犯罪に至ったわけです。これを認めたら、いろんな人をしょっ引けてしまうんですよ。さらに、これまでの活動も「実は嘘だったのではないか？」と思われてしまうリスクもあります。私人逮捕系を名乗るなら、現行犯を自ら生み出すのではなく、現行犯を見つけてほしかった。
中島蓮こと今野蓮氏は、以前にも逮捕歴があり、一時期は暴力団に所属していたこともあったそうです。他人に迷惑をかけてお金を稼ぐことが常態化していたのかな、と推察します。また、収益化はく奪後に行ったクラファンには、支援金が158万円ほど集まっていたそうですが、それも停止。痴漢被害にあった人や活動内容に感心した人にとっては、中島蓮氏の活動がセンセーショナルに映ったのかもしれませんが……やはり、お金を渡す人は見極めるべきだったかなと思います。
迷惑系YouTuber
・しんやっちょ氏
今年の24時間テレビにて、マラソンランナーのヒロミさんに凸した様子の動画を公開し、その後YouTubeのチャンネルが停止しました。
正直そこまで知らなかったのですが、実は去年のEXITの兼近さんにも接近していたそうな。そして、こうやって迷惑系として様々な活動をしても、Xでは現在9万フォロワー程度です。YouTubeチャンネルが稼働していた時は登録者数18,000人程度だったそうな。
ここまでしてそこまでの影響に至っていないのなら、活動内容を変えたほうがいいんじゃないですかね……？それができるなら、こうなってないか。
・ジョニー・ソマリ氏
大阪の日本橋にある工事現場に侵入したとして、9月21日に逮捕されました。また、別件でも再逮捕されています。
この方を最初に知ったのは、「また原爆を落としてやるぞ」と電車内で乗客に対して英語でまくし立てた時ですね。観光立国の悪い点だなぁ……こういうのも来るからなぁ、と思っていましたが。他にも様々な悪事をやっていたようですが……救いようがない。
YouTubeチャンネルの登録者も、原爆発言があったに確信したら2000人程度だったのですが、現在は1.29万人なようです。
街中でぶん殴られたり、女性プロゲーマーのたぬかなさんに「チビ」と言われて激昂したりと、いろいろ不幸な目に合っていますし、その辺で止めとけばよかったのになぁ。まぁ、そこまで頭が回らなかったのでしょう。
・Fidias氏
Fidias氏が10月21日に、別のYouTuber3人と一緒に「長崎から青森まで最も早く”無料”で移動した人に賞金10,000ドル」という内容の動画を投稿し、まぁこれがバチボコに炎上しました(現在は削除済み)。動画の裏でお金を払ってる可能性も否定はできませんけども、やってること普通に犯罪ですからね。
「日本推しラトビア人」ことアルトゥルさんのXでの言及がまさにその通りで、
「新幹線は入場にも退場にもチケットが必要だし、本当はチケットを持ってて演出でやってるだけかもしれないけど、日本へ行ったことがない外国人が『新幹線に無料で乗る方法！？やってみよう！』って思うかもしれない。そうなった時、迷惑がかかるのは日本でもあるし外国人旅行者もだぞこの大馬鹿野郎」
と激怒のポスト。上述したジョニーソマリ氏とこのFidias氏によって、外国人に対する悪印象を持ってしまった人がいても、おかしくないでしょうね。日本の魅力を伝える海外YouTuberはたくさんいるし、善意を持っている人がたくさんいると思うのですが……こういうバカのせいで全部それがひっくり返るかもしれないのは、やるせないですねえ。
そして、その後も空港で10日間暮らす動画を投稿して、これまた炎上……はよ捕まれ。というか、Googleはよチャンネル消せ。
まとめ
"他人に迷惑をかける稼ぎ方しか知らない人"とでも言えばいいのか、今年の迷惑系・私人逮捕系で逮捕やチャンネルBANされた人たちは、そういった傾向があったように見えます。
冒頭にも書きましたが、世間一般の大衆は、お前らが迷惑をかけて金を稼ぐための道具じゃねえ、と。私人逮捕系でも真っ当に犯罪を撲滅するために頑張っている人もいるでしょうから、一概には言えないかもしれませんが。やはり、迷惑をかけても普通に働くより何倍もお金が手に入る仕組みが、こういった人たちの登場に拍車をかけているように感じます。
シバターさんの、中島蓮氏に対してのコメントで本当に同感したのがありまして。
「絶対に100%言い逃れできないレベルのド犯罪、めっちゃ痴漢してたというんだったら話は別だけど、結構微妙なラインの人もいたんですよ。それって、お前は自分の銭のために『こいつは悪』と決めつけて警察に突き出して、それを動画にしたけれども、結果、痴漢じゃなかったらどうするんだ」
たとえ犯罪をしてなかったとしても「犯罪者だ」と決めつけられ、場合によっては顔出しでネットに配信され、一生デジタルタトゥーとして残り続ける。しかも、まったく何の縁もないYouTuberに。これって普通に怖くないですか？ある意味テロですよ。下手をすればずっと、「本当はやってたんだろう？」と言いがかりをつけられるかもしれないし。
そして、迷惑系も毛色は違えど他人に迷惑をかけていて、逮捕されても辞めない人が一定数います。まぁ、それしか知らないんでしょうね。面白いネタを思いつけない、有名になれれば解決する……といった感じでしょうか。
もうすぐ2024年ですが……来年も似たようなのがいっぱい出てくるんでしょうかね。そう考えるだけで、もううんざりしてますが。
表現の自由など、複雑な要素を含んでいますが……Googleさん、もうちょっと仕事して。