いろいろとすごかった『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
昨日、ようやくYouTubeにて公開されていた『スーパーヒーロー大戦』を視聴。過去に一度観ていたのですが、改めてハチャメチャな映画だなぁ……と思いました。まぁ、何というか、いろいろと、すごいのです。
あらすじをざっくり書きますと。
キャプテン・マーベラス/ゴーカイレッドが仮面ライダーを、仮面ライダーディケイド/門矢士がスーパー戦隊を次々に倒し回っていた。互いに、歴代の悪を終結させた大ザンギャックの大帝王、大ショッカーの大首領を名乗り、「仮面ライダーと戦隊は共存できない」と言う。なぜ、平和を守る両ヒーローは戦うことになってしまったのか?仮面ライダーディエンド/海東大樹、泉比奈、ジョー・ギブケン/ゴーカイブルー、ドン・ドッゴイヤー/ゴーカイグリーンは、謎の解明のために行動する……。
キャプテン・マーベラスは「ディケイドが戦隊を襲うから戦っている」と言い、門矢士は「マーベラスが仮面ライダーを襲うから戦っている」と言う。戦いは収まることを知らず激しさを増す一方。そして、いよいよ残ったゴーカイレッドと仮面ライダーディケイドの一騎討ちが始まり……。
クロスオーバー特有の、それぞれの対決。そして、[共存できない]という謎。さらに、歴代の悪が結集した大ザンギャックと大ショッカーの計画が秘密裏に動く。話の筋書きとしては、クロスオーバー物として王道といえば王道でしょうか。両ヒーローが激突し、後に和解し、真の悪に向けて共闘するという流れ。
久しぶりに観て思ったのは、やはり両ヒーローの一同集結は、壮観そのもの。Wikipediaの情報によれば、ヒーロー側と怪人側あわせて485人。まさに"大戦"の名に恥じない人数なのです。また、仮面ライダーと戦隊ヒーローによるコラボ技、同年代に放送した各ヒーロー達の同時攻撃など、見せ方も非常に映えている。また、前半パートの戦闘シーンも、夢のコラボと言えるでしょう。ゴーバスターズvs仮面ライダーカブトによる高速戦闘、仮面ライダーフォーゼエレキステイツvsデンジマンなど、本来ならあり得ない同じ能力の持ち主同士の対決が観られます。
一方で、多人数であるが故に、一度に全員が動くと画が混雑していて、見映えがよくないいなー、とも。仮面ライダー&スーパー戦隊と大ショッカー&大ザンギャックの両陣営がぶつかり合う最初の辺り、人が多すぎるせいでアクションとしては地味になってしまっている。また、仮面ライダーのアイテムを戦隊ヒーローが使う(その逆もあり)コラボ技が展開されるシーンでは、幹部と戦っていた他のヒーロー達が、技を見まもる役になってしまっていて。この辺り、ヒーローに思い入れのある人たちによる「見たくなかった」というコメントが散見されました。歴代のヒーローが、ただの戦闘要員になってしまうのは、こういう大人数のクロスオーバーでは避けられないものですからね……。
また、ジョー・ギブケンを一時的に囮として利用していたキャプテン・マーベラスや門矢士に、怒りを露にした海東大樹によるラストの行為は、その理由に納得こそすれど(何故やった?)と思ってしまう。「ライダーと戦隊ヒーローの頂点に立つのは僕だ!」という台詞も、(いや、そういうのに興味なかったんじゃ?)と……。まぁ、"海東ってこういうやつだよね"感は、すごくよく分かる。後の『仮面ライダージオウ』でも引っかき回すだけ回して、最後は門矢士と共闘していたし。
当時、現行組だった『仮面ライダーフォーゼ』と『特命戦隊ゴーバスターズ』が、序盤と終盤にしか出てないのもなぁ……。特に仮面ライダーメテオにおいては、ゴーカイレッドに意気揚々と向かっていって散り、終盤に登場するも特に大きな見せ場もなく。さすがにあの扱いは可哀想……。
このように、細かく見ればモヤモヤする点はありますが、お祭りとして楽しめば、面白く見れる作品だと思います。やはり、画面一杯に広がるヒーロー達の姿は素晴らしい。
本日11月8日で配信は終了しますが、作品終了後には、謎の男からの「祝電」が。TELASAとTTFCによる共同企画プレミアムドラマの情報が、12月20日に解禁されるようですが……?どの仮面ライダーの作品なのか、今から楽しみです。
謎の男からの「祝電」は、こちらからでも見られます。