神様がくれたもの
はじめまして。
私は都内某大学に通っている大学4年生だ。そう、大学4年生、就活真っ只中である。そのおかげで私は日々多忙な毎日を過ごしているが、なぜか急に文章を書きたくなった。このnoteがただの愚痴帳にならないよう努める。
「将来の夢は?」という質問に小、中、高校生の私はこう答える。「動物園の飼育員!!!」学生時代の卒業文集で、みんなが学生時代のくだらない思い出を回想し迷いながら書いている中、私は黙々と自分のこの夢を綴った。
この夢を胸に、私は獣医学部のある動物に特化している大学に進学した。その時には、動物園の飼育員じゃなくてもよかった。動物看護師になるための学部に入った。とにかく動物が大好きだった。動物と常に一緒にいられる環境ってなんて素敵なんだろう!なんて思っていた。ハッピーライフの始まりだなんて浮かれていた。
「神は天に二物を与えない」って、いや、一物もくれてないじゃん!いや、この言葉って元から優れた才能を持った人のことを指すんだっけ。神様にこうお願いしたい。
動物アレルギーーーーってなんやねん!!!!!!!!!!!今すぐ総Ige数を減らせーーーーーーー!私の体を変えてくれぇぇぇぇぇぇ!今すぐ、わんとにゃんを抱きしめさせてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!
神様は私に「動物アレルギー」という一物を与えてくれていた。今まで気づかなかっただけだった。自分にとって邪気なものだとしてもそれは神様からの贈り物なのだ。みんなは前の私みたいに、神様は一物もくれてないじゃんか。と思うかもしれないけど、あなたも必ず一物をもらって生きている。
ここまで読んでいてなんのこっちゃ意味分からない文章だろう。書いている自分ですらよくわからなくなってくる。意味はないから、どうぞ気楽に。
そう、率直に言うと私は動物アレルギーだ。笑ってほしい、できれば大笑い、笑い飛ばしてくれたほうが助かる。「動物看護師になる大学通ってんのにアレルギーなの!?」耳にタコができるほど言われたし「だからなんだ、わりぃのか?」って企業の面接官にも病院の先生にも学校の先生にも元カレにもバイト先の奴に向けて、一言一句を何回も喉の奥から吐き出そうともした。
アレルギーの指標となるIgeっていう値が人よりもかなり高い。確か170以下が正常値なんだけど、私は1000越えである。レベル6が最高の中でにゃんが6でわんが4!死んだ!おまけにうしくんやうまくんも若干あるみたいだった。そもそも大学入る前にわかんなかったの?って思われるかもしれない。実は、幼少期からアレルギーがあるのは分かっていた。わんと遊ぶとなんとなくかゆいしくしゃみが止まらなかった。だけど、私は自分の体調が良くないだけだと思っていたし、親も私が動物が好きなのを知ってて見て見ぬふりをしていたんだと思う。(正直、親も悪いなって今になって思う)
大学2年の時まで、にゃんを飼ってたんだけど体中湿疹だらけだったしティッシュを1日に1箱全部使ってしまうくらいひどかった。アレルギーって薄々気づいてたんだけど、その現状を受け入れたくなかったし何といってもにゃんと離れたくなかった。
だけど、大学2年の時に身体に我慢の限界が来た。咳が止まらなくなった。病院でアレルギー検査をさせられた。相当ひどい結果だったため、病院の先生に自分の命か愛猫か考えて、大学や進路も考え直したほうがいいんじゃない?って提案された。アレルギーって下手したら死ぬ。まだ21年間しか生きてないけど、本当に今までの人生で一番恐ろしくて辛い瞬間だった。大好きなものに触れないってどんなに残酷なことかその時に初めて思い知った。触れない悲しさと身体への不安で一晩中泣いた。
このように、動物が好きな気持ちだけで突っ走って今に至る。学校の先生は協力的で、配慮しながら実習を受けさせてくれているため、学校を辞めずに済んだ。というのも、過去にも実習中にアレルギーでぶっ倒れたりして同じような措置をとった学生がいるらしい。命懸けで授業を受けているなんて私たちぐらいだねって会ったこともないのに心の中で想いあった。他の進路も考えてみたが、動物以外に私の心を動かすものがなかった。そして、現在は飼っていたにゃんとは別々に住んでいる。最初は寂しくてたまらなかったけど、今は慣れた。時間ってすごい。動物アレルギーの治療はないらしく、発症を抑える薬を毎日服用し、エピペンを持ち歩いている。それを初めて見た友達が「蜂にでも刺されたの!?」って言ってきたときは笑った。
エントリシートを書く合間の晴らしでnote始めたんだけど、だいぶ時間を使ってしまったし、就活の愚痴を書くつもりが8割がアレルギーの話になってしまった。これを印刷して企業に送ってやろうか。
就活。動物アレルギーじゃなかったら・・・と考えてしまう時もある。まだそんなに強くなれない。こんな学生なかなか面白いだろ?面白くないっていうんならこっちから願い下げだけど。
やりたいことがない。っていう人がよくいるけど、仕事の中にやりたいことなんて存在しないと私は思う。やりたいことをするには、その前段階として、やりたくないことをしなければならないと思う。就職するって、ただ生きていくためのライスワークだ。正直なんでもいいと思う。将来の夢を叶えるために必要なスキルを身に付けられるのであれば。仕事以外の時間で着々と夢に向けて準備する。私は人生で叶えたい夢がある。それは、もちろん就職ではないし企業で出来ることではない。だから最低限生きていければ何の仕事だっていいって私は思う。だって、将来ビッグなことをしてやるからね。夢の話をすると長くなるからまた今度。
長くなったけど、私はこの神様が私に与えてくれた動物アレルギーとこれからも戦っていく。アレルギーだからこそ気づけたこともたくさんある。例えば、爬虫類が大好きになったこととか、なんかより一層、動物が愛おしくてたまらなくなったこととか。私はとにかく、プラスにプラスに考えていこうと思う。動物アレルギーの私だからこそ出来るでっかい夢を叶えて神様ありがとうと言える日が来ますように。