夢に見た町は青がかった透明な空気が流れ、それでいて温かかった。
僕の知る人は居なくても、みんなが僕を知っていて、迎え入れてくれた。
温もりで溢れ、自ずと笑みの溢れる空間だった。
言動も、思想も、理想もかけ離れてしまっている僕が悪い、分かっている。
でも、どうしても求めてしまって、勝手に失望し、落ちていく。
みんな何かしら抱え、息苦しい瞬間はあるのだろう。
そうと分かっていても息しやすく、生きやすい世界を求めてしまう僕は傲慢だろうか。
怠惰に走ろうとする僕は強欲なのだろうか。
今を生きる僕にとって、この思想は悪なのだろうか。