入院レポ~コロナ禍年での入院と成人女性の扁桃腺摘出手術について~
2021年1月中旬、扁桃腺摘出手術を受けました。
背景から手術、入院中の様子、退院後の経過を記録していきます。
なぜ扁桃腺を摘出しなければいけなくなったか
私は関東でOLをしている24歳女性です。
過去の病歴は、幼少期に肺炎で入院をしたことくらいです。
身体は正直自信を持って強いと言えるレベルではありませんが、一応健康かつ五体満足で生活してきました。スポーツもそこそこやっていました。
ある日、大学4年生だった2018年の冬頃、突然耳の下あたりがびっくりするほど腫れて喉が痛くなってしまいました。
内科を受診したところ、扁桃腺が大きく腫れていて白い膿が出ている。耳下腺炎か扁桃腺炎だと告げられました。
それから何度も無理をすると扁桃腺が腫れるようになってしまいました。
そしてこれは私の人生最大の黒歴史と言っても過言ではないのですが、
2019年の春、卒業が確定し、卒業旅行だなんだと学生最後のモラトリアムを満喫しすぎてしまい、急性扁桃炎を起こしました。
熱があるのに卒業式に出て遊びにも行き(今の時期では絶対にありえない恐ろしいことです…)、40度の熱が出て倒れ、そのまままさかの入院。
入社式にも出れず、苦い思い出となりました。。。
入院中は点滴のおかげで順調に回復し、数日で退院できました。
その際は現時点で手術をする必要はなく、今後も繰り返すようなら相談してとのことでした。こうして、慢性扁桃炎という持病を抱えました。
とはいえ、社会人になってからは(上記の教訓を胸に)
学生の時のように無理をすることはなくなったので、熱は出さなかったのですが、のどの腫れは月一で起こすように。
ちょっと頑張ってしまうと喉が腫れて痛い。飲み込む時痛いから食事がしんどいし、仕事でも沢山しゃべれない。これがなかなかきつい。
そして2020年に日本で現れた憎きウイルス、新型コロナ。
もしこの状態でコロナになってしまったら重症化してしまった時怖いし、仕事も落ち着いて海外出張がない今のうちに取ってしまおうと決断しました。
そしてかかりつけの耳鼻科へ行き、「毎月1回痛くなるので、手術したいです」と伝えると、即座に「それはもうすぐに取りましょう。大学病院に紹介状書きますからね」と、ちょっと予想以上に迅速に対応してくださいました。(笑)
そして入院へ…かと思いきや、一難去ってまた一難…
耳鼻科で手配してもらった紹介状を持って行き、大学病院で手続きを済ませ、2020年11月の入院予定でした。が……
ある日仕事をしていたら、病院から電話があり、
「当院でコロナのクラスターが発生してしまい、緊急以外の入院受け入れができなくなった」とのこと。
まあそれは仕方ないし、入院してコロナになったら嫌なので、仕事の連絡めんどくさいなあと思いながら承諾。
そして1か月後に入院が決まり、術前検査(血液検査、尿検査、PCR検査)を受けました。
PCR検査は、唾液ではなく鼻からのタイプだったのですが、とにかく痛かったです。(痛みには個人差があるようです)
検査を受けた翌日に投稿したInstagramストーリーを載せますので、参考にしてください。
そして、延期された入院日。
朝一で手続きを終えて、麻酔科の先生と話している時に、
服用している薬を聞かれ、何気なく経口避妊薬を飲んでいると答えると、なんとその場で入院延期に。
急いで親に来てもらい、またもや仕事の調整をすることへの嫌さで号泣しながら先生の謝罪と説明を聞きました。
ピルを飲むと血液が固まりやすくなってしまい、その状態で手術をしてしまうと血栓症や重篤な病気のリスクがあるため、ピルを服用した状態で手術はできないとのことでした。
ピルを飲んでいる女性の皆さん。
もし手術を受けなければならなくなった場合、
ピルは手術前1か月間休薬しなければいけません。
もしかしたら病院がきちんと確認してくれないかもしれないので、くれぐれも気をつけてください。
そして2021年1月、二度と受けたくないと思っていたPCRを乗り越え、無事に再入院。
入院までの間、風邪や扁桃炎(もちろんコロナも)にならないように気をつけて過ごしていました。
ちなみに、PCRは入院の3日前に受けたのですが、
「陽性の場合のみ病院から連絡する」という何とも不安なシステム…()
翌日はガクブルしながら過ごしていました(^^;)
ようやく入院へ
ここからは、入院当日から退院までの記録を書いていきます。
なお、退院後の経過は別投稿に分けておりますので、
こちらのリンクからご覧下さい。
https://note.com/izumi_0829/n/n0cfc15ebd43b
※ここから先は血、痛みなどを含む生々しい表現が含まれますので、苦手な方は
ここで閲覧を終えるか、覚悟してお読みになってください。
入院1日目
朝9時に到着し、まずはCTスキャン。コロナ陰性を証明するためのものだという。
検査室に入って横になり、3回くらい息吸って止めてを繰り返すだけ。そんなに大したことない。
この時、女性は金具がついてないブラジャーをつけていくことをお勧めします。(着替えるの面倒だし)
書類を提出して病室に入る。
昼食と夕食はこんな感じ。美味しい。
看護師さんと薬剤師さん、麻酔科の先生、執刀医の丁寧な説明を受ける。
20時に入浴(シャワーは予約制)。その次のお風呂はなんと3日後、、、
夜の12時からは絶食、朝の7時からは絶水。
夜中に目が覚めてしまい、空腹すぎて眠れないことに・・・
(眠剤をもらえばよかったかもしれないのですが、術前なので何も口にしないほうがいいかなと思い我慢しました)
手術当日
指示通り7時に水を飲み切る。
健康的な病院食+絶食のおかげで入院日から-0.5kg落ちました。
時間がギリギリまで決まらず、手持ち無沙汰状態の中直前(10:30くらい)に11:45から手術ですと告げられる。
手術着(浴衣)に着替える。このとき、下着はショーツのみになる。
術前の点滴がうまくいかず二度チャレンジ。(^^;)
トイレを済ませ、手術室に歩いていく前に面会に来てくれていた母とソーシャルディスタンスを3mくらい取りながら雑談。
手術室の前の椅子で待機しながら帽子を被り、名前を確認。
手術室に案内され、自分で手術台に横になる。ちょっと雑談して、再度名前と手術する場所の名前を聞かれる。ちなみに、思っていたより緊張しませんでした。
呼吸器と心電図、血圧計をつけられ、麻酔がかかり、勝手に瞼が落ちていく。三回深呼吸しましょうと言われ、その後は記憶なし。
意識が戻ってきたときは病室にいた。目は開けられない。ひたすら「暑い暑い」と言って看護師さんに布団を剥いでもらったことは覚えてる。
(ちなみに、手術後母が出てきて声をかけていたようですが、全く記憶がないですw)
病室で横になりながら、意識はあるけど起きれない状態がしばらく続き、確か目が覚めたのは15時過ぎ。(手術終わって2時間くらい寝てたと思われます。)
意識がはっきりとしてすぐ、猛烈な喉の痛みがあり、ひたすら血を吐き出してた。
疲れていたのでしばらく寝た後、看護師さんに歩行を手伝ってもらい、術後最初のトイレへ。
夜ご飯は無し。点滴をしているので空腹感はなかった。
21時まで寝ていたので夜なかなか眠れず。。。眠剤を頼もうとするも、時間が遅すぎて貰えませんでした。(24時までじゃないとダメらしい)
手術後~退院までの食事(一部)を一気に載せていきます。
重湯→五分粥→三分粥→全粥→常食(普通の白ご飯)の順で、徐々に液状から固形物に食事が変わって行きました。
細かい説明は省略しますが、
最初の方は痛いし、しんどくて食欲出ないし、重湯は正直(味的な意味で)食べられたものではないので、ほとんど食べていませんでした。
なお、手術後は順調に回復したため、予定通り一週間で退院できました。
常食に戻ったあたりからも、病院食は余裕で完食できていましたね。
しかし、退院してから本当の地獄が待っていたことは、この時はまだ知らなかったのだ……(次回の投稿へ続く)
入院時の心構え、必要物リスト一覧
持っていくべきもの
スマホ(あたりまえだけど。w特にコロナ禍は面会禁止なので、ないと本当に孤独で心が死ぬ)
イヤホン(個室じゃない限りないと死ぬ。高齢者のいびきを侮るな)
タブレット(どうしても仕事したい人はあるといいかも。個室でない限り、パソコンは持ち込めません。)
Wi-Fiルーター(通信制限心配な人はあった方がいい)
本、漫画
おしりふき(ウォシュレット抵抗ある方のみ)
耳栓(高齢者のいびきry)
ペン、ノート(ペンは必須。ちなみに痛みひどい人は筆談するらしい…)
箱ティッシュ、アルコールティッシュ
唾を吐きだせる容器とビニール袋
汚れ物(衣服、下着)入れ(途中で家族に持って帰ってもらうため)
最低限のお金(財布は持ってかない方が良い。小銭と千円札とキャッシュカードで十分。退院時の支払いでカード使いたい人は持って来てもらいましょう)
限度額適用認定証(絶対必要!!!)
ペットボトルのお茶と水(水多めで)
ふりかけ(お粥が味なくてキツイ。ご飯食べきれないと点滴外れないからあった方がいいと思う😢)
歯磨きセット、コップ、お風呂セット、スキンケア、ブラシ
楽な下着(ブラなどはノンワイヤーだったり、締め付けがないもの)
※私は入院セット(タオル、パジャマ)を申し込んでいたので、下着と靴下だけ持って行ってました。もちろん、自分の服で過ごすことも可能です。
術前準備
爪切り、ネイル落とし(私は元々ネイルしてないので切るだけでしたが、もしハンド・フット共にしている方は入院前にお家で落としておくことを勧めます)
ヘヤピン、ピアス、ミザンガを外す
※髪型について、私はボブなので普通におろしっぱなしで手術受けられましたが、長い方は結ぶそうです。
もしかしたら短い方がいいかもです。シャワーの時間も決まっているしそんなにのんびりできないので。。
入院前の準備、心構え
・何回も言うけど、ピル飲んでる女性は必ず1ヶ月休薬すること!!!!生理がしんどくても我慢、術後の痛みより1000000倍マシ。
・限度額認定証は絶対にもらっておくこと。
・あと保険も入っておきましょう。私はコープ共済にはいっていますが、全額返ってきたので本当に良かったです!(回し者ではないですw)
ちなみに、入院日数が長ければ長いほど貰える額は多いらしい。
毎月いくらか取られるけど、大した額じゃないです。(浪費ダメ絶対)
・テレワークできる勢は入院前にテレワークに慣れといた方がいいです。
・個人的には手術時期はいろんな意味で、
下手に歳を取ってからよりは若ければ若いほど良いと思います。
(その方が治りも早いとのことです)
・約1ヶ月間、堅いもの・辛い物・熱いもの・刺激物が食べられません。
最後の晩餐という気持ちで、入院までに心残りないよう食べたいものを食べておくことをオススメします。
また、体重は100%数キロ落ちることを覚悟または期待してください。
痩せ型の人は、入院までに蓄えておいた方がいいかもね…(他人事)
・退院すればすぐ日常生活に戻れるわけじゃないと思ってください。少なくとも2週間は必要。つまりトータルほぼ1ヶ月は犠牲になります。
・この病気と向き合わなければならない人は早めに「無理なものは無理」と割り切ることを覚えましょうね。
特に術後〜回復期間中は無理したらガチで死にます。
・色々と制限がありまくって(色々と食べれない、食事に非常に時間かかる、家族や会社に気を遣わせる、喋れない、歌えない、踊れない)めちゃくちゃストレスが溜まることを覚悟してください。
・入院するならYouTubeはサブスクに課金しても良いレベル(解禁時から課金勢)
・手術するなら数ヶ月後に明確な楽しみイベントがないとモチベ保てないと思うので、旅行などの予定をざっくり考えておくことをおすすめします。
以上、入院前〜退院までの記録でした。
どうしてもやはり、きつさで言うと手術やその直後がピークのようなイメージがあると思いますが、
私はむしろ退院後の方がよっぽどキツかったです。
正直、入院中はこのnoteも、一つの記事で済むと思っていました。
しかし、退院後の自宅療養中にその考えは甘かったと非常に痛感しました。
その期間中の記録も詳細に記載しましたので、是非ご一読ください。
https://note.com/izumi_0829/n/n0cfc15ebd43b
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?