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魔女5の挫折と復活にセーラー戦士を見た→ゴレンジャーだった(笑)

魔女5(+玉ちゃん)がチームとして試行錯誤を重ねて一体化するプロセスととその6人が個々に挫折していく過程はゆっくり検証の記事を書きたいと言い続けて、最終週になってしまいました。まだ諦めたわけではありませんが、最終回を迎える前にちょっとだけ言っておきたい。

『虎に翼』は猪爪寅子(佐田寅子)が主人公ではありますが、魔女ファイブ(+玉ちゃん)の群像劇でもあります。戦争を挟んで魔女ファイブが高等試験に挑み、ひとりひとりがそれぞれ個人が抱える事情ゆえに挫折していく過程。そして戦後にそれぞれが再び巡り会い、友情を復活させ、それぞれのやり方で法律に再び関わっていく過程

……あぁ、これってセーラー戦士の死と復活の群像劇に似てるなぁ。

そして『虎に翼』の場合、いったん「死んで」ちりぢりになってしまった魔女ファイブ(+玉ちゃん)を再生させた魔法は日本国憲法なのね。

『虎に翼』第2の主人公は紛れもなくよねだった 土居志央梨の俳優力が生み出した“美しさ”

1クールで終わるドラマとは違い、朝ドラのように長丁場の物語となると、「あのキャラ、いらなかったよね?」という人物が登場しがちである。数話分だけ場をかき回し、その後再登場することも顧みられることもない。「あのエピソードなんだったの?」というパターンである。

 この『虎に翼』には、それがない。どのキャラも、使い捨てにしない。どのキャラにも、意味がある。

『虎に翼』第2の主人公は紛れもなくよねだった 土居志央梨の俳優力が生み出した“美しさ”

特に戦前の場面では通行人たちひとりひとりにも意味があったと思う。男の子に泣かされる女の子とか、大きな荷物を背負った老婆とか。焼け出された人々が新聞(おそらくは日本国憲法を報じた記事)を読む場面でも、あの人は前に出て来たとか、オープニングで出て来たとか。

おそらくは、昨日今日放送分で、よねさんが最高裁判所大法廷で堂々と弁論をふるっている背後で、ぶんぶん頷いている男性も、どこかに出て来ていたに違いない。

とりとめのない文章でごめんね。

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9月25日(水)加筆。吉田恵里香さんのインタビューから。

私はアニメーションの脚本を手掛けてきたこともあって、よく「(秘密戦隊)ゴレンジャー」のシステムを思い浮かべるんですね。スーパー戦隊などでよくある、レギュラー5人と、後に加わるホワイトとブラックを含めた7~8人が限度かなという想定で。最初に女子部と花岡、轟を考え、そこに玉ちゃんや優三を含めたくらいの人数ならば、人物一人ひとりを深掘りできると思いました。

だから朝ドラ「虎に翼」は名作に…女性差別に切り込んだ脚本家が「寅子には謝ってほしくない」と死守した一線

ゴレンジャーでしたか。まぁ当たらずとも遠からず。

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