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ひょっこり轟、かわい過ぎ

『虎に翼』第64話、大庭劇場@主演梅子さんの感想はまた後で書くとして。記事「『ここには俺しかいない……虚勢を張ってどうする』と『あたしの前では強がる意味がない』のリンク」の続き。

第60話、道男の件で轟弁護士事務所を訪ねた寅子。

よね「話が通じないのか。ここには来るなと何度言えば」「関わりがあったところで所詮、他人だ。おまえが引き取るのは無理がある」

 寅子「私たち、現実はこうだって切り捨てられて、あきめる苦しさ、たくさん味わってきたじゃない。生ぬるい理想でも、今できる一番を探したい。だから嫌がられるのを承知で会いに来たの。よねさんとなら、いい案が浮かぶ気がして」

 よね「手を貸せることは何もない」「いついなくなるか分からんやつの言葉は届かない」
このセリフに、何の相談もなく弁護士業を辞めた寅子に、傷ついたよねちゃんの心の叫びが感じられる。頑なに、寅子の顔を見るまいと、背をかがめて小さくなる、亀のような、よねちゃん。

寅子「そうよね。もう一度、自分でできることを考えてみる」

 轟太一(戸塚純貴)「(カーテンの隙間から顔を出し)今、やっとおまえの気持ちを理解した」
「佐田が去った時、おまえは心の底から傷ついた。だから怖いんだな、また関わるのが」
よね「バカいうな」
轟「オレの前でカッコつけるな。まあ、生きてりゃ道が離れることも、また交わることもあるさ」

ひょっこり轟が可愛くて、優しくて、最高。

家庭裁判所が愛の裁判所なら、轟弁護士事務所は人情の弁護士事務所といえましょう。

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