i3DESIGNセールスピッチコンテスト開催レポートその2〜営業は魅力を伝える職業である〜
はじめに
皆様こんにちは。
アイスリーデザインCMOの吉澤です。
24年4月2日に、i3DESIGN社内でセールスピッチコンテストというイベントを開催しました。
本日は最終選考に残ったそれぞれの特徴と、全体的な所感をお伝えさせていただければと思います。
本番までの流れと概要はこちらの記事を参考ください。
三者三様のセールスピッチ
本番当日、最終選考を通過した5名の最終ピッチメンバーが、それぞれピッチを披露しました。
テーマは共通にもかかわらず、三者三様、全員が全く違うプレゼンだったことがとても驚きでした。
それと同時に、個性が発揮されて非常に有益だったと感じています。
なお、最終に残った5名はこちらの方々です。
具体的にどういう個性だったか、それぞれのメンバーの特徴を挙げてみます。
紙・WEB・アプリの体験の違いからストーリーを作る
1人目のプレゼンは、「デザインとテクノロジーの融合の重要性」を、紙とWEBとアプリの体験の違いと変遷からストーリーを作るアプローチでした。UIUXについての知見がない人に向けて作ったとみられます。
また、このあとに「デザインが優れていればテクノロジーは不要なのか?」といった問題提起をしたことで、「デザインによりけりだよね」という一定数存在する否定的な意見をしっかり否定しているところが素晴らしかったです。
ピッチで重要なことはいかに聴衆の心をコントロールできるか、先読みして、それをトークやプレゼンで回避できるかです。
失敗談と具体事例をもとに重要性をアピール
2人目のプレゼンでは、自分たちでも失敗しながら進めてきたという体験談を踏まえてアピールすることで、よりリアルな現場の重要性を解くアプローチでした。
また、開発言語の質問はエンジニアがするもの、顧客体験の質問はUIUXデザイナーがするもの、という主観的な想定を覆す(開発言語の質問をUIUXデザイナーがして、顧客体験の質問をエンジニアがする)ことが、このピッチの最大の特徴です。
ある程度のクオリティは「演出」でカバーできる
3人目のプレゼンは、シンプルに「演出力」勝負。
構成力やリサーチ力については他のメンバーよりも多少劣っているのですが、何よりもピッチの演出力に長けていました。また見やすくシンプルで、耳にのこるキャッチコピーを資料に多用することで「スッと入ってくる」プレゼンを実施。
今回は5分と短いセールスピッチなので、5分程度だと実はこのくらいのクオリティでもなんら問題ありません。要は「人を惹きつける」ことが必要なので、具体の部分はこのあとの名刺交換で、という風に繋ぎやすいという側面もあります。
作る側のあるあるを端的に表現
4人目は、作り手側(デザイナーとエンジニア)を主語にして、作るときの苦労とジレンマを中心に構成したプレゼンで、「顧客が本当に必要だったもの」で有名な絵を用いたアプローチです。
ユーザーもニーズを言語化できていない。
だから、アジャイルに開発しながらニーズに近づける。そのためにはデザイナーとエンジニアのコミュニケーションが不可欠。それをプロダクトデザインに取り入れよう。
こうした説明を端的に分かりやすく説明したところがミソでした
テンポよく進めて聴衆の心を惹きつける
5人目は、シンプルなキャッチコピーでテンポよくスライドを進めてプレゼンを行う、いわばプレゼンの教科書的な進め方でアプローチでした。
この進め方はオールラウンドに使えるのでおすすめです。プレゼンでは、日本の事業会社のデジタル競争力が遅れていることをリサーチ結果と共に説明し、説得力のある課題提起を行ったことが良かった点です。内容に納得性を持たせることで、そのあとの解決策がぐんと説得力が増すためです。
優勝は「顧客が本当に必要だったもの」を提示したメンバー
5人のピッチが終了し、いよいよ優勝者の決定です。その前にそれぞれピッチの感想を聞くと、みなさん口を揃えて緊張したという言葉が出てきました。
緊張する、というのが今回私が企画したときの裏テーマだったので、良かったと思います。「魅力的な提案をするには緊張が伴う」ということが伝わったのではないかと思います。
5名の審査員により点数をつけ、今回優勝をしたのは梅津さん。
ピッチ資料はこちら
このnote上でも公開しておきますのでぜひご覧ください。
資料だけだと分かりにくいかもしれませんので、ご興味ある方はお問い合わせいただければ、動画もご確認いただけます。
伝えたいことは、営業は魅力を伝える職業だということ
このセールスピッチイベントで私がメンバーに伝えたかったことは、「営業は魅力を伝える職業」だということです。
魅力を「どう伝えるか」は営業一人ひとりの個性に委ねられます。
商談時においてはある程度のルール化は必要ですが、ピッチという場は、特に「熱意」が必要な場面です。その場合、やはり「伝えたい想い」が先行するのです。
まず大前提として、伝えたい想いがあるかどうかが、営業としての資質で一番重要な部分ではないでしょうか。
そして、その想いを「魅力的に」伝えられるかというスキルがその次に重要です。
その魅力のパターンは三者三様です。
しかし、ある程度の論理性や構成力、ストーリー性、演出力というスキルが伴って、完璧なピッチへと近づきます。
さいごに
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