こういの孤独の詩
こういって比較的勝手だと思う、好意、行為、厚意、高位、更衣、校医、スクールカウンセラーの先生はいつでも保健室で「待ってるよ」とだけ言うばかりで先生の方からは来てくれませんでした、「君が好き」と言ってくれた誰々くんの事を好きじゃなかったけど御礼を言ったら家までついてくる自称ナイトになってました、厚意と懇意って言い間違える人多いよね、これだけしてやったのに全部仇で返しやがってって殴ってくる人が居ましたがそいつはどっかの誰かさんと結婚して子どもまでいやがりました、衣替えになっても長袖が落ち着くから長袖が良いですと言ってもルールだからの一言でわたしの肘の痣は公開処刑になりました、社会の権威にある奴が一番正しくて従えない者は絶対悪、「誰かの為に生きたい」「こんないいことをしているのだから評価されたい」「あなたの為です」「あなたを思って言ってます」「あなたには合わないですよ」「あなたが損しない為に……」不要、不要、不要、不要、不要、不要、不要、、、、、。
あら 全部、要らないじゃないの?
厚意って 好意って 行為って こう言って 比較的勝手だと思う。
誰かがわたしにくれる愛情の深さと同じだけの或いはそれ以上に深い器は持ってないし、持たないし、わたしは同じだけの 或いはそれ以上に大きい愛情をあげられないし、持ってないし、愛情は別に素晴らしくないし、なので返さなきゃいけないのは昔借りたゲームソフトと期限が切れたレンタルビデオと使い終わった施設の備品と電話口の「もしもし。」と隣ですやすやすーすー眠ってる君の口呼吸だけで良いと信じています。あ、最後のは『返したい』のでした。
あ、
そういえば年末年始のお得なお知らせはもうご覧になられましたか?プッシュ通知はオフになっていませんか?アラート機能もつけられますよ。あなたの為だけのおすすめはこちらです。プロフェッショナルの視点からするとこちらがあなたにお似合いです。
あ、
全部要りません。
あ、あ、あ、あ、受け取って貰えなかった義理チョコ(要りません)、お返しを貰えなかったホワイトデー(要りません)、いじめから守ったら標的にされちゃって(要りませn)、守ったあの子は敵になっちゃって(要りまs)、いつも買いに来てくれるから丁寧に御礼を言った(要りま)、嬉しさを伝えたかっただけだった『恐怖のお便り』(要りm)、貸した消しゴムの角をがっつり使われた(要r)、角を守るルールなんて知らなかった(い)、右を向けと言われたら右を向けと教えた(……)、社会に出たら言われたままとは自主性が無いなんて言われた(…………)、この世の中、ぜんぶぜんぶ自分の尺度で他を測っている。
だけどこの世の中の生物達の自分の尺度による世界の見方、こういによって、誰かが喜んだり、悲しんだり、笑ったり、怒ったり、祈ったり、淋しがったりするんです?よね。不思議ね、不思議ね、都市伝説みたいね、まるで他人の脳内が覗けてるみたいね。エイリアンが明日、わたしの家に来たら、わたしはようこそって迎えたいのだけど、多分エイリアンはようこそって迎えられる事に慣れてないだろうからきっとわたしを訝しがるの。
そう、これも、こういなの。所詮わたしも世の中と一緒なの。要りません。要りません。要りません って強く言えたら良かったのに。
【<br >】――――こういの孤独の詩