To Aru Yuraku-cho no Madou Senki
有楽町 micro FOOD&IDEA MARKETに行ってきました!
ケールサラダにスパニッシュオムレツ,ジャークチキンとクリームグラタン.そしてジェノベーゼ・ソースが和えられた茄子の揚げ浸し...
手前にある卵と新米は,パンクロックからサスティナブルな現代的農場経営の追求へ表現方法を変えた,徳光 康平さんが運営する農場ROOSTERから直送されたもの!
お目当ては,12月キャンペーン中のお楽しみ,農場直送の卵かけご飯!
卵の弾力は,ケージングされずに大地を駆ける鶏ならでは!
新米は,温かく椀に盛り付けられても程よい固さで,1粒1粒が形を主張する!まさに良い言葉の意味で「新米」です!
米には大地からの息吹!卵の光沢は空に輝く太陽のよう!
それらが混ぜ合わされる事により,黒き椀の中は混沌(カオス)が渦巻いて行きます!
黄,橙,白の三色相に,醤油の黒が滴り混ぜる度に,渦は漆黒に近付きます!
そのエナジー混合体を貪り食らえば,体内で気が「練られていく」のを感じます!
さっきまでスタイリッシュな料理が並び,和やかに絵本の紹介とよみ語りが行われていたテーブルは,徐々に「電網魔導戦記」の舞台へ偏移して行きます!
battle-start.
"月王"(つきのおう)
その言葉は.それまで卓上に流れていた和やかさと洒脱な空気を一変させる...
超・連・断!
月の王の力を宿した,空間と骨を切り断つ斬撃が超連続で繰り出される.
"幼魔王を育成する者”は,
牙狼爆破「鳴閃」ーで対抗する.
卓上に光る閃光と静かに木霊する雷鳴の音(しらべ)...
戦況を爛々と見極め,幼魔王は静かにコインを首魁へ手渡す.
外見は,さらりとした髪の,可愛らしい顔をした子供にしか見えぬ...
しかし,「魔導戦」の結果を冷徹に見極め,評価する.その所作に肉親を擁護するようなそぶりは微塵もない.将来の魔王と目される片鱗が,其処には有る.
一戦目の勝敗は,此処に決した...
雷竜星虎 斬突「響」(ざんとつのひびき)...
重く低い声が響く.
雷竜と星虎が混じり合った一筋の斬突の光は,対手の体を貫いたかに,見えた.
炎氷光滅 ー「魔幻」...
只者ではない.一劫の魔元素を扱うだけでも至難...それを同時に三劫!?繰り出された明滅する幻に惑わされ,斬突の光は追尾機能を失い,雲散霧消した.
撃滅陣(げきめつのじん) 神連光(かみのつらなるひかり)「乱」れよ!
超聖星虎...「魔牙斬」!!
互いに一歩も引かずクラスDの詠唱が響き合う...
その刹那...!!
三体の...竜!!
"天影竜" "影竜" "超竜" 一体でも世界を壊す程の魔竜を,同時に三体召喚...従えて現るるその者の御名は,真紅乃鯉王...
登竜門を登りし鯉が,成龍を選ばず,鯉のまま王となる事があると言う...
鮮血の如き真紅の鯉王は,竜を従僕とし,巨人の腸を食い破り,星よりも妖光し,湖面から鷹の王へ牙を向け睨みつけるとの伝承が有る...
三連続の詠唱で繰り出された光球が,目にも留まらぬ速さで飛んでくる...竜の尾が残像の如く,微かに見えた...
電網上の魔客達もこの魔導戦に目を見張る.
日本古来の神々が眠る街より...
地獄の熱湯煮え滾る街より...
社会の魔導を正す会より...
邪悪な水墨の画廊より...
都心政権中枢部より...
極北の雪原より...
盤上の詠唱を聞き,繰り出される魔導に薄笑を浮かべつつ,魔者共の弱点を冷徹に観察する...オレなら,この詠唱で木端微塵にしてあげるのに...そんな強者の嘲りが,血の滾る脈音が,微かに,聞こえた.
店内の空気も.徐々に変わるー
人の子の目には到底追えぬ速さ,そして別の次元で行われているとは言え,漏れ聞こえる詠唱,印呪,殺気血走る眼(まなこ)...遠巻きに好奇の目が向けられるようになって来た...
そう,ここは,有楽町micro.
好奇心が交差する市場...
雷命 「白幻」(ホワイトファントム)...
育成者のこの詠唱を皮切りに,魔導戦は東洋魔導から西洋魔術の領域へ拡張された.ここ有楽町だけでは収まらぬ,洋の東西を統べる争いに移っていく...
撃烈 聖/乱/龍(セイント 乱 ドラゴン) ...!
鯉王が召喚術ともフィールド設置術とも解らぬ,緩急有る変化術を披露せば,
首魁ー 閃光 旋拳 爆(マッハ・フック・ボンバー)!
と,白兵戦闘に移行し,対抗する...
ーブォンー
「風紀が乱れてるようね」
刹那,魔導嵐の真中に現れた人影は,教室の喧嘩を諭すように言い放った.
"超" 天空狼鳴...
子供に絵本をよみ語るように優しく,それでいて冷徹な詠唱...
天空(そら)で狼が吠える!いや,さにあらず.狼爪のような岩弾が空気を切り裂く音が響く...!
4人目の魔者. 聖闇平等消滅使徒.
空間を統べる彼女は,気配なく魔者の背後に現れては,狼や龍の力を宿した空撃を繰り出す...
全く,アニメの見過ぎだ...彼女は...
体得した魔導を子供のように無邪気に放つが,壊れた街も,空間に出来た裂け目も,アニメの如く,来週までに元通るわけでは無いのに...
「聖」なるものたちも...「闇」にうごめくものたちも...彼女の前では平等だ...同様に永劫なる消滅を授けてくださるのだから...
終局が,近い...無限大とも思える4人の魔力,そして精神力にも限界は有った,という事だ.幼魔王が終局を宣言し,有楽町は平穏を取り戻した.
...電網上の監視者達も,稀なる魔導術の祭典に満足したようだ.
遠き空間を越え,称賛する声が届く...
では,此の「電網魔導戦記」を振り返ってみよう.後世の魔導師達への史書として,教科書として記さるるべきだろうから ーーー
頑駄無残党の首魁...彼は"月王","影覇王"の力を操っていた.しかし,最後にはそれら"七王"の命を砕く,「鳴白月」(スクリーム・ホワイト・ムーン)を繰り出している.雷竜聖虎,炎竜月虎...召喚した凶暴な神獣の美麗な姿も語り継がれることだろう...
「白元」(ホワイトファントム)と「影炎」(シャドウフレイム)は衝撃的な術であった.まだ詠唱時の音韻が私の耳に残っている...それまでの東洋魔術に慣れていた者達へ耐え切れぬインパクトを与えた.
とても魔導戦に初参加とは思えない...日頃の鍛錬の産物であろう.
この前日も,幼魔王を連れ,人造人間と使徒が争うのを,愉悦の眼差しで眺めていたと言う...末恐ろしき事だ.
「月」(ムーン),「神」(ガッド)...の詠唱より始まる魔導は驚嘆の一言...常日頃,鯉王は,民に言葉を広く届けているという...その実力が披露されたと言う事であろう.
しかし,今回「文字」が封印されて居た為,王の真力は発揮されてない...もし「その文字」が開放されて居たら...「鯉」(カープ)の言霊が発動して居たら...真紅の霊力が言葉に宿り,中央区も太平洋も制圧していたのは間違いない...
この魔導戦記の開催には,理由が有った.
何故,有楽町のオシャレなレストラン・カフェで,オンラインサロンの仲間と共に,ボドゲ実況会をzoom中継しなければならなかったのか...
その理由は,
私がアシスタントとして連れて来た,中学二年生の息子に見せるため,
である.
これからの時代,「動画出演/撮影リテラシー」,「企画/実況スキル」それらの能力が重要になると,私は考えている.
例をあげよう.
商品には説明が必要である.旧来は文章の説明書が付属されていた.しかし,webアプリなどでは,説明書の代替として,チュートリアル説明動画が用意され始めている.その流れは段々店舗で買える商品にも波及してくだろう.
直接会い辛い現況下では,zoomを扱えるか否か...そこにエンタメ要素を入れ込めるか...それらのスキルが,個々人のメンタルヘルスにまで関係していく.
「恥ずかしい」とか「柄じゃない」...の言い訳をしても構わないが,しかし,その言い訳を忖度して,世間や時代が待ってくれる訳では無い.
そのようなスキルは,楽しみつつ実践していく事で,身に付いていくこと...
コンテンツ教養があれば,何がなくとも,楽しんで人生を生きることが可能だと言うこと...
仲間が立てた企画が,良く解らないもので,その場で初めて知る無茶振りのようなゲームであっても,何か意義がありそうな事であれば,恥を耐えて参加し,かつ場を盛り上げる協力を惜しまない,そんな人達が居るということ...
そのようなことを,口や言葉で,伝えられると,私は思っていない.
一見バカバカしいことに,真剣に,全力で取り組む,恥ずかしき親の背中を見せ,少し引っ込み思案な我が子の,「常識の範囲を拡張」したい.
その一心である.
それが,自分が出来る教育だと思っている.
有楽町micro,
ROOSTERS,
我流功夫極めロード,(少し古いゲームなので定価では無いかもしれません)
PLANETSCLUB,こども未来部....
そしてお付き合い頂いた,現場の,そして電網上の仲間達に,感謝を.