きっと最初で最後になる、本当に全てを見届けたゲーム ー「ドラゴンクエストライバルズ エース」終了に寄せてー
(サムネのデッキは友人の息子さんに資産に合わせて作ってあげたデッキです)
「ドラゴンクエストライバルズ」の告知を聞いたときの驚きと喜びは今も覚えている。
ドラゴンクエストが好き
TCG・DCGが好き
そんな自分にとって、まさに「夢のゲーム」だった。夢が現実になった瞬間だった。
あと「完全にハースストーンをぱ…リスペクトしてて草」って思った。
ついでに「ファントムオブキル」の初代の確かディレクターをされていた富田さんがスタッフにいて「え!?」ってなったのを覚えている。
クローズドβには二回目の募集で受かった。
烈火閃光拳が死ぬほど強かったことと、
最終的には初代エスタークを封印して殴らせるデッキを使っていたことを覚えている。
リリースから2日ぐらいまともにゲームが動かなかった。
サーバーが混雑したのだろうか。
あれでめちゃくちゃ出鼻をくじかれた感覚がある。
あのくじかれを最後まで引っ張ってしまった感じがなくもない。
ゲームは面白かった。
ちょっと難しすぎたし、クソカードやクソデッキもあったけど、それでもDCGでは一番面白かったと思う。今のシャドバわからないからなんとも言い切れないけど。
ドラゴンクエストの世界観の落とし込みは本当にすごかったと思う。
アルテピアッツァとトーセというかねてよりドラゴンクエストを支えてきた開発会社が関わっているだけにイラスト、フレーバーはいつもすばらしかった。
印象に残っているのは初期カードのさまようよろいがちゃんとホイミスライムを呼んでくれることと、シドーのプレミアム版のフレーバーテキストがバグ技であるデルコンダルシドーを匂わせるものになっていることだ。ミュウのポケモン図鑑に「タマムシデパートで釣れることもある」って書いてあるようなものだ。
最初から最後まで、使い続けたのは僧侶だった。
リトルライバーンが最初の軸だった。
相手のゾーマをアンルシアで切り返すのがとにかく楽しかった。
ましょうぐもは一回ランクマッチで使った瞬間に「あ、これはダメだ、ナーフだ」ってなった。今でもライバルズ史上最強カードだと思っている。
でもOTKが嫌いだからソロククールは作らなかった。
完全コントロール&特殊勝利のラーミアククールは、かねてからコントロールデッキ好きの自分にはこれは害悪だなぁと思いながらも、めちゃくちゃ手に合ったデッキだった。
一番使い続けたデッキはアンルシアククール。
各ドラクエ世界の冒険者たちが勇者姫の元に集いカードパワーとシナジーで押しつぶすデッキだった。
メタゲームの中心にいるときも、勇者姫アンルシアのナーフ以降中心から外れても使っていた。さすがに伝説の勇者が出た時は勇者使ったことも多かったけれど、それでも自分にとって一番思い出深いデッキになった。
新セットの発表があるたびに、僧侶のレジェンドが冒険者であるようにと願ったし、実際それは多かった記憶がある。余談だけど毎セットごとのPVが毎回素晴らしかった。ただ、今見ると最終セットのPV再生数が全てを物語っているように感じるし、チャットリプレイで叶わなかったキャラクターの参戦を願っている姿は悲しくなる。
闘技場は最後まで全然勝てなかった。DCGのリミテッド戦はなぜか苦手だ。
自分はレジェンドに行ったり行かなかったりだったので、強い人の中では弱い方だったと思う。
勇者杯予選とか、酒場杯とかはやらなかった。今考えると一回ぐらい酒場杯いけばよかったかなと思う。そういう意味では、全ては見届けてなかったかもしれない。勇者杯はYouTubeで見たり聴いたりしていた。
サービス終了発表の時は不思議とショックは少なかった。
「エース」というタイトルの変更があった時点で、「ああ、きついのかもな」とは思っていたのもあったかもしれない。
そうすると僕はきついかもしれないゲームに友人を招いたことになるのでそこはすまないという気分だ。
自分でギルドを作って、友人を招いていたが長く続く友人はほとんどいなかった。それは自分の力不足も大きいし、もしかしたらそこに何かサービス終了の遠因を見出すこともできたかもしれない。
結果、自分はリリース発表からサービス終了まで、ドラゴンクエストライバルズというゲームの全てを見届けることになった。きっと、こんなゲームは二度とないだろう。
正直言うとくやしさは感じる。
「リリース当初から収益性が難しかった」とプロデューサーが言っていたので自分の課金額が足りなかったとは思わないけど、やっぱりもっと続いてほしかった。
何より、もっと色んなドラクエのキャラを見せてほしかった。
7の主人公のアルスはどんなカードになったんだろう?
やっぱりヒーローカードで、石板システム使うんだろうか?
そのセットにはゼボット・エリーとかマチルダとか入ったのだろうか?
そのセットのアナザーリーダーは戦士アイラだったのだろうか?
10のエックス君は万能すぎて難しいだろうなぁ
次のセットあたりから10のVer4のキャラ解禁されたかもしれない
モンスターズジョーカー要素は結局スライムスカウトぐらいしかなかったなぁ
スマホアプリ・マンガ要素は難しかったんだろうか
ていうか結局ギラ系が実装されてない…
勇者ソフィアも未実装か
スライム・強とかもきっと構想あったよね
上級職システムは搭載されたのだろうか?
リーダー増やすとしたら何だったのだろう?踊り子?旅芸人?踊り子ならマーニャ?旅芸人ならパノンとか?
などなどなど、ifを考えればきりがない。そしてきっと、それを想像することは、これからも寂しくも楽しい時間として残り続けるのだろう。そんなことを考えながら、万に一つの復活を待ち続ける。そんな存在として、「ドラゴンクエストライバルズ」「ドラゴンクエストライバルズ エース」は自分の中に残り続けるだろう。