Vtuberになった三ケ月の雑感②【準備中…】【男性Vはつらいよ?】【ゲーム実況悩み中…】
※この記事は以下の記事の後編となります。後編だけでも内容は理解できますが、よければ前編もお読みいただければ幸いです。
・色々と整えています
Vtuberの伸長に必要と考えられる要素がまとめられた図をタイムラインで見まして、これを参考に色々と何をしていくかを考えています(ツイ主の許可を得て転載しています)
非常に細かくモデル化されていて考えるのにとても便利です。色々足りないことは多いですね…。
リテラシーやコミュニケーションはある程度できているとは思います。ただ技能はこの中では本当にトークしかないし、コンテンツやそれに伴う資金調達などは「そこまでいくのにどれだけの時間がかかるんだ…?」となります。自分でそれを使うかどうかは別として流行やインフルエンサーにもっと目を通していく必要もあるでしょう。
ただ、まずは自分でも足りないと思っていて、そして、おそらくVtuber活動にとって最も大切であろう、アイデンティティやマーケティングについてより考えていきたいと思っています。
具体的にはおざなりだったnoteのヘッダーをしっかり作ったり、twitterアイコンの背景を原稿用紙にして物書きであることの視認性を高めたり(これはこの図を見る前にしたのですが)、ツイートに自分のハッシュタグ #ひかげさんあのね を入れる機会を増やしたりして、「文化系物書きVtuber」としての自分をより内外に打ち出していくことを意識しています。その結果として他のVtuberさんに「日向さんは物書きなので」とこちらから言われなくても紹介されることも出てきたので、少しずつ効果は出ているのだと思います。
他にやってみたことで、オリジナルの「おはようVtuber」「おやすみVtuber」を作りました。いわゆる「おはV」「おやV」とは朝と就寝の挨拶に一枚絵をつけてツイートをするという習慣で、私も含めて多くのVtuberがしています。その際に使用する一枚絵は多くの場合boothなどで配布されているロゴに自分の立ち絵や背景を合成するというものです。私のオリジナルバージョンでは、より「物書き」を打ち出すために原稿用紙に書かれたバージョンを作ってみました。題字が小さくなるので大丈夫かな…とも思ったのですが、わりといいねやインプレッションも多いので好評だと思いたいものです。また、この原稿用紙バージョンに合わせて、「 #おはようVtuber 」というタイトルの私小説を書いてみたりもしました。
こんな感じで、色々と考えています。私自身は絶対に売れたいと思っているわけではないのですが、そもそも多くの方に見ていただくためにVtuberという形を選んだのですし、せっかくやる以上は色々考えて、失敗も含めて試行錯誤していきたいです。考えるという行為それ自体が楽しいし、しっかり考えてこそ得られるものもあるだろうと思っています。
また、私自身、「走りながら考える」に近い状態でVtuberを始めたのでブランディングが甘かったので、本来もっと前に考えるべきことに時間を割く必要が出ているともいえるでしょう。それとは別に、ちょっとは野心がある人の配信の方が見ていて面白いと思いますし…。ちなみに、他の多くのVtuberが持っていて私が持っていない「あれ」もこの前依頼いたしました(Live2Dではないです)
余談ですが、私自身すごくネガティブ思考で、自分のアイデンティティを確立したり、自分をポジティブに打ち出すことが昔からとても苦手でした。
ただ、Vtuberというフックを自分にかけることで自分に対してある種離れた距離から見ることができて、むやみにネガティブ思考のフィルターをかけることがなく前述のような自己アピールができているというのは、非常に面白いし、それだけでVtuberになった価値があっただろうと感じます。
なお、今回参照させていただいた図は後日更新版が出ていますので今後はこちらも参照しながら勉強していきたいです!
・男性Vtuberはやっぱり大変らしい
私はそこまで強い実感がなかった(あくまで自分のままならなさは自分の問題であると思っている)のですが、男性Vtuberってやっぱり全体的に大変みたいらしいです。
データとして、Vtuberのトップ層は女性Vがほとんどを占めているとかは知っていたのですが、個人のレベルでも圧倒的に女性の方が伸びやすいみたいです。
考えてみれば、自分でさえやはり女性Vの方を見てしまう傾向はありますし、女性Vtuberで準備中を掲げまだ配信を全くしていない人に登録者数であっさり抜かれていくという事態をいくらでも見てきました。
やはり女性的な見た目の方が強いというのはそうなんでしょう。これだけVtuberがいっぱいいると、どうしても一瞬で目に留まるかどうかが問われます。男性の場合、おそらくは女性アイドル文化から派生したと思われるひらひらやフリフリの多い衣装も含めての躍動感や、それに伴う生命感が出づらいというのもあるでしょう。
ただ、男性Vtuberの辛さについて語る際に、「男性Vは見た目だけじゃダメ」というコメントが多くついてます。それは私は「まあそれはそうだろ」と最初から思っているので、そこについては焦りはありません。自分の見た目は好きですし、ああこれは自分だなと思って活動できるので愛着があります。デザインを監修してくれた友人には本当に感謝していますけれど、そもそもLive2D全盛の時代にVroidでやっているところも含め、見た目だけで勝負するとは最初から思っていないのでそこは考え方を変える必要はないのかなと思っています。「一芸」という言葉も見ましたが、自分の武器というかアイデンティティをしっかり打ち出していくということが必要という、前述のテーマと重なるようなことをやはり続けていくことになるのでしょう。
・ゲーム実況は本当に悩んでいます
ほぼ全てのVtuberにとって、ゲーム実況というのは重要コンテンツだと思いますし、私もそうです。
ゲーム実況はいい意味で時間がつぶれるというか、継続的な配信を確保してくれます。また、視聴者やチャットが活発でなくてもゲームが配信者の相手をしてくれる、さらにゲームのタイトル自体が配信の広告塔をしてくれるなど、メリットは無数にあります。
ただ、現状私は「ゲーム実況をどうすればいいだろう」とかなり悩んでいます。生配信はなしにして編集動画にするという選択肢も考えたぐらいです。
なお、ここでいうゲーム実況はデジタルゲームを配信者がプレイしながらしゃべったり視聴者とやりとりしていくタイプの配信で、複数の配信者でプレイするコラボ形式や、視聴者と一緒にプレイする参加型、またTRPG、マダミス、TCG、ボードゲームなどのアナログゲームは除外といたします。
今ゲーム実況をしていて悩んでいるのは以下の二点です。
まず、私の場合同時接続が雑談や即興小説などに比べて少ない傾向があります。0も珍しくありません。アーカイブの再生数はまあまあ増えていくのですが、再生維持はできていないので、内容にも問題がありそうです。
また、自分自身がゲーム実況をしてなんか違和感があるというか、「この配信これでいいのかな?」と思っている瞬間が出てきています。これはコメントが来ている時にもあります。
この二つは相互に関係しているのは間違いないでしょう。伸びないからこそ「これでいいのかな」とピンと来なくなったり、ピンと来ていないからこそ面白い配信にできなくて伸びなくなっているということですね。
そして、素直に申し上げると現状私自身が配信やゲームを楽しめていない瞬間が間違いなく配信中に生まれてしまっています。このあたりでゲーム実況をどうするかを考えないと、いつかひどい配信をしてしまい、活動に影響がでかねないだろうな、という不安があります。
それで色々考えているのですが、とりあえずするべきだと思っていることは「はやりに流されず、自分が実況するのに向いているゲームをしっかり厳選する」ことです。
余談ですがここまで書いて気づいたことがあって、今回の記事は「自分らしさを前に出す」「自分らしさから判断する」といった話が中心になっています。それだけ、自分らしさをどうやって皆様に理解してもらうかが課題なのでしょう。逆に言えば、「Vtuberとしての自分らしさは何なのか」という課題はある程度確立されていて、次のステップに向かい始めたと言えるかなと思います。
閑話休題。
では、「自分の実況に向いたゲーム」を考えてみます。
最近、ゲーム実況に何度かお褒めの言葉をいただいたのですが、それが「IDOL MANAGER」のプレイの合間にしていたアイドルについての話であったり、「NEEDY GIRL OVERDOSE」の時の配信者の立場からのトークや超てんちゃんに完全に翻弄され苦しんでいる姿などでした。
そのあたりから考察できるのは、ゲームプレイのうまさよりもプレイをしながらのトークが大事で、しかもかなりゲームに感銘を受けている、感情を動かされている姿を見せることが必要なのだろうと思います。そのような姿を見せられるものとなると、
あたりになるのかなと思います。
過去に私がやった作品であれば、ストーリーや世界観が強いインディーゲームやフリーゲームがいいのかなと考えます。例えば、「Press Any Button」とか「Pony Island」、あるいは「アクアリウムは踊らない」「月がキライ」などが当てはまるかなと思います。
あるいは、強烈に語りがいのある作品を持ってくるということもあるかなと思います。たとえば今後やりたいゲームとして、「My Child Lebensborn」を考えています。この作品にはかなり複合的で重大なテーマが内包されているのですが、このような作品に対して、複数の視点から語るということはきっと私にはできるし、それは決してみんなができることではないので、自分の個性になるかもしれないなとも考えています。ただ、こういうゲームはいっぱいあるわけでもないし、作品によっては対立や分断の中に放り込まれる可能性もあるので、より厳選には注意が必要だろうと思います。
また、語れるということで言えば大好きなドラゴンクエストシリーズの実況というのもまたやっていきたいなと思います。本当にドラクエであればいくらでも語れるので…(笑)
現実問題として、ゲーム実況配信をやめるというのは色々な意味で考えづらいです。トーク配信は知らない人がなかなか来てくれないですし、トークばかり続けると話題がなくなりがちです。またトーク配信って、自分にとっては意外と準備の負荷が高かったりします。
なので色々試しながら、自分にあったゲーム実況のスタイルを見つけていくことになるでしょう。
どうしても私自身がVtuberの定番となっているApexとかスプラのようなシューター系のゲームが苦手かつ好きでもないですし、マイクラもそこまで慣れていないので、定番ゲームの実況ができないということがあります。DCGならMTGアリーナなどもあるでしょうが、正直これもウリになるほど強かったり面白いことができるわけでもないんですよね。そもそもゲームがうまいわけでもないので、生配信だとグダってテンポを落としがちという問題もあります。なので、そこに対しても工夫が必要でしょう。ただ、それを楽しむぐらいの気持ちで、自分の個性とできるよう頑張っていくつもりです。
もし、私にこのゲームをやってほしいというリクエストがあれば、ぜひコメントなりなんなりで教えていただければと思います。
ライバルズが終わっていなければ……!!!
・終わりに
今回雑感をまとめていて、一応自分も前に進んでいるのだと確認することができました。以前より周囲と自分が見えてきて、その中でどう自分を打ち出すかということを考えるフェイズにきたという実感があります。
先日、元々配信者としてのメイン企画の一つであるコラボトークラジオである「ひかげさんレイディオ」をVtuberとして初めて行うことができました。
先ほど、技能はトーク力ぐらいしかないと書きましたが、自分のトーク力は一人で喋るというより、他人の言葉を聞いたり受けたりして、それを整理したり切り替えしたり広げたりする際により発揮されるという自覚はあるので、コラボトークのように、より自分が生きる場所を自分で作ることができたらと考えています。
今回開催したのはnoteに文章を書くことについた聞いたインタビュー形式のラジオです。ツイキャスのアーカイブを貼っておきますので興味ある方はご覧ください。youtubeへ転載予定なので転載作業が済めばyoutubeの方のリンクを貼ります。