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フリーノベル、アドベンチャーの波が来ている?なぜ来た?Vtuber活動でどう乗る?

はじめに

 私はよくフリーやインディーのノベルゲームを中心にゲーム実況やレビューをしています。
 それゆえ界隈の状況には目を配っているのですが、そこで気づいたことがあります。
 最近フリーやインディーのノベルゲーム・アドベンチャーゲームの注目度が上がっていませんか??

外へ広がる作品たち

 最近「これすごい!!」と思ったのはローソンプリントで「キミのニセモノに恋をする」「雨にして人を外れ」「でこれいと・でこれいしょん!」などの有名フリーノベルゲームのグッズを印刷できるようになったことです。

 また、各種ゲームメディア、例えば「4Gamers」や「電ファミニコゲーマー」「ファミ通.com」などで「奇天烈相談ダイやル」や「「はい」か「YES」で答えられる質問だけ」などのフリーノベルゲーム、アドベンチャーゲームを紹介する記事がされていました。これらの一連の記事がこのnoteを書いたきっかけでもあります。

 もちろん、過去にも作品がメディアは扱われたことはいくらでもありますが、ゲームメディアでこれだけフリーノベルゲームやアドベンチャーゲームが断続的に扱われるのは珍しいように感じます。
 この流れは続いていて、今これを書いている間にも気になるフリーアドベンチャーがファミ通.comで紹介されているのを見つけました。

 また、フリーゲームでいうと目下の話題は「アクアリウムは踊らない」でしょう。「仲間に失踪されて一人で作り上げた」という強烈なエピソードと共に各種メディアに取り上げられTwitterのトレンドにも入ったりと強烈に注目を受けています。個人的には今作はリアルタイムで遊んだことを自慢できる、「青鬼」「魔女の家」「Ib」のような特別な作品になりうるパワーがあると前編の段階で感じているので、このように多くの人に伝わるのは嬉しい限りです。

 手前味噌ですが、かつて私が書いた「アクアリウムは踊らない」のレビューも一気にビュー数が増えています。これはnoteのSEOがとにかく強くて「アクアリウムは踊らない」の検索の1ページ目、場合によっては公式サイト群の直下に私のレビューが来ることがあるのも大きな要因です。作者様note様ありがとうございます…!(追記:リリースし、実況しました!)

今週一番読まれた記事になってます…!

また、新しいゲームメディアの「HARF-WAY」様がtwitterでフリーノベルゲームを取り上げ話題となっているのも最近目立ちます。「君も助けてくれないんだね。」を取り上げるのはかなりいい視点をお持ちのようで…!

 これは統計などとっていない私の感覚なのですが、去年の終わり頃からフリーやインディーでのノベルゲームやアドベンチャーゲーム、総じてストーリーやナラティブの強いゲームへの注目度が高まっているように感じます。

何が変わったのか想像してみた

作品が面白い

 現象以前に最も大事なのはこれです。フリーノベルゲーム、アドベンチャーゲームって面白いんですよ…!
 個人だからこそ踏み込めるようなストーリーに踏み込んだり、小さな個人的だと大切に抱きしめたくなるテーマを作品に昇華したり、無料だからこそできるフットワークの軽さや実験性、あるいは王道への回帰、回顧を楽しめたりします。クオリティも多様性もどんどん高まっていて、それでいて新しい人のフレッシュな魅力もあり、遊ぶたびに

「おもしろーーーーい!!」
「こんな語り口があるのか!」
「怖い……!」
「今なかなか見られないこんな作品をここでやっている!!」
「ひどい……!(誉め言葉)」
「ごめん泣いちゃった…」

など、作品ごとに色んな気持ちや思い出を受け取れるジャンルだと思っています。

※作品が面白いのは本当ですが、これ以下に書く理由はあくまで私の想像なので根拠は薄いものとなります。ご了承ください。

「ゲームで物語を味わう」という層が増えた

 デジタルゲーム文化が発展するに伴い、映像や表現が指数関数的にリッチになっていくと共により物語を饒舌に語る傾向が高まってきました。高度でフォトリアルだったり超現実的な映像、環境音や生音、声をふんだんに取り入れた音楽表現のもとではキャラクターが何の物語もなく行動をするのは違和感が生まれてしまうこともあるでしょう。だからこそ彼らをプレイヤーがスムーズに動かす動力として大なり小なり物語が必要とされるというのはあります。また、容量の増加や、ゲームプレイとストーリーテリングを同時に可能とする処理速度の向上でゲーム全体にストーリーを語る余裕ができたという技術的な面も大きいでしょう。
 またスマホゲーでもストーリーがしっかりしているものが人気です。たとえば「FGO」や「ウマ娘」などはまさにキャラクターとそれにまつわるストーリーが評価されていますよね。
 そのような流れの中、漫画やアニメ、小説や映画のようにゲームで物語を楽しむ人が増え、社会がそれを当然視してきたのはあるのでないでしょうか。Steamを始めとして、PCでゲームを遊ぶことが日本でも一般的になったのもあります。
 また、ノベルゲームは最近短編が人気になる傾向だと言われています。そのような短編ノベルゲームは、文章、映像、BGM、演出、ゲームプレイ、それら全てを使って短い時間でも濃密な物語を語ってくれます。それが現代に合っているのかもしれません。もちろん中~長編の、時間をかけるからこそ出てくる味わいもいいですよね。

ノベルゲーム界が成熟し、規模が大きくなってきた

 下のグラフはノベルゲームコレクションのイベント「ティラノゲームフェス」の参加作品数を私がプロットしたものです。多少の前後はあれど総体として右肩上がり傾向にあることがわかると思います。

ティラノゲームフェスの参加作品数推移のグラフ

 この傾向には他のフリーゲームサイトの事情など外的要因もありますが、基本的にはフリーノベルゲームを作ったり、楽しんだりする層が拡大をしているでしょうし、それに伴い作品も多様化し、成熟していると感じます。

メディア戦略をとるフリーゲームクリエイターが増え、しかもやりやすくなった

 法螺会様のようにプレスリリースを送っているクリエイターもいらっしゃるようです。法螺会様は、それこそ私が受けさせていただいたように紹介動画の作成を謝礼付きで募集したりと作品を広める活動を頻繁にされている印象があります

 また複数のフリーゲーム作家から「プレスリリースを送ってメディアとりあげてもらった」という話を聞いたことがあります。どこにどのように送るかなど、私は知らないのですが十分に有効な方法なのでしょう。
 他にもSNSの使い方が成熟してきて、ハッシュタグや企画を使い色々な作品の広め方をされているのを見ます。そのようなタグや企画でどのような表現をするとSNSで見られやすいかも広まっています。私がいる個人Vtuberの世界でもそうですが、宣伝方法がある程度セオリー化し、広まっていることで多くの人にとって広報が容易になっているのはあるでしょう。
 また、宣伝行為って個人レベルであれば「恥ずかしい」「おこがましい」「必死だと思われそう」などのためらいが起きるものです。私も今でもそのような気持ちがないと言えばウソになります。
 しかし、宣伝という行為がやりやすくなったことで、周囲が宣伝行為をやるようになり、その結果「宣伝をする」という行為への抵抗が減ったというのもあるのではないでしょうか。私も今でも多少ためらいがあるとはいえ「Vtuber」になったことで、その前よりははるかに自分を宣伝しやすくなったという経験からわかります。

フリーノベルゲームに熱い人がゲームメディアにいる

 全然確証はないんですが、これ絶対あると思います……!
その方とぜひ握手がしたいです…!!

有名な配信者、Vtuberさんの実況の影響

 それこそ「キミのニセモノに恋してる」などは超有名配信者さんやVtuberさんの実況も多かったですし、実況界の拡大や浸透と相まってこのような作品も広まっているというのはあるでしょう。私の影響で遊んだノベルゲームがある方は公言して私を広めてください。
 個人的にはノベルゲーム、アドベンチャーゲームは言われているより「実況」に向いていると思いますのでこれを機にやってみるのはいかがでしょうか?

乗るしかない、このビッグウェーブに

 私自身もフリーノベルゲームを紹介したり実況したりしています

 今、フリーノベルゲームやアドベンチャーゲームに大きな流れが来ているならこの流れに少しでも貢献したいですし、素直に言えばこの波に乗って自分を広められればと思っています。ためらいを振り切って宣伝したいです。ちなみにですがここまで上げた話題作、全部プレイしてます……!
 ではこの波にどうやって乗るかというと、やはり何か新しいことをするよりも今までの延長線上としての実況とレビューということになるのは間違えありません。その上で「今、この界隈は拡大している」ことを念頭に入れてやっていくということが必要になってくるかなと考えています。新しくこのジャンルに興味を持ってくださる方が多くなることが想定されますので、初心者向けに何かジャンルを決めた(ミステリー好き向け!とかテレビドラマ好き向け!とかディズニー映画好き向け!とか…?)作品紹介記事を書いたり、話題の作品や「これはゲームじゃないとできないよね…!」みたいな作品、あるいは過去の超有名作品を実況するなどもいいかもしれません。他にも作品の探し方を教える記事や動画もありですかね…?

自分語り&宣伝

 今回はフリーノベルゲーム、アドベンチャーゲームの世界に大きな波が来ているのでは?という話をしました。
 フリーノベルゲームの世界は作者もプレイヤーも実況者も書き手も素晴らしい人がいます。本当にいつも「うわすごい…」と思わされることばかりです。「なぜこんな作品作れるの」っていうことばかりですし、あとティラノゲームフェスのダイヤなんであんなに溜まるんですか…?
 とはいえ、それでも私は自分ならではのスタイルでこの界隈に貢献できるかな?という実感は持っています。
 レビューに関して、勿論素晴らしい書き手は多くいらっしゃいます。ただ、私がするような評の書き方、それは分析や比較、今までのインプットやアウトプットを通じて遊び手が総体として作品から受ける感覚、手触りを言語化して「こんな感じを受ける作品!」「こういうふうに楽しめる!」「こういう人にお薦め!!」と伝える書き方はわりとされる方いないのかな?と思っていますし、それを読んでもらって楽しんでいただけているのではと思っています。
 実況に関してももちろんまだまだ課題だらけですが、物語の書き手としての経験も活かしながら物語に真摯に向き合っていくことはできていると思っています。考察や伏線・フリの理解も得意ですし、そのあたりを生かすことでより作品や、ノベルゲームというジャンルそのものの面白さを伝えられればと思っています。
 これらを生かして界隈に少しでも貢献しながらみなさんに楽しんでもらえればと思いますので、よければnoteやyoutubeを登録していただけるとありがたいです。


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